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タクシー運転手 約束は海を越えて 感想

韓国映画が良いのは分かってるんだけど、ノワール系とか重い名作は見るまでに体力使うからあんま見れないし詳しくない。
取り敢えず名作とされているこの作品を見た。
良かった。

後半のカーチェイス展開はイマイチ乗れなかったけど、今を生きるのに精一杯な1人のタクシー運転手が自由のために戦うストーリーは分かりやすく感動できた。

物語中盤である人物が見せる鳥居強右衛門ムーブが何より熱い。
ああいう展開いいよね。

(画像は小学生の頃好きだった武将鳥居強右衛門と栗山監督。
後に三国志に似たエピソードがあると知って萎えたけどあの時の感動と尊敬はそんなに変わらない)

途中で立ち寄る家にて夜に遮光をするシーンがあるのだが、半藤一利の本で空襲を避ける為灯火管制が敷かれていたのを想起した。
あぁ、今は戦時中なんだなぁと。

ただ、あれを入れるなら民主化した明るい韓国の象徴のシーンが最後に欲しい。


あれだけ奮闘して約束した自由が「誰も興味の無いルワンダ」みたいにならなくて良かった。
テレビで放送されてるシーンを見てホットした。
だからこそホテル・ルワンダのあのシーンって絶望感凄いな。

デモの映像見てて、ピケットラインの無いデモって良いよねと思う。
軍事政権が暴力振るうのを見て「これ許せねぇな」と思う自分も居れば、トロピコってゲームでデモ隊とか反体制派を殺そうとする自分も居る。
やっぱ暴力装置の扱いって難しいな。(薄いのを1冊だけ読んだだけのにわかウェーバー)

国の汚点を曝け出す映画だと、日本では太平洋戦争系が挙げられるけど水俣病の映画が地味に楽しみ。
苦海浄土からの引用とかあるのかな。
積んであるから公開される前に読まなきゃ。

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