33歳ITエンジニアが今までに取得した資格について語ります

ITエンジニアの皆さん、これからITエンジニアを目指すという皆さん、ごきげんよう。今回は「資格」について語っていきます。

私が取得した資格

まずはITエンジニアに転職してから私が取得した資格について取得順に箇条書きします。

1.ITパスポート(2013年7月)
2.基本情報技術者(2013年11月)
 ※2013年11月 ITエンジニアとして就職
3.応用情報技術者(2017年6月)
4.Oracle DBA Bronze(2017年7月)
5.Java SE8 Silver(2017年8月)
 ※2017年11月 現在の会社に転職
6.DBスペシャリスト(2018年6月)
7.情報セキュリティマネジメント(2018年11月)
8.情報処理安全確保支援士(2019年6月)
9.ネットワークスペシャリスト(2019年12月)
10.日商簿記検定3級(2020年2月)

実は入社直前(既に内定済み)の2013年秋の情報処理試験で基本情報を受験し合格することができましたが、それ以降の2017年春の情報処理試験で応用情報を受験するまでの約3年半の間は資格を取得するための行動は全くしていませんでした。入社直後からしばらくは仕事に慣れずに大変だったのと、1年くらい経ったあたりからプライベートも忙しくて、気づいたら3年経っていた感じです。再び動き出したきっかけになったのが、2016年の秋ごろに1度転職活動をしまして、転職フェアで知ったあるIT企業(後に上場)の採用面接を受け、無事落ちたことです。この時に3年程度の自分の経歴だけではとても戦えないことを自覚したのです。時計の針は進めることはできませんので、経験値をためながらその傍らで資格という名の武器を手にしようと考えました。

重い腰を上げてから

注目すべきなのは2017年の春から約2年半の期間で取得したIT関連の資格は7つ(3.~9.)だということ。特に情報処理試験は試験区分によっては春のみ、または秋のみの開催だったりするので、取得を目指していた試験区分が出来るだけ最短で受験できるように考えました。本当は2020年春にプロジェクトマネージャー試験を受験する予定だったのですが、コロナ禍によって2020年10月に試験が延期になってしまったため、現在は空白の期間が生まれてしまっており不本意な状況です。しかしまぁ、振り返ってみるとよく行動し続けたものです。しかも、どの資格も1度たりとも落ちたことがないという「事実」も何気にアピールポイントだと思っています。目標を達成するために正しい方法で適切な量の努力を積み重ねることができる、ということ資格取得を通して証明出来ているからです。
以前の記事で私の経歴を公開した通り、学歴もなければ、学生時代にまじめに勉強した経験もありません。言ってみれば勉強アレルギー持ちだったので、勉強を習慣化するのはなかなか大変なものでした。

勉強するために工夫したこと

勉強したいと考えていても、中々行動に移せない人って多いと思います。そう、社会人は忙しいのです。私もそうですが、結婚して子供が居たりすると家族で過ごす時間も増えます。そうした環境の中では限られた時間の中で効率よく勉強していくことが求められます。ですが、最も重要なことは滑り出すことです。そう、まずは勉強を始めてみることです。これが唯一にして最大の関門かもしれません。ですので、勉強を始めることができないのであれば、まずはその原因を取り除くのです。例えば、本ではなくスマホを手に取ってゲームなどのアプリで時間を浪費してしまうのであれば、そのアプリを思い切ってアンインストールしましょう。本が重くて持ち歩くのが億劫なのであれば、3分割くらいに引き裂いて軽くしましょう。これらの例え話は実際に私が実践したことなので、効果はあります。そうやって1度勉強が始まってしまえば、あとはどの隙間時間を活用するか?効果的な勉強方法は?などという改善点について考えていけばよいのです。
IPAの試験区分が高度系の資格を取得した際の勉強の流れは大体次の通りです。
1.2~3か月前にテキストを読み始める(ほとんどが行き帰りの通勤電車内)
2.問題集を解く(解説をよく読んで考え方を理解するのがメイン)
3.過去問題をひたすら解く

試験1か月前くらいから土日のどちらかを勉強に使わせてもらい、試験2週間前は土日の両方を使って勉強に集中します。それまでは通勤の電車内など一人で過ごす時間で勉強するように心がけています。そうすることで、家族との時間を最大限に保ちながら難易度の高い資格も取得してきました。
ちなみに、家に集中して勉強できる環境がない(誘惑があるケースも含め)という場合は外出する方法が考えられますが、外出先もなるべく誘惑がない場所を選んだほうがいいです。個人的にはネットカフェや漫画喫茶は居心地はいいですが、誘惑だらけなのでお勧めしません。(実際誘惑に負けて丸一日勉強できなかったことがあります笑)
長時間居ても問題なさそうなファミレスやカフェが適していると感じます。適度に雑音があって、誘惑がないからです。実際の試験でも大勢いる部屋で実施しますので、あまり静かな環境で慣れていると、当日集中できない可能性があります。ファミレスでイヤホンなしが私のスタイルです。

無くならない資格論争

よく「おススメのIT資格教えてください」などという問いかけに対して「エンジニアに資格は不要だ」とか「資格を持っていても仕事が出来るとは限らない」とか「未経験者は良質なポートフォry」とかいう意見を目にします。これらの意見はもっともであると思います。と同時に資格を取らなくても良い理由にもならないと思っています。資格を取得することを諦めた一部の人の意見に惑わされるのではなく、自分の長いキャリアの中で資格を取得することでどのようなメリットを得られるかよく考えてください。もし判断に迷うのであれば上司やその資格を取得した方に相談してみるのも良いでしょう。1回5,000円程度で受験できる国家資格なので、最も簡単に能力を示すことが出来るツールと捉えてみてはいかがでしょうか?そう考えると、なぜ持っていないのか?に対する言い訳が苦しくなってきますね。個人的には持っていることのメリットよりも、持っていないことのデメリットの方が気になってしまいます。少なくとも私がITエンジニアと面談する際には資格の欄が真っ白な経験5年や10年といった中堅、ベテランを目にすると、この人はなぜ何も資格を持っていないのだろう?ということが気になってしまいます。かと言って、基本情報や応用情報が記載されていたとしても当然プラスの評価にはならないのです。これがメリットよりデメリットがリスクになるということです。

「経歴のほうが重要だ」という方もいらっしゃいますが、至極当然です。でも資格を取得している人も皆同じように日々経歴を積み重ねているのです。資格を持っていることで、より魅力的な経歴を築き上げることだってできるかもしれませんが、その逆が起こりえるというのは少し根拠が足りない気がします。

少しそれましたが、現状に満足せずに向上し続ける姿勢というのは上司や顧客から必ず評価されます。仕事で結果を生むためにも、より多くの知識があったほうが有利なのは間違いないです。自分の勝手な判断で情報にフィルターしてしまったり、エンジニアとしての付加価値を上げる行為を放棄してしまうのはもったいないですよね。少しでも多くの方が資格取得という目標をうまく活用して、よりレベルの高いITエンジニアに成長できることを私は祈っています。

さいごに

資格取得に対して一時金や手当を支給する企業も少なくありません。そういった成長を目指しているITエンジニアの背中を押す制度は素晴らしいと思います。ちなみに私が今まで資格取得によって頂いた一時金は合計で35万円になります。資格は一生ものなので、目先の一時金で満足はしてほしくないですが、ご褒美感覚で嬉しいですよね。モチベーションが保たれる環境でチャンレンジするというのも重要かなーと思いました。私はここまで約7年もかかってしまいましたが、ITエンジニアになって毎年コツコツ積み上げていけば最初の5年くらいで資格という名の武器はある程度揃えられると思います。その頃になるとキャリアの方向性も固まってくると思いますので、資格に囚われることなく、自信が目指す道に特化した勉強が出来るようになるのではないでしょうか。以上


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