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うらおもて

 生きることにせっぱつまるほど読み書きが楽しくなるので、まじカルマ……と思って生きています。つまり死にかけてるので元気です。茨木のり子の「笑う能力」という詩に初めて会いまして、ふっと肩の力が抜けるおかしさと、今にも溢れそうで溢れない絶妙なラインの切実さ、そのどちらをも備えたことばあそびに、口もとと涙腺がゆるんだ。

 笑いながら泣いているカオが、人間の表情部門第1位で好きです。つられて笑ってしまうけど、何よりも悲しくなる。泣くことと笑うことは近いと思う、あとやさしさとユーモアもだいぶ仲良い、というか紙一重なんじゃないか。どちらも文脈をよむ力に長けてないと困難な気がする、例えば書く力をつけたいならいっぱい読んで書いてその往復をすることが急がば回れであるように、「やさしさ」と「おもしろさ」は技術的に通じているのではないか。まるっとひとことでいえば知性だろうか。

 最近、「何を話すか」より「何を話さないか」を共有するほうが、よほど難しいと思った。あと、人と会いたくないときほど人に話を聞いてもらうと嬉しくなった。あと、長く寝るほどもっと寝たくなった。あと、正論いう人ほどなんか間違ってる気がした。あと、自分は他人のように接するのが吉だった。あと、こうやって文章かくことって、境界のないものに境界をあたえて不自由にさせるような行為っぽいのに、いつなんどきよりも自由だ〜ッて感じます。まじカルマ……あれ、最初に戻ったので終わります。

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