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THE FIRST SLAM DUNKを観たらバッシュが欲しくなってアシックスEX89を買った話

きっかけはTHE FIRST SLAM DUNK 製作陣とシューズ=Kicks(キックス)の話

THE FIRST SLAM DUNK制作中にアップされたツイッター。
製作陣の足元は当然のようにバスケットボールシューズだった。NIKEのエアフォースやエアジョーダンはスニーカーフリークにとっては別段珍しくはないが、アシックスのジャパンLやポイントゲッターは主に競技用で普段履きにしている人はそもそも少ない。

原作SLAM DUNKでもキックスを紹介するシーンがあり、NIKE を今のNIKE に押し上げたエアジョーダンシリーズを主人公の桜木花道が履くなど、焦点があてられているシーンが沢山ある。
THE FIRST SLAM DUNKの中でもやっぱりバッシュのカットは多くあって、ほとんどが実在するちゃんとしたメーカーのシューズだ。

そして、THE FIRST SLAM DUNKの中で描かれたバッシュは今様にアップデートされていた。マネージャーの彩子がNIKE Air Penny1を履いていたり、主人公の宮城リョータがAND1のTAICHI Mid を履いているシーンなどがそうだ。

NIKE Air Penny1は1995年にリリースされていて、ペニー・ハーダウェイの着用人気シューズだった。AND1のTAICHI Midは1999年の発売でヴィンス・カーターがスラムダンクコンテストで着用したことで話題になったシューズ。両方とも本編連載時には描かれなかったシューズで、今回あえてカットを加えている。AIR PENNY1は日本でも品薄となった人気のシューズで最近復刻のシューズがリリースなどされているが、AND1もストリートカルチャーを取り込み、MIXTAPEと呼ばれるハイライトビデオとツアーなどで大成功を収め、2000年代のバスケットボールシーンを語る上で外せないブランドだ。 TAICHI Midはその名機としられている。NIKEがバスケットボールの神とよばれるマイケルジョーダンのシューズを作りその販売戦略とイメージの流布を世界的に大成功させたのもそもそも大きく、バスケットボールのカルチャーにおいてバスケットボールシューズ=Kicksは外せない要素になっている。

ナイキの創業者フィル・ナイトは今シーズン、レブロン・ジェームズがカリーム・アブドゥル・ジャバーのNBA最多得点記録(3万8387点)を抜いた試合を観に来ていて、その瞬間を撮らないとか携帯を使わないとかで話題に。


1992年のスラムダンクとバルセロナ五輪量産型

スラムダンクが私にとっての「心を動かされた」ものの何かの最初だったかもしれない。そんなことを「THE FIRST SLAMDUNK」を観て思った。

映画のTHE FIRSTの意味を検索すれば、この映画版SLAM DUNKの主人公とも言える宮城リョータのPGのポジションの1番(バスケットボールではPG=1番、SG=2番、SF=3番、PF=4番、C=5番と言い換えたりする)であるとか、これから続編のあるもの(2nd…考えられるから)であるとか、そういうことがまことしやかに言われている。しかし、本作のパンフレットを見れば、個々がバラバラにそして同時に動くバスケットボールの競技性を再現するために新しい3DCG技術を使われていること、そしてストーリーとしても新しい視点を取り入れたかったことなど、[誰も観たこともない、まったく新しい「SLAM DUNK」]を作りたかったということが言われている。

いうなれば「THE FIRST」は原体験のようなものではないかとも思う。

思えば、私は1992年のSLAM DUNKとバルセロナ五輪のUSAドリームチーム2のバスケットボール熱に当てられて、バスケットボールを中学から始めた口だ。
そんなことを映画を見ながら思った。なぜか体育館や公園で1on1や3on3やピックアップ、シューティング練習したことなどが思い出された。そしてお気に入りのシューズ。

最初に部活を始めた時シューズはアシックスタイガーの布製のシューズで、中学2年になった時に顧問の先生のGOサインが出て、自分で選んだシューズを履いてもいいよ、ということになった。加えて顧問の先生からは、あんまり派手なシューズはダメでベースは白か黒であればOKという注文だったことを覚えている。当時のバッシュ規則はどの学校も厳しかったと思う。

それで高松の商店街にアスリートロッカーというカッコいいバッシュが沢山置いてある靴屋があってそこで友人と一緒に買いに走った。
先輩やチームメイトと被らないようにしようっていえるだけ、数多くのメーカーとシューズが既に出揃っていた。

なぜか友人はポジションはガードだけどシャックが好きで、Reebokのシャックアタックを選んで、私はNIKE AIR GO LWPを選んだ。当時出ているシューズの最軽量という売れ込みでzoom airが最初に使われたモデルということで気に入ったのだった。シューズを選んで足を通して練習するだけでなぜかワクワクした。

映画のTHE FIRST SLAM DUNKを見るうちに当時にあったこととか、バッシュを買ってワクワクしたこととか、その周りにあった出来事を不思議と思い出した。それで当時のシューズを探して見たくなった。

最初はアシックスタイガーかこのAIR GO Lwpを探していたが、当然現在復刻は出ておらず、販売が終了していた。中古市場もどうやら少ない。

となるとアシックスの最近発売されているPTGを見ていたが、ライフスタイシューズとなり、少ししっくり来なかった。そんな中、THE FIRST SLAM DUNKが映画公開後直ぐ位に発売されたEX89を選ぶ事にした。

普段ばきと公園でバスケットボールをしたり、そういう風に使えたら良いなという感じだ。そして何より黄色だ。

EX89の気に入った部分



EX89が届いた。先ずカラー。マイチーム香川ファイブアローズの黄色がメインカラーである事。黄色のプロチームは香川以外だと群馬、栃木、渋谷、仙台、信州と意外に少なくない。
だが、細かい色味は若干異なるし、黄色ベースのシューズ自体は少ない。

NBAだとデンバーナゲッツ、ゴールデンステイトウォリアーズ 、インディアナペイサーズ。色味はネイビー/ホワイト/イエローでインディアナに近いか。ちなみにレイカーズはカラーとしては黄色ではなくゴールドと指定されている。

ファイブアローズのブースターの方で時々ミシガン大の黄色を着てくる人を見かけることがある。個人的にはこのミシガンのイエローもなかなかいいと思う。


デザインと機能性

・1989年にアシックス契約のNBAチーム、選手向けにリリースされたGEL-EXTREME(ゲルエクストリーム)をベースに、ソールかかと部のヒールウェッジにクッション性に優れたFF BLAST™を採用し、ヒール形状との組み合わせにより衝撃緩衝性を高めている。

・ゲルカヤノのデザイナー、榧野俊一氏の初めて担当した一足。アウターソールのデザインやグリップ機能は、空から見た街の景色からインスピレーション。

KICKS LAB.の記事から

・80年代、90年代のシューズの特徴は、それぞれのパーツが積み重なっているデザインでスタックデザインとデザイナーの榧野俊一氏は呼んでいること。

・当時、豚鼻ハトメと呼ばれていた、プラスチックパーツ。レースロック。靴を爪先部をしっかり結んで靴を脱げにくくする機能。

ATMOS YOUTUBEでballaholicのディレクターTANAさんいうようにとにかく履きやすいシューズであること。


このカラーといえばペイサーズということで。

そしてマイチーム香川ファイブアローズ。

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