見出し画像

超短編小説「高田の場合20」一話完結

・高田はお笑いライブが始まるまでの待機時間が苦痛で、近くの席で浅い知識を語って騒いでる連中がいるとイライラしていた

・高田は映画館で映画が始まる10分前に席に着いたら予告が長くなかなか本編が始まらないとうんざりして開始時間通りに上映しろやと1人苛立っていた

・高田はライブで演者とのコールアンドレスポンスがあると恥ずかしくなって固まってしまっていた

・高田は誰に対しても平等にフレンドリーに接することを心掛けているが
そういう対応をしていると、たまに勘違いしたブスが途中から馴れ馴れしい口調で声かけてきたり態度が変わっていくと内心イラっとしていた

・高田は学生時代 教師と仲良くしている生徒が嫌いだったが大人になってもスーパーやパチンコ屋でじゃれ合って冗談言い合ってる年寄りを見ると嫌だなぁと思いああいう付き合いするぐらいだったら1人でいたほうがいいやと思っていた

・高田はパチンコ屋の休憩コーナーで長時間漫画読んで時間つぶしてる奴等を見るとクズだなぁと思っていた

・高田はパチンコ屋で連チャン即やめしてる人を見ると本当のパチンコ好きじゃないなと思っていた

・高田はサウナに入って限界が近くになると あと1分我慢出来たら俺は成功するなどど自分に言い聞かせてギリギリまで自分を追い詰めていた

・高田は短気なので濡れた髪をドライヤーで完璧に乾かしたことが無かった

・高田は中に着ているインナーがよじれているとどうも気になって何度も直していた

・高田はリバーシブルの服を買っても汚そうで片方の柄しか着なかった

・高田はアジフライを食べる時 しっぽまで食べたら身体に良いと思って食べるようにしていた

・高田はおしぼりを丁寧に使う男性は女性も丁寧に扱うという話を聞いてから意識しておしぼりを綺麗に畳んで置くようにしていた

・高田はうなぎ屋の看板を見つけると、うふぎってなんやねんと1人でツッコんでいた

・高田は公衆トイレの個室に入ってトイレットペーパーを使用するとき先端の方は前者が汚い手で触っているような気がして触らないようにしていた

・高田はネットニュースで真面目にコメントしてる奴をアホだと思っていたのでそういう連中に何を言われようがどうでもいいやと思っていた



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?