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Eureka! (3) ~チートシート勉強法

ボクの出た大学院はアカデミア(学術系)ではなくてプロフェッショナル(職業訓練)なので、理論の証明なんかはテストに出ませんでした。
テストでは学んだ理論を使って如何に現実の課題を解決するかが問われました。実際そういう問題に直面したときは覚えてなかったら本を調べたりするでしょ。従って理論の公式なんかを暗記することは求められてはいません。
その公式をどういう場面でどんな風に使うかを理解しているかが試されます。
身に覚えがありませんか?公式は覚えたのに、それをどう使うかをちゃんと理解していなかったために答えられなかったなんてこと。

現実ではわからないことは調べながら解決してもいいので、ボクの出たMBAの試験は持ち込み可なことが多かったです。
なんでも持ち込み可な試験や、紙をペライチの試験もありました。
なんでも持ち込み可と言っても、どこにあるか探す時間がもったいないので、ボクの場合は結局ペライチにまとめることが多かったです。
このペライチが通称チートシートです。直訳するとカンニングペーパーになりますけど、ここはアンチョコみたいな意味合いで、持ってきていいよって言われてるんだから不正ではありません、念のため。

ペライチだけ持ち込み可みたいに制限があるときは特になんですけど、

何を書いておくか考えるんですよw
スペースが限られているから、知ってること、覚えていることは書きません。ここはちょっと不安だな、とか、これは全然覚えてないとかいうのを書くんです。
なんとか理論なんかは、ボクの場合、理論の展開なんかはこれをこうやってこうなるからこうなるみたいに組み立てはできるんだけど、それを記憶してはいません。色んな公式を使うとき、今でもその場で展開してから使うことが多いんですが、試験では時間がもったいないので公式は書いておく、みたいな。

ドラゴン桜なんかでも紹介されている樹形図勉強ノートは、
重要なポイント>枝葉末節 という整理の仕方をしています。
これはとても重要な整理のコツで、普段はこの整理をしておきます。

そして試験の対策では今度は
覚えていないこと>覚えていること と並べ替えます。

でね、これやってるでしょ。書いたり消したりしてるでしょ。小さい字で。

覚えちゃうんですよw

チートシートを持って行っても使わないことは結構ありましたw

ボクが教えている塾の子たちはノートを取るのが苦手で、
言われないとノートを取らない(ボクの話がおもしろいからってのもあるんですがw)、
取ったノートをあとで見返さない
おいおい、ボクはまずノートを見るよ
ノートは見返すときに見やすいように取るんだよ
覚えやすく覚えるんじゃなくて、思い出しやすいように覚えるって言ったでしょ?
授業ノートは授業中に先生がどんなことを言ったかが思い浮かぶように書くの
黒板に書かなかったことでも重要と思ったら書いておくの

中1の英語は覚えるポイントはホント少ないんです。
ボクはノートの一番後ろのページに、ずっと使う文法の要点を書かせています。
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I my me mine amとかは、最初に一人称~三人称、単数複数の表を作らせて、それを少しづつ埋めていきます。期末テスト前でやっと全部埋まりました。
be動詞と一般動詞の肯定文、否定文、疑問文、疑問文への答え方
そこに助動詞が入ってくる。
このパターンを繰り返し覚えて、あとは単語を入れ替えるだけ。
今日はcanって助動詞を習ったけど、助動詞はほかにもこれから出てくるよ。
全部同じ順番で、canをほかの単語に置き換えるだけ。
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みたいなことを。
ノートを書き進めていくとどこにあるか見つけられなかったりするので、
要点だけに絞ってノートの一番後ろに書いておく。
ノートが終わったらそこを切り取って次のノートの最後に貼っておく。
もともとはノートの一番最初に要点を書かせてたんだけど、最初のページだとノートが終わったときに切るのを忘れる子がいるからw
(お前ら相変わらずノートを見直ししてないな)
テキストの要点のページじゃなくて自分で作ったまとめノートを見ろって
自分で作ったつってもボクが作ってんだからw

効率的wに勉強したいんでしょ?
じゃぁ知ってることはもういいじゃん
自信が無いところだけおさらいすればいいじゃん
そういう優先順位づけをまずして、苦手な部分を重点的にやればいいんだよ。
「もう書いてあることだからもう一度書くのは無駄」
はウソだよ。だって見ないんでしょw
そういうのは効率化とは言わないの。サボり。
「首を振らない」ようにするんだからこういう準備が大切なの。

これもビジネスのテクニックの応用です。

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カンニングペーパー(シート)と言ったときとcheat sheetと言ったときで(機能は同じなのに)自分の中での意味(倫理観みたいな)が違うのでAIに尋ねて調べてみました。

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「カンニングシート」と「cheat sheet」に対する回答の違いについては、確かに文化的背景が影響している可能性があります。それぞれの用語に対する捉え方は、言語や文化によって異なります。

カンニングシート

日本語で「カンニングシート」というと、一般的には試験やテストで不正行為をするためのツールを指します。この言葉には、道徳的に許されない行為を連想させる強い否定的な意味があります。

  1. 不正行為の強調: 教育現場や社会での倫理に反する行為として認識され、厳しく取り締まられます。

  2. リスクと罰: 発覚した際の罰則やリスクが強調され、非常にネガティブなイメージが伴います。

Cheat Sheet

英語で「cheat sheet」というと、主に勉強や仕事での参考用のツールとしての意味合いが強いです。この言葉は必ずしも不正行為を示すものではなく、情報を素早く参照するための便利なツールとして広く認識されています。

  1. 利便性の強調: 試験や勉強、仕事で必要な情報を迅速に参照するための便利なツールとして認識されます。

  2. 教育や仕事での使用: 正当な目的での使用が広く許容され、効率的な学習や作業のサポートとしてポジティブに受け取られることが多いです。

違いの背景

この違いの背景には、文化や教育システム、社会的価値観の違いが影響しています。

  • 日本の教育文化: 日本では、試験の公平性や倫理が強く重視されるため、「カンニングシート」という言葉には不正行為のイメージが強く結びついています。

  • 英語圏の実用性重視: 英語圏では、効率的な情報管理や学習を支援するツールとしての「cheat sheet」が広く受け入れられており、必ずしも不正行為を意味するわけではありません。

このように、同じような概念でも、言語や文化によって捉え方が異なることがあります。
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ということで、自分の感覚とも合った答が返ってきました。(自分の中に日本人がいるのがわかってちょっとホッとしていますw)

ダイエットのチートデイなんかで今では日本でもチートという言葉も浸透してきたので、チートシート勉強法というタイトルにしました。
カンニングを奨励しているわけでは決して無いので。
更にちなみに、チートシートはアンチョコ的な意味合いで倫理的問題はない印象ですが、ズルい行為そのものを示すcheating(チーティング)は、ズルのことでいいことではありません。



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