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世界に一つ、手作りの魅力。【クラフトの力と広告の視点 】

森暮らしは出会いに溢れている 

別荘地、深い森の静寂が広がるこの地で私は生活しています。観光地でもあり、避暑地としての顔も持つこの地は、常に新鮮な出会いと発見に溢れています。
 先日近所で行われた八ヶ岳クラフト市に行ってきました。

会場である八ヶ岳自然文化園に設置された看板

 八ヶ岳クラフト市は、日本全国から集まったクラフトマンが手作りの逸品を展示・販売するイベント。木工品、陶芸、家具、アクセサリーなど、様々なジャンルの手作り品が会場を彩っていました。

このブックエンドは素敵だった

ハンドメイドの芸術とその背後にある物語

 この類のイベントの特徴は、その出展者たちの作品を見ることは当たり前ですが、その人間観察も面白いところです。家族を支えながら小さな工房を営む夫婦や、定年後に愛する趣味に没頭し、自身の工房を開いた年配の方々まで…、様々なバックグラウンドを持つクラフトマンたちが集まっていました。どの方も、自分の作品とともに輝いていました。

ハンドメイドの革製品、まさに一点物

 私自身、妻と共に広告会社を経営しています。私たちは、毎日の仕事の一つ一つに対して情熱を注いでいます。「八ヶ岳クラフト市」で目にした作品の一つ一つにも、作り手の魂が息づいており、その唯一無二の存在に深く共感し、心から感銘を受けました。

美味しいフードトラックも多数出店

ブランドとマーケティングの視点から「ハンドメイドの真価」とは

 有名ブランドが生み出す商品は疑いなく素晴らしいものです。しかし、彼らとは違う特質を持つ、こうした手作り品たちは、その再現性が必ずしも高いわけではありません。
 そのため、大量生産は困難であり、広範囲にその存在が知られることは少ないかもしれません。しかし、その一方で、その独自性と稀少性こそが真の価値と魅力を生み出し、出会った瞬間に強烈な印象を残すのです。

妻の日傘を携えて撮影

 広告業界での経験から言うと、これらの製品やクラフトマンたちには強力なブランドストーリーがあると感じました。もし適切なマーケティング戦略があれば、これらの作品はさらに多くの人々に届くはず…!

 しかし、その一方で、量産や広告が必ずしもクラフトマンたちにとって最良の選択、幸せになれる選択であるとは限らないのでは?という疑問もあります。真に大切なのは、自分のスタイルや哲学を保ちながら、自分だけの作品を作り続けることなのかもしれませんね。

魂を込めて/クラフトマンとしての私たちの仕事

 私自身、他人と比較して自己評価を下げたり、落胆したりすことは避け、自身の人生の道筋を常に意識し直すようにしています。私たちがサービスを提供するクライアント様は、私たちと一緒に仕事をすることを選んでくださった大切なパートナーです。
 私は誠実に、そして全力で仕事に取り組むことで、自然と信頼と繋がりが広がると信じています。会社も4期目に突入、焦ることなく、一つひとつ丁寧に仕事と人生を紡いでいく。それが私の目指す自分らしい道です。

 クラフト市での体験は、私にとって、自身の仕事や創造性への新たな視点を与えてくれました。私が提供する様々なクリエイティブもまた、それぞれが独自の魂を持つ作品です。形は違えど、私たちもまたクラフトマンたちと同じ、魂を込めた仕事をしていると感じます
 今後も一つ一つの仕事に全力を注ぎ、それぞれの仕事が私たち自身の「ハンドメイド作品」であるという認識を持ち続けたいと思います。

世界に一つ、手作りの魅力。

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