【浄化槽管理士】合格体験記(2022年度)5/5 合格のコツ(『完全解答』、『浄化槽の維持管理』、他資格との関連性)

『6か年全問題収録 浄化槽管理士試験 完全解答』の信頼度、使いやすさ

 初学者、実務未経験者にとって解説が不十分である、信じられない誤植があるなど、満足する出来ではないが、現状では消極的選択として有効な教材である。

『設備と管理』5月号(4月発売)

 例年、『設備と管理』5月号(4月発売)に前年度の浄化槽管理士試験問題の解答・解説が掲載される。『完全解答』の改訂7版には、2021年度(令和3年度)の試験問題と解説が掲載されていないので、『設備と管理』2022年5月号を入手した。

過去問は何回分を何回転させるべきか。

 『完全解答』には6回分の過去問が掲載されているが、初学者、実務未経験者が一発合格を狙うなら、これでは全く足らない。Amazonやメルカリなどで過去の『完全解答』を入手し、 10回分(できれば15回分)について、試験日直前までに正答率が9割に達するまで回転させる。

『浄化槽管理士講習テキスト 浄化槽の維持管理』(通称「青本」)の必要性

 「青本」は試験問題作成の底本となっている。合格可能性を高めたいなら、初学者、実務未経験者はとくに、価格に躊躇せず、最新の青本を購入すべきである。ただし、青本を通読するのは現実的ではないので、辞書がわりとして使用する。

他資格との関連性

 関連問題が毎年、出題されるとは限らないので、アドバンテージは薄い。出題されたらラッキーという程度である。

第一種衛生管理者 労働安全衛生、酸素濃度、硫化水素濃度の問題でアドバンテージあり。1~2問程度。

建築物環境衛生管理技術者 浄化槽行政、汚水フローチャートの問題でアドバンテージあり。1~2問程度。

第二種電気工事士試験 電気抵抗の計算問題でアドバンテージあり。1問程度。

回答に自信のある問題から回答する。

 試験本番では第1問から昇順で律儀に回答する必要はない。試験開始直後、全問題を見て、回答に自信のある問題から回答する。そのほうが、回答スピードも速く、本番環境下での妙な不安や憂慮が排斥されるからである。