チームとフロントは両輪 B.LEAGUE 佐賀バルーナーズでの1年目を終えて 【後編】
ようやく梅雨ですね。遅かった。雨も続くので、最近ジムに通い始めました。これまで機械を使ってトレーニングをしたことがなかったので、使い方がわからない!!わからないのでランニングマシンで延々走るというあまりジムに行く意味がないことをしております。
続けることが大事なので、まずは週2回。頑張ります!!
今日は前回の続き、そして来季に向けてです。
備忘録的な内容ですが、変化が多い今だからこそ書き残しておく意味もあると思っています。
今日はリーグ戦終盤、そして体制の変化と自身の変化について。
【追い込まれたら強い佐賀のフロント】
12月は怒涛のHOMEゲーム。このころはがむしゃらにというか。とにかくアリーナにたくさん人に来てもらうことを考えていました。
コスト意識とかは当時の僕にはなかったです。そもそもクラブの予算感がわかっていなかったので、本当に集客に効果がありそうなことを上にあげて、判断してもらっていたという感じです。
今でもそうですが、佐賀はチャレンジすることに対して寛容で、お客さんが楽しめて、おもしろいと思ったことを考え実行する。すごくシンプルですが、全員でベクトルを合わせるにはすごくわかりやすくて良かった。
12月の茨城ロボッツ戦あたりで、少し手応えを感じ、年末のアルバルク東京戦は苦戦していた(集客)ところに色々な施策を1週間前に入れ込んだり、チラシ配りを行ったり。
12月の怒涛のHOME戦をなんとか乗り切ったと思ったら、1月から2月にかけての流れも中々タフなスケジュールでしたが、そこも12月の連戦を乗り越えた経験と勢いで乗り越えたという感じです。
シーズンが終わってチケット担当に話を聞くと、この頃にはある程度年間12万人来場者数が見えてたというから、すげーなって思ってました。
それもきっとフロントが一体となって目標に向かっていけるというのがわかったからだと思いますし、先ほども書きましたが、ベクトル合わせがうまくいっていたからだと思います。
【クラブのために】言葉にはしませんが、全員がそれに近い意識で取り組めたというのが今シーズンうまくいった要因だと僕は思います。
一方で来季の課題として、しっかり計画的に物事を進めていくこと、周りと連携すること。毎週の会議を週末の試合のためにではなく、1ヵ月、2ヵ月見据えた会議にしていくこと。
社員も増え、クラブが組織化されていく中で、いかに計画的に物事を進めながら、今シーズン発揮した一体感を出していくか。来季の課題になりそうです。
昨シーズンの佐賀はチケット販売と同時に完売するということは少なかったですが、来季開幕から数試合は販売と同時に完売するくらいの勢いで準備をしています。
目指せ!追い込まれなくても強い佐賀!
【チームとフロントは両輪】
シーズンが終わり、営業はパートナーさん、僕らは行政を中心に挨拶周りに行きました。
佐賀は連携協定というのを結んでいる市町があり、各地でイベントに参加をしたり、こちらが企画をすることもあります。
社長と選手が各市町の市長、町長にシーズン終了のご挨拶に伺ったのですが、どこも今シーズンの活躍を喜んでくださっていました。中には職員さん達が入口で出迎えてくださった市町も。
バルーナーズは民間の企業ですが、同時に公的な存在でもあるなと、改めて身が引き締まりました。
そして、佐賀県はスポーツに力を入れている県ですので、挨拶と同時に僕らは営業的な感覚もあり、来季各市町でPVなどのイベントの開催をしてもらえるか、又は試合に来てもらえそうか。そんなことも伺いながら参加させていただきました。
バルーナーズは基本的に選手のイベント参加にも積極的です。それはクラブとして、【チームとフロントの両輪】という考え方があるからです。
B.LEAGUEは2026-27シーズンから新しいリーグに代わり、チームの成績ではなく、クラブの経営力が重視されます。
チームの成績と経営力がリンクしないとは言いませんが、会社としてしっかり成り立たなければ安定した成績を出すことも難しくなります。
チームの成績だけではなく、しっかり地域に貢献して経済を活性化させ、クラブを存続させていかなければいけません。
会社のミーティングでも【チームとフロントは両輪】という言葉は本当によく出てきます。それは元々フロントとチームの物理的な距離感的なこともありますが、どこかフロント側は気を遣うというか、遠慮するというか。僕はそうでした。
フロントはチーム側に対するリスペクトはあるので、それは良いことですが、それだけではいけません。という話です。
イベントなどの選手の稼働はフロントからチームマネージャーに依頼をして調整してもらいます。僕たちから直接選手にお声がけすることはありません。
マネージャーにはそのイベントに選手が出る意義みたいなことも伝えます。なぜ選手の稼働が必要なのか。特にシーズンが始まってくるとチームはもちろん試合がメインになります。ただ、シーズン中でもスクールやクリニックはあって、マネージャーは地域での活動の意味をチーム側に伝えてくれます。これは本当に大事なことです。
それもオフシーズンになってよく理解できるようになりました。行政からの依頼などはフロントとしては出てもらわないと困りますが、出る理由というのをしっかり伝えることでチーム側も協力してくれます。
先日ヘッドコーチ(兼GM)とイベント稼働についてお話する機会があり、選手が出ることの意味やその後の展開まで含めお話させてもらいました。
チーム側もフロントのことを理解しようとしてくれているのはやっぱり両輪というクラブの考え方があるからこそだと実感しました。
また、チームのマネージャーがいつも調整してくれているのが当たり前じゃないということ。一つ一つのイベントをただやるだけじゃなく、ちゃんと意味のある(売上や集客に繋げる)ことにしていくことが僕らの仕事のひとつです。
【体制の変化】
4月から社内の体制の変化がありました。5月まではシーズン中でしたので、あんまり何も考えていなかったんですが、4月からマーケティングという括りでマネージャーという立場になりました。
社員も増え、新卒も入ってきました。そして、B1、新リーグで戦っていくために組織として強くなっていかなければいけません。
佐賀は組織としても成長している最中です。
来シーズンはまた違った意識で臨んでいかなければいけないのは大変ですが、個人的には楽しみです。
いかにみんなのやりたいことや、おもしろいことを意味のあるものにするのか、ただおもしろいではなくクラブや地域にとって利益になるように。
また、組織としての変化や個人的なミッションみたいなことは引き続きnoteでも書いていこうと思います。
【さいごに】
今シーズンはありがとうございました!!noteは僕個人のルーティンでもあるので、これからも続けていきます。
会場や打ち合わせ現場でお声がけいただいたのもすごく嬉しかったです。今は本名出しちゃってますけど、個人的にお声がけいただくのはめちゃめちゃウェルカムなので、これからもクラブと一緒に応援いただければ嬉しいです!
クラブのことについてお答えできることというのは基本的にはないですが、僕個人についてや、スポーツチームのお仕事に興味があるとかであれば大丈夫です。
来シーズンはスポーツチームで働いていてみたいとか、スポーツチームで働いている、もしくはスポーツチームと仕事をしている方とも繋がれたらなと思っています。
引き続きよろしくお願いします!
来月からはオフシーズンのイベントなんかも入ってきますので、そちらも楽しみにしててください。
今日はここまで。ありがとうございました。
佐賀バルーナーズ 山下
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