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車中熱射病

最近暑くなってきました。自宅のエアコンに故障(おそらく配管からの冷媒ガス漏れ)があり、ガスを充填しては抜けを繰り返しています。今週中に部品全交換してもらう予定ですが、また漏れてるんじゃないかという恐怖にしばらくつきまとわれるでしょう。

ただ、修理業者さんの作業を横でみているのはなかなか興味深い。いろいろなツールを使いこなすのはさすがですが、皆さん自分の感覚を大事にしているようで、ガス漏れは油染みができるから、見た目やぬめりなんかをみるそうです。

ガスを充填した直後は冷房が効くのですが、少しずつ効きが弱まっていくので、暑い日にはたまりません。そういうタイミングで車中熱射病の記事をみかけたので少し情報収集しました。

コロナで車を運転する機会は減ったけど、依然として熱射病のリスクは高いという内容です。

特に記事中で扱っているのは子供が車内に閉じ込められて死亡するケースです。米国では平均39人の子供が毎年亡くなっており、その原因は

◼️(54%)保護者が車中に子供を残したままそのことを忘れてしまう;
◼️(25%)子供が施錠されていないドアやトランクから車内に入り込んでしまう;
◼️意図的に子供を車内に残して、その場を離れる

などが挙げられています。コロナでいつもの習慣から逸脱した行動が多くなるので、こういう状況が起きないよう、普段から意識して習慣づけてしまうことが大事になってくると思います。また子供の体温上昇は大人に比べて速いようで、たとえ窓が開いていてエアコンがついていても、油断せず車外に連れ出すことを推奨しています。対策としてすぐに実践できるものとして、

☑️常時しっかり施錠する
☑️車内で遊ばないようしつける
☑️財布やケータイなどをわざと後部座席において強制的に後ろをチェックするようにする
☑️ぬいぐるみ等を後部座席において、子供がいるときはぬいぐるみを助手席に移動することで子供の存在を意識づける

などが紹介されています。具体的データとしては上記事のソースであるNHTSA(米国の運輸省に属し、EPAと並ぶ車両関連の規制当局)のサイトが参考になります。

◼️2018年には53人、2019年には52人、2020年現時点で11人の子供が犠牲となっている
◼️熱射病は深部体温が40度になるとその症状が現れ、42度になると命に関わる
◼️子供の体温上昇は大人に比べ3~5倍速い

Park, Look, Lockの合言葉でチェックを習慣づけ、もし施錠された車内に子供が取り残されていたら、ただちに救援を呼ぶことをすすめています。また放置された車内温度がどれほど早く上昇するかをデモした以下の動画も参考になります(窓が少し開いていることに注意)。

こういった事故を防ぐためのなんらかの車載システムの搭載が、今後義務づけられるかもしれません。またキーと子供が車内にあるまま、車外に閉め出されてしまうケースもあるようです。

緊急時の解錠に関しても対策が必要かもしれません。



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