![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/115244659/rectangle_large_type_2_401d592f42dfc7fadf11685ab3fb3d55.png?width=800)
日本代表に続けB.LEAGUE開幕に向けて バスケットボールを日常に
バスケットボール日本代表、AKATSUKI JAPANが来年、2024年パリで開催されるオリンピックの出場権を獲得。
昨日のカーボベルデ戦は仕事でライブで観れなかったんですが、帰宅してから録画で観戦しました。僕はバスケットボール選手でもなければコーチでもありませんので、何が良かったのか悪かったのかはわかりませんが、とにかく勝ってよかった。
本当におめでとうございます。という心境です。
負けた試合も含め、どの試合も簡単な展開ではありませんでしたが、諦めることなく最後まで戦う姿勢は我々の心にくるものがありました。本当に感動しましたし、色々な意味で感謝です。
日本代表の快進撃は選手、ヘッドコーチ、スタッフの方々の努力が一番の要因です。それはゆるぎない事実です。
しかし、これまでの日本の男子バスケットボールの世界での成績を考えると、それだけではない何かがあったようにも思います。
【17年振りの自国開催】
今回のワールドカップは日本・フィリピン・インドネシアでの開催となっていますが、今から17年前の2006年にも日本でバスケットボールの世界選手権が開催されています。
このときは1勝を挙げていますが、正直記憶が曖昧です。当時はB.LEAGUEではなくBJリーグ。バスケットボールのプロ化に向けて動き出した頃だったと記憶しています。
調べてみると、当時埼玉スーパーアリーナができた頃で、それもあって世界選手権を誘致したというような感じだったようです。
今大会の日本、というより沖縄開催とは訳が違います。
今大会の日本代表の躍進には沖縄のバスケットボール文化の力が大きかったのではないでしょうか。
なぜ沖縄開催で、あそこまで会場が盛り上がったのか。そこに大きなヒントが隠されているような気がします。
【琉球ゴールデンキングスとブースター】
昨シーズンのB.LEAGUEのチャンピオン、琉球ゴールデンキングス。沖縄は幼少期からバスケットに触れる機会があり、バスケットそのものが地域に根差している。
バスケットに興味がある方はなんとなく理解をしていることだと思います。
B.LEAGUEでも西地区を何年も制し、昨年はついに日本一のチームになりました。今回日本代表が戦ったアリーナ(会場)は琉球ゴールデンキングスのホームです。昨年のB.LEAGUEの平均入場者数は6,823名とTOPの数字です。
とはいえ、2位以下が東京、川崎、千葉、宇都宮、横浜と続き、常識的に考えれば東京を中心に開催するほうが集客は見込めると思います。
それでも沖縄開催がプッシュされた理由、そして勝利した要因は2021年にオープンした沖縄アリーナの存在だったと、川渕さんが触れています。
元を辿れば桑江沖縄市長が沖縄アリーナを作ったからW杯カップ開催が可能になりホームの絶対的優位な雰囲気で盛り上げられた事が勝利の全てだったと思います。会場を決める時まだアリーナは完成どころが形をなしていませんでした。それを三屋会長がFIBAの理事だったこともあり強引に決定させたのです。
— 川淵三郎(日本トップリーグ連携機構会長) (@jtl_President) September 3, 2023
沖縄は観光地としても有名というかお馴染みですので、飛行機一本で行き来できるというのはありますが、それでも会場に足を運んだのは地元のバスケットボールファン、すなわち琉球ゴールデンキングスのブースターの方々だったのではないでしょうか。
あれだけの大きな、そして一体感のある声援を送り、選手たちを後押ししたのはきっとそうです。
初見で集まった方々で創れる空間ではなかった。実際はわかりませんが、画面越しにそう感じました。
初戦のドイツ戦で起きた空席問題後、急遽席が販売され、フィンランド戦以降はしっかり埋まってました。
そして、今回の日本代表の中に琉球所属の選手がいないにも関わらず、あれだけの声援を送ることができるというのは沖縄にバスケットボールという文化がしっかり根付いている証拠なんだなと改めて感じさせられました。
【文化は創れるのか】
文化を創るのはやり方が明確にあるわけではなくて、その土地の歴史そのものに起因する場合があったりと決して簡単に真似ができるものではありません。
例えば、佐賀に入社してすぐに、他チームの話題になったときに出てきた、秋田ノーザンハピネッツは昨年の平均入場者数は上位で新リーグ参入の条件の一つである4,000人に迫る数字を残しています。
佐賀のアカデミーコーチは現役時代に長く秋田でプレーしていたということもあり、話を聞くと、秋田はスラムダンク、そして田臥選手を輩出したことでも有名な能代工業という高校があり(現在は高名が変わっているようです)、こちらもバスケが文化として根付いているということを伺いました。
佐賀は決してバスケが地域に根付いているとはまだ言えない。ただ、昨シーズンのプレーオフでは確かにその可能性を感じる事ができたと、多くの方が仰っています。
昨日はお隣のサガン鳥栖さんの試合にお邪魔してきたんですが、佐賀市スポーツ振興課さんの冠試合になるということで、ご依頼をいただきバルーナーズも参加させていただきました。
そこでサガテレビの方にお会いし、昨シーズンの反響の大きさと今シーズンの期待についてお話しいただきました。
僕が所属するホームタウン事業部というのは様々な方々と繋がり、地域の方々にバスケットを日常に感じてもらうこと、身近に感じてもらうことが仕事です。
正直、今は市や県、そしてブースターの方々に助けられている感が強いので、今年1年でしっかり佐賀の方々にバスケットを浸透させ、そして文化をつくるきっかけになるように運営をしていかなければと感じました。
【さいごに】
ということで、ワールドカップの次はB.LEAGUEです。
佐賀は全国の他チームより一足早く開幕します。
10月5日(木)はB1唯一の試合 佐賀バルーナーズVS琉球ゴールデンキングス
佐賀の方は是非会場へ。そして、来れない方もライブで是非ご覧いただけると嬉しいです。相手は琉球さんで強いのは間違いないので、ホームでしっかり雰囲気を作っていきましょう。
今日はここまで。ありがとうございました。
佐賀バルーナーズ
ホームタウン事業部 山下 洋平
ご支援ありがとうございます!!いただいたサポートはnoteの企画で使わせていただきます。