父を超える父になる#1

今年の4月に第一子が生まれ6月に65歳の父を亡くした。自分の気持ちのアウトプットと子育て日記みたいな、備忘録。


2021年4月末日、第一子が誕生。その喜びとともに「これからもっと頑張らないと!!」と決意を新たにし、遠方の実家への報告。

父が体調不良で入院していることは知っていた、が、たいしたことないと勝手に思っていた。父からも子供の名前伝えたら「難しいけどいい名前ですね」と(基本的に敬語)

6月、仕事が終わるころに姉からの着信、「父の心臓が止まった、けど蘇生した」「ちょっと一人だと、無理かもしれない」と珍しく姉が電話越しに泣いていた。よし、有給使ってかーえろかーえろ。

上司に報告、自分が担当しているイベントの3日前だったので「そんな適当なイベントじゃないんですけど」みたいな、いやいや、親が死にそうなんす。適当なんて誰も思ってないっす。ここで離職を決意。もう無理だよ、こんな上司のもとで働けねーよ!普通って言葉好きじゃないけど、普通さ、「こっちは大丈夫だから!早く帰ってあげて!」「上司、、、好き!」みたいな感じじゃないです?ドラマの見過ぎ?

そんなこんなで故郷へ。空港から直で病院へ、そして感染チェック、陰性、病室へGO!呼吸器つけて、びっくりするほど細くなってる父。ちょ、すでにきついよ、旦那!泣きそうだよ!旦那!って感じだったんだけれど、母と姉の衰弱ぶりから「いや、ここは泣いたらあかん、泣いたらあかんよ、自分までダークサイドに落ちたらフォースの力が使えないよ」とよくわからない感覚になり、こっちにいる間はしっかりしようと決意。

その日はまだ意識がはっきりしてて、苦しそうだったけど会話が出来ました。離職ではなく異動になったよーって「それがいい、頑張って働いてください」とな。おう、頑張るわ。父になったしな。とりあえず孫の動画でも見とけよ、と動画を見せる。「可愛いですねー」孫に会うために頑張れよ!と、元気になったら3世代で旅行行こうぜ!と。一言発するたびに「くぅ~!」って涙をこらえる。ジョン・カビラみたいになってましたが。

じゃ、また来るな~!と付き添いの母を置いて帰ろうとするんだけど、主治医さんとやらからお話が「モルヒネ入れます、意識が混濁します」だそうです。まぁ、痛みが和らぐなら、ね?って感じでモルヒネGOしてもらって、今までの診察の経緯とやらを見せてもらったら、まぁ、ありえないくらい急激に色んな数値がパッカーンしてまして、あぁ、もうあれだ、覚悟を決めろ。って、覚悟を決めて帰宅。でもさ、最近の医療ってすごいって聞くじゃない?一抹の希望を胸に。

翌日の朝、母から「父が暴れてしんどい」と連絡。姉が「じゃぁ私が仕事の休みとって変わるわ」って文字にするとすごいあっさりしてるんだけど、もう、空気の重いこと重いこと。「まださ、今夜がやまだ!ってわけじゃないんだし、いったん母、帰宅すれば?帰るなら今よ」と言うと、そうだね、そうしよう。となって母を迎えに病院へ。車内で待ってたら母が来て「俺も帰る~俺も帰る~っていうんだよ」と涙。姉も涙。とりあえず、暖かいもの食べて、今後に備えようぜ!

なんやかんやで、ピザを買って、帰宅し、母にしっかり食べてもらい、「あたしゃ寝るよ」とのことで、母、就寝。その間にも色んな話をしたけど、「まぁ、大丈夫、大丈夫、元気になるよ」なんてお気楽な雰囲気を出しながら、くだらない話をしながら、一家団欒。

母と姉はずーっと父と一緒に暮らしてて、一緒にいるのが当たり前で、外食行ったり、ドライブ行ったりしてたから、余計に現実が受け入れられず、不安で不安でしょうがなかったと思うんです。でも、自分は遠くで暮らしてて、実家に帰ってきたのも4年か5年ぶりで、とても冷たい言い方かもしれないけど、どこか客観的に見れてる、考えられてる自分がいる。その時の振る舞いや発言は少なくとも役に立っていたと思いたい。

そして翌日、せっかく帰ってきたし、まだまだ父も大丈夫だし、うまいもの食べに行こうぜ!ってことで地元のうまいものを食べ、夜も過去のくだらないはなしとかをしながら、まぁ、平和に過ごしまして。その日の夜中、突然母が起きだし「やっぱり、明日、パパのところ行くわ!元気になったし!」おぉ、食べ物のパワーすげーな、やっぱり暖かいものを食べる、よく寝る、とても大事ネ。荷物をまとめて朝から病院へ行き、付き添いの手続きをして、姉は働きに行き、なんとなく、この感じだったら自分もいったん帰るかーって今後のことを考えておりました。

お昼くらいに姉から「母に食事をもって行け」と指令が出たので、湯沸かし器を片手にコンビニ寄って、みそ汁やらスープやらサンドイッチやら、最低でも3日くらいは戦えるように差し入れして帰宅。

夕方、いつもより早く姉が帰ってきて慌ただしく「とりあえず病院行くよ」って。。。これは、ダメなやつ?なんて少し考えながら面会の準備。姉は何を思ったのか、さすがの姉もなんとなく感づいていたのか、父に買ってもらったお気に入りのワンピースを着て、いざ出陣。

病室につくと、母、うつむきながらずっと体を前後に揺らして唸ってた。先生から「今晩持つかどうかです」。。え?これ、ドラマとかでよく見てたやーつ。で、看取りに関して、母を入れてあと一人しかいられない。という説明を受け、「まぁ、母と姉でいいじゃん」ってなって、せっかく来たからぎりぎりまで面会時間過ごしてから帰りましょう。と。

その時、心電図?からアラーム!え?え?ってなって母、姉、パニック。もう、この時の光景はすさまじかった。姉が寝てる父にまたがって「やだ!やだ!やだ!パパ!頑張って!頑張って!」母は何を言ってるかわからない。いよいよか。と感じて、せめて、せめて、一言だけでも、父に感謝を伝えたくて、聞こえてるかわからないけれど、目を見て、手を握り、「父さん、ありがとう。子供も生まれたし、俺、頑張るわ。こんなこと言っても、心配かもしれないけど、俺のことは大丈夫だから、心配しないで大丈夫だから、ほんとにありがとう」ってまだ生きとるわーい!って感じだけど、なんとなく、姉とか母みたいに「やだやだ」言っても後悔しそうだったし、とにかく、嘘でもいいから安心してほしくて、とにかく「ありがとう」を言いたくて。

そしたら父が、聞こえたのかどうかわからないけど、すーっと、ほんとにすーっと目を閉じて、心電図がまっすぐになって。また母と姉パニック「先生呼んできて!」と凄まじい勢いで言われたので呼びに病室を出たら、病室の外に先生がいて「心停止しました」と。わかってたからスタンバイしてたんだろうけど、伝えて。「どうしますか?もう少し待ってましょうか?」って言われたんだけど「いや、少しでも早く家に帰りたいと思うので、よろしくお願いします」って言いました。この時、しっかりしなきゃ!って思ってたけど、さすがに言葉が震えてました。

そんなこんなで、各所に電話して、謎に家族で集合写真を撮り、帰宅。

。。。いや、長っ!!!気づいたら長くなってたよ!ここまで読んでくれた方、いたら、ありがとうございます。また、気持ちを整理させながら、書いて、備忘録として自分の気持ちを残していきたいと思います。

自己満な記事!わっしょーい!子育ての内容がないよーう!

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