主導権を渡す・未来はわからない

主導権を渡す。

勇気がいることだが、決して無駄だけでは終わらない。

将棋の世界では、手詰まりの現状を、あえて相手から攻撃させる、

いわゆる「主導権を渡す」戦略がある。

子育てでも、子供に主導権を渡してみることで、自分で考え、時には失敗から学ぶこともあるだろう。

市場にも、市場自体に、主導権を渡してみようではないか。


未来の株価がわかる、といった連中は、ほとんど価値を生んでいない。

予想なんて、サルがダーツした状況とおなじ、当たればまぐれだ。

未来は決してわからない。

未来がわからない、ことはわかる。

だからこそ、来る大暴落で、自分が消えないために。

今日初めて、プットオプションを買ってみた。

今日初めて、市場に主導権を渡してみた。


はっきりとした付加価値を全く生み出していない連中は、

一般的に未来を相手にしている。

ナシーム・ニコラス・タレブ

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