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Tagiru.滞在記 #2

Ayu bowan!今回はTagiru.での2日目のことを書いていきます。アーユルヴェーダの初マッサージに初診察、そして脅威のお薬の話。

一日のはじまり

前日21時ごろに寝たせいか、この日は朝4:30に目が覚めました。朝は6:30から水・金は太極拳、それ以外の日はヨガのクラスがあって、そのあと7:40から朝ごはんというのが毎日のスケジュール。

まだこのあたりではなんとなく「ルールに従わなきゃ」みたいな感覚があって、6:30のヨガのクラスまで部屋で読書をしてました。因みにこの日読んでいたのはこの本です。

6:20過ぎにヨガができる格好で、部屋に備え付けのヨガマットを持ってお庭にでます。この日は水曜日だったので、太極拳のクラスでした。

Tagiru.ではいつも必ず仏様の前を通ります
お庭の池には睡蓮と金魚が

太極拳の先生は日本に住んでいらしたこともあり、日本語も堪能。英語+日本語で説明してくれるので、初の太極拳も楽しく挑戦できました。しかも目の前に海が広がる庭で、朝の光を浴びながら。贅沢な時間だったなぁと改めて思います。

でも、実はこの初日の朝の時間から、私の心がぐらぐら揺れる体験をしました。

太極拳のクラスの最後にある講話で先生の言った「SmileはGiftです」という一言。そこからの一連の話がなんだか心に沁みて、涙目になってしまって。そこではみんなにバレないように我慢してたのですが…。クラス終了後、部屋に戻ってボロボロ泣いてしまいました。

SmileはGiftです。他の人にSmileを向けることは、相手へのGift。そして自分にもそのSmileを向けてください。朝起きて鏡を見たときに自分に向かってSmileしましょう。

(太極拳の先生の講話より)

これまでずっと気持ちが限界で、それでも意識して笑顔をつくり続けていたこと。元々は自然と笑顔でいられたのにそうではない今。人には笑顔を向けるのに自分にはいつもしかめ面で「もっとがんばれ」と言い続けてきたこと。「Smile」という大きなGiftをもらって生まれてきたことへの感謝。それを活かしきれていない今への悲しみ。本来の笑顔を取り戻したいという願い。

そんなものがごちゃごちゃになって溢れ出てきたような感覚でした。Tagiru.にいる間、実は何度もこういう感情の波がやってきて、その度に少しずつ気持ちがスッキリしていったような気がします。

フルーツたっぷり朝ごはん

太極拳のクラスのあとは少ししたら朝ごはん。「カランカラーン」と鐘の音がしたらごはんの合図です。

この日はまだ診察までの初日なので、みんな同じメニューです。

スイカ・マンゴー・バナナ・パパイヤ・みかん
塩味のひよこ豆とココナッツ。新感覚!
多分何かの青い野菜のの薄いお粥

朝からフルーツ盛りだくさんで、ひよこ豆もいい感じだし、お粥も薄味だけどしっかり美味しい。素材の味がしっかりわかります。とにかく「Tagiru.ごはんは美味しい」です!

アーユルヴェーダのはじまりの儀式

マッサージをはじめる前に、大きな一枚布を体に巻くタイプの服に着替えます。マッサージの際に脱ぎ着もしやすく、オイルがついても大丈夫。

私たちはこの日から「パンチャカルマ(アーユルヴェーダの浄化療法)」がスタートなので、マッサージに入っていく前にドクターと共に仏様の前での儀式を行いました。

パンチャカルマ開始の5人とDr.で儀式

仏様にお線香的なものをお供えして、何かを唱えながらそれぞれの額を触り、腕に白糸のブレスレットみたいなもの結んでくれるドクター。小さな手はあたたかくて優しくて、なんだかそれだけで少し癒される気がしました。

マッサージはのんびり開始

儀式が終われば、マッサージのスタートです。マッサージは地下(というか庭と地続きになったフロア)でやるのが中心。施術時間に合わせて待合室みたいなところに行くと、ルームナンバーを確認して担当のセラピストさんが案内してくれるシステムです。

最初はヘッドマッサージから。頭にオイルをたっぷりかけて、優しくじっくり揉みほぐされます。

これまでヘッドマッサージは、刺激が強すぎて痛みを感じるので苦手だと思っていた私。でも、Tagiru.のヘッドマッサージは適度に優しくて適度に強くてちょうどいい!最初からぼーっと幸せな気持ちでスタートしました。

ヘッドマッサージが終わったら、少し間を置いて「Abhyanaga」というボディマッサージへ。これはセラピストさん2人で息を合わせて左右対称に行ってくれるオイルマッサージです。左右同じ動きをしてくれるのがなんとも不思議。私の体の様子を見ながら、タイミングを合わせての施術。自分の体に意識を向けて、大切に扱ってくれていることが、なにより癒しにつながりました。

そしてそれが終わるといよいよ10:50〜は初回の診察。「私のドーシャはなんだろう?」と、ドキドキワクワクでした。

ドクターの診察

Tagiru.には2人のドクターがいます。慈愛に満ちた微笑みでみんなのmotherのような存在感の小柄なDr.Ashoka、華やかなサリーが似合う明るい笑顔のDr.Radha。ちなみにDr.Ashokaはつい先日、スリランカの総理大臣から功績を認められて表彰もされた、すごいドクターです!

私たちの滞在中に表彰されたDr.Ashoka

診察(コンサルテーション)の際には、お二人のドクターに加えて、希望に応じて通訳係でTagiru.の真生さんが入ってくれます。ちなみに男性には修司さんが入ってくれるみたいです。

事前に提出していた問診票も踏まえて、まずは問診。いくつか質問に答えたら、さっそく脈診です。

アーユルヴェーダのドクターは脈でドーシャを診断します。人差し指、中指、薬指の3本の指を静かに手首にあてて、それぞれの指でドーシャを感じると聞きました。これは知識もちろん豊かな経験がないと絶対できない職人技。

私のドーシャの診断結果

私はVata、次にPittaが優勢の「Vata-Pitta」型。全体的にすべてのドーシャが上がりまくっていて、完全にバランスが崩れていたようです。若干Pittaの上がっている割合が高いのも納得。

そのあと聴診器やパルスメーターでのチェック、簡単な追加の質問などをして、下記のようなカルテを作ってもらいました。

初回の診察でもらったカルテ

言われたことで印象に残っているのは「体は健康だけどストレスがひどい。Do not overthinking.Be relax and be happy.」ということ。薄々知ってたけど、改めて言われると「そこまでかぁ」とちょっと自分の生活を見つめ直そうという気持ちになります。

薬は錠剤3種類と、蜜に溶かした粉薬、あとは液体状の薬1種類。主に気持ちを落ち着かせる薬と、ドーシャのバランスを整える薬で、毎日10時と16時のお薬タイムに飲みます。

食事はフルポーションとハーフポーションがありますが、私は「ハーフで足りるはず!」ということでハーフポーションになりました。

診察後にはフットマッサージをしてもらって、13:10〜はお昼ごはんの時間です。

一日のメインはお昼ごはん

日本だとつい夕ごはんが重くなりがちですが、Tagiru.では一日の中でお昼ごはんがメインになります。この日のランチはこんな感じ。

サラダも日本とはまた違います
いろんなおかずを混ぜながら食べるメイン料理
不思議な食感の甘いデザート

ハーフポーションでも確かにがっつり。フルポーションの人は、サラダやカレー、ごはんの量が多いみたいでした。

午後の過ごし方とお薬タイム

この日の午後はフェイスマッサージを受けたらあとはフリー。庭でのんびり本を読んだり、海を眺めたりしながら過ごします。「Not overthinking」と言われても、ついいろいろ考えてしまうのが困ったところ。

夕方の16:00にはお薬タイム。棚に並んだ薬から、自分の名前が書かれた箱を取り出して、その中にある薬を大人しく飲みます。

時間になると棚に薬が並びます
自分の名前とルームNo.をチェック
左から、液体薬、粉薬+蜜、錠剤

錠剤はごっくんと飲めばいいから大丈夫。液体薬は少しクセはあって濃いけど飲めなくはないです。問題は粉薬+蜜!

粉薬はかなり苦くてそのまま飲むのはきつい。なので蜜に入れてくれていて、それをお湯で溶いて飲むのですが、なんとも言い難い、甘くて苦くて濃ゆい味がします。実は私は数日で「オブラートで粉薬飲みたい」とリクエストして、蜜の苦行から逃れました(笑)。

オブラートは日本のもの。ちゃんと常備されてるのがさすがです。この時期、人生で一番オブラートを使ったような気がします…。

夕ごはんから就寝

シャワーは夕方までに浴びるのが推奨。
そのあとの17時〜18時ごろはとにかく眠い!
もう何をしていたか覚えていないくらいです。

夕ごはんは19時過ぎから。
この日のメニューはこんな感じでした!

スープとメインとデザート

夕食を食べ終えると20時前。驚くべきことにすでに眠くて、ごはんを食べたらまっすぐ部屋に戻って、Tagiru.ノートを書きます。毎日のマッサージのプログラムを貼って、その日の体重や気分、感じたことをメモしていく日記のようなもの。

こんな感じで毎日書きます!

コンサルテーションのときにもらうのですが、あとから振り返って自分の変化もわかるし、何をしたかもわかるし、帰国後には宝物みたいな気持ちになります。眠気と戦いながらも書いてよかった…。

この日はもう20:30にはベッドの中へ。翌日からのTagiru.生活を楽しみに、耳栓をしてすやすや眠りました。

盛りだくさんすぎたTagiru.2日目。長くなりすぎてしまいました…笑。翌日からはもう少しコンパクトになるかなぁ。

最後にもうちょっとだけ…

実は今日でTagiru.滞在最終日からちょうど1ヶ月。徐々に生活ペースを日常に馴染ませつつ、自分自身のスピード感や、生活習慣、自分をケアする意識などは明らかに変わっていることを実感。

Tagiru.での時間があって、今ここに私がいて、それがしっかりとつながっている感覚が、なんだかとても幸せだなぁと思います。

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