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【番外編】進撃の巨人が終わってしまった

こんにちは。今日はいつものテーマではなく、ちょっと番外編です。
先日の最終回の放送を受けて思わず溢れてしまった思いを綴りたいと思います。
内容を詳らかにしたものではないですが、作品を最後までご覧になった方でないと何を言っているのかわからないと思うので、その点ご了承ください😅

私がここ数年でいちばん夢中になったもの。それが「進撃の巨人」でした。
そのアニメが、ファイナルシーズン完結編後編にて、ついに完結いたしました。

思えば、子供が骨折して整形外科に通っていた時、待合室に並んでいたコミックスを手に取った時から、私の進撃ライフは始まったのでした。

めっちゃ怖いのにページを捲る手が止められず、気がついたらコミックス22巻で連載に追いついてしまい、そこから2巻くらいはコミックス派として追っていたのですが、いよいよ佳境に入ってくると先の展開が気になって待っていられなくなり本誌連載を追うように。

毎月毎月絶望的になる展開にSNSで悲鳴をあげていた、あの頃が一番辛くて楽しかったですね笑

内容については皆さんの考察が素晴らしいのであまり言うことはありませんが、この作品の根底に流れるテーマが深すぎるので、少し自分なりの言葉にしたいと思います。

最初は恐怖ものパニックものだと思っていた自分、いやー浅い。浅はかだった。
8巻くらいで巨人の正体が徐々に明らかになってくるのですが、そこにいるのは紛れもなく「人間」でした。
人間が持つ欲、恐怖、絶対に奪われてはいけないもの、絶対に奪わなければならないもの、それが衝突した時、戦う以外の選択肢はないのか?
ずっと突きつけられ続けた重い問いかけです。

完結編では、2000年の時を経て、ついに「扱いきれない程の激烈な力」を人類は手放すことに成功はした、しかしその犠牲になったのは人口の約8割という凄惨な結末です。

しかも、多くは語られないエンディング映像だけで、その後また人類は戦争を繰り返す描写が出てきます。あまりにもリアルで思わず

ほんっとにさぁ、人類一回滅びた方がよくね?

と、思わされます。

Voicyで聞いている哲学の先生の話に、「神とか真理という絶対的なものを求めて突き詰めても、「そんなものはない」と相対化して否定し尽くしても、結局は暴力で解決するしかないというジレンマに陥る」と(正確な文言ではないです、ほぼ私のオリジナル解釈)解説されていて、それを見事にファンタジーで証明してくれたよね、ってのが進撃でしたね。

さて、じゃぁどうしたらいいのか?
それがこの物語を見せられた私たちへ投げかけられた問いです。
今は民主主義があるじゃん?でも、なかなかうまくいかないよね。
じゃぁ絶望する?これから、子供たちが生きていくこの世界を諦める?
答えがない問いです。
でも、考え続けたいですね。

本当に素晴らしい作品を生み出してくれた諫山創先生と、それをエンターテインメントとして最高のものにしてくれた関係者全ての方に、感謝したいと思います。

感動と興奮冷めやらぬままの拙い文章になりましたが、読んでいただきありがとうございました。

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