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素敵なクリエイターさんたちのノートをまとめています。
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2020年1月の記事一覧

考えるより 感じろ!

書類整理をしていたら、去年12月に訪れた埼玉県立近代美術館<ニューヨーク・アートシーン>の作品リストが出てきました。 その空きスペースに汚い字で “ロスコの言葉” と自分の走り書きを発見! 去年パリで購入した手帳-Paroles D’artiste 2020-を使用するようになってから、芸術家の言葉に興味が湧いているので メモを読み返してみました。 「画家の仕事は、時間の中を点から点へと動きながら、たえず明晰さへと移動していく。 画家と観念、そして観念と観察者の間に横たわ

オルセー美術館で再会

≪ パリ滞在記・その30 ≫  〜Musée d’Orsay オルセー美術館・① 〜 今回の旅行で最初に訪れた美術館はオルセー。そして旅の中盤にも再度訪問しました。 あの場所を回想し始めると激しい興奮に見舞われ、帰国した今も 何をどのように書けば良いのか… 。迷っている間に他の美術館について先に投稿していた次第です。 とにかく凄かったです! 日本の大型美術展であれば数十万人の観客を呼ぶことができる(⁈)目玉級の作品が、あちこちに展示されており、私はオロオロするばかり

光の花束が降りそそぐ夢の世界

≪ パリ滞在記・その29 ≫  〜Palais Garnier オペラ座(パレ・ガルニエ)・② 〜 オペラ座の大階段を上がり 最初に立ち入ったのは 鏡に囲まれた小さなスペース。 オレンジ色の柔らかな照明が鏡に映り、見つめる先に永遠に小部屋が続いているような不思議な錯覚を覚えます。妖しい世界につながる秘密の入口でしょうか☺️。 そこを抜けると現れたのは大きなロビー<グラン・フォワイエ>、煌びやか✨ ヴェルサイユ宮殿の鏡の間を思い出しますが、面積が狭いぶんだけ、余計に

モンマルトルから旅に出る

≪ パリ滞在記・その27 ≫  〜Musée de Montmartre モンマルトル美術館・③ 〜 さていよいよ美術館のコレクション展です。 展示されている資料の写真や、作品から19世紀末当時のモンマルトルの様子がわかります。 キャバレーのためにロートレックやスタンランが描いたポスター。 キャバレーで上演されていた影絵芝居に使われた亜鉛板。 「ムーラン・ルージュ」で大流行していたフレンチ・カンカンに関係した作品やビデオ上映など。 とても楽しいのです。 また、か

ルノワールの庭で空中浮遊

≪ パリ滞在記・その26 ≫  〜Musée de Montmartre モンマルトル美術館・② 〜 アトリエを後にして “ルノワールの庭” に出ました。 1875年から1877年までこの敷地に住み、『ムーラン・ド・ラ・ギャレット』や『ブランコ』を描いたルノワール。この中庭に立つと彼の作品の中に入り込んだような気分になれます。 緑色のベンチに座って一枚、 ブランコに乗って一枚、と写真をとりました。モデル気取りで…💦 植物に詳しくないので「紫陽花に似てる!」「アーモ

画家 ユトリロとヴァラドンという女性

≪ パリ滞在記・その25 ≫  〜Musée de Montmartre モンマルトル美術館・① 〜 別行動をしていた旅のパートナーが「新しい発見が満載の場所あり!」と興奮して戻ってきました。そこはモンマルトル美術館。 うっ💦サクレ・クール聖堂の帰りに立ち寄ればよかった…。 行きたい!どうしても行きたい!!、と3日後に再びモンマルトルの丘に向かいました。 19世紀から20世紀にかけてモンマルトルを活動の拠点にした芸術家は多く、美術館に向かう途中にもその名残りを見ること

ルーブル美術館でオペラ⁈

≪ パリ滞在記・その28 ≫  〜Palais Garnier オペラ座(パレ・ガルニエ)・① 〜 シャガールが描いた天井画を見るために、オペラ座(パレ・ガルニエ)に行ってきました。 16日前 空港からバスでパリに到着し、最初の記念撮影はこの建物の前でした。 後で写真を見ると、期せずして 設計者のガルニエ像が撮れていました ✌︎ 「やっと来ましたよ!」と、荘厳な建物にご挨拶。 正面ファザードの上部<ACADÉMIE NATIONALE DE MUSIQUE>の文字の下

聖なるパリの心臓

≪ パリ滞在記・その24 ≫  〜Basilique du Sacré Cœur サクレクール聖堂 〜 モンマルトルの丘を登り、サクレ・クール聖堂に行ってきました。 聖堂が建つ高い丘からはパリ市内が一望できます。 逆に、そびえ建つ白いドーム型の聖堂は、パリのどこからでも見えるという象徴的な建物です。 ポンピドゥーセンターの展望台や オルセー美術館の5階からもしっかり確認できました(↑写真はポンピドゥセンターからの眺め、右奥に!)。方向音痴の私でも“あそこがモンマルトル

余裕の生活空間

≪ パリ滞在記・その23 ≫  〜Musée Jacquemart-Andre ジャック・マール=アンドレ美術館 〜 銀行家の夫アンドレと画家である妻ジャックマール夫妻の、“豪華極まりない”(←ガイドブックの紹介文)邸宅とコレクションがある!という情報だけを元に、ジャックマール・アンドレ美術館に行ってきました。 邸宅に入り、ティエポロ、フラゴナール、ナティエ、マンティーニャ、ダヴィッド、カルロ・ドルチなどの作品を見つけて「おおーっ」と声を上げました。 特筆すべきは、一

そんな人に、私もなりたい!モンドリアン

≪ パリ滞在記・その22 ≫    〜Musée Marmottant Monet 〜 マルモッタン美術館 ② 常設展に感動した後「ついでに。」と見始めた<モンドリアン展>。 見逃さなくて本当によかったです。 モンドリアンといえば、『ブロードウェイ・ブギウギ』や『コンポジション2』に代表される単純な色と垂直線・水平線だけの作品で知られる現代作家。 デザインとして美しい のですが、私の中の “画家” というイメージとはかけ離れている!と勝手に思い込んでいました💦 展示

近代絵画の幕開け ‘日の出’

≪ パリ滞在記・その21 ≫  〜Musée Marmottant Monet マルモッタン・モネ美術館・① 〜  マルモッタン・モネ美術館に行ってきました。 美術史家ポール・マルモッタン氏の邸宅がそのまま美術館になっており、夫妻の絵画や調度品コレクションとモネの作品そして印象派絵画が常設展示されています。行った時は特別展<モンドリアン展>も開催中でした。 美術館はサービス業。 スタッフの掛け声は、日本の場合「いらっしゃいませ」、フランスでは「どうぞ楽しんで」という感じ

転職先をお知らせします!

≪ パリ滞在記・その20 ≫  〜Château de Chantilly シャンティイ城 ・③〜 クレーム・シャンティイ 大・大・大興奮のシャンティイ城③です。 古城の外に広がる景色、そこはヴェルサイユ宮殿と同じ造園家によって造られたフランス式庭園。言われてみれば似ていますが、こちらはとてもシンプル。 装飾などが施されていない噴水は、まるで緑の大地から直接湧き出ているようで神秘的です。 全体地図を見ると、広い敷地に様々な施設があるようです。 プレイランド、大きな滝、

歴史・文化を守り続けるお城

≪ パリ滞在記・その19 ≫  〜Château de Chantilly シャンティイ城 ・②〜 コンデ美術館 さて感動のシャンティイ城について。 最後の城主となったオーマル公(アンリ・ドレアン)は、フランス最後の王ルイ=フィリップの5番目の息子で、わずか8歳でこの城を相続しました。 フランス革命で城を追われ、20年近く亡命している間に城は破壊され、内部のコレクションも失ってしまいます。フランスに帰国したオーマル公は、城を修復し亡命中に収集した珠玉のコレクションを飾り、

生まれ変わっても幸せに!

≪ パリ滞在記・その18 ≫  〜Château de Chantilly シャンティイ城 ・①〜 馬の博物館 パリを出て、少しだけ遠出をすると決めた日。 モンサンミッシェルは混雑が予想されるので、いろいろな候補地からシャンティイ城を選びました。大、大、大正解でした‼️ パリから高速鉄道で約45分。最寄駅からは遊歩道を進んでいきます。 緑に囲まれた森の中で深呼吸をしたら、樹木や土の匂いがしました。 澄んだ空気が、全身の血液を通して毛細血管まで猛スピードで行き渡るのを感じ