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「1分で話せ」まとめ

●本書の結論

「人間は基本的に人の話を聞いていないため、相手に伝わるようにするためには、その前提を踏まえた上で工夫した話し方が必要である」

●前提:人は他人の話の80%は聞いていない

例えば、自分が人の話を聞いている立場になっていると仮定してイメージしてみるとわかりやすい。

人がプレゼンや話をしている最中に、「昼食は何食べようか」など、つい他のことを考えてしまったり、話の内容に集中できていないことは多いのではないだろうか。

このことからもわかるように、「基本的に人は話を聞いていない」という前提を理解した上で、どのようにすれば、相手に伝わりやすくなるのかを考える必要がある。

●相手を動かす伝え方

1. プレゼンは相手を動かしてなんぼである

プレゼンの本来の目的は、相手に自分の主張を理解してもらうだけではなく、その上で相手を行動させるという結果もセットにならなければいけない。

そのためには、プレゼンを通して、まずは相手に何をしてほしいのかを明確にしなければならない。

その際に重要になるのが、

・相手がどんな立場や性格であるのか

・どれほどの知識を持っているのか

などを具体的にイメージしてプレゼンの内容を考えることである。


2. 必要のない情報は極力話さない

つい人間は主張とセットで、自分の頑張りやそれに至った背景も語ろうとしてしまう。その結果、話全体が長くなってしまい、相手に何が伝えたいのかがぼやけてしまう。

それは「自分の努力を認めてほしい」という承認欲求が無意識に出てしまうことが大きな原因と言える。

そうならないためには、相手が必要としていない情報は極力省いて、伝えたいことだけを話す必要がある。


3. 人に伝えるときは3段ピラミッドを意識する

・3段ピラミッドとは?

結論⇒理由(根拠)⇒具体例の3段のこと。

これらの順に従って、話の構成を作ることで、相手に伝わりやすい文章ができる。

・なぜ、3段ピラミッドなのか?

主張の次に、理由や根拠を伝えることによって、人間の脳において論理を担っている左脳に働きかけることができるだが、それでは不十分である。

人間は、理屈や論理を理解しているだけでは(納得しただけでは)動かないからである。

そこに、具体例という、相手の右脳に働きかける要素を加える。

具体例として身近なものをイメージさせることによって、相手の右脳が働くようになる。右脳はイメージや感情を担っている部分なので、ここを刺激することで「行動しよう」という意欲やエネルギーを喚起するのである。


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