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機嫌が悪い日。

どうにも機嫌が悪い日がある。

もうその日はどうにもならないし、誰が悪いわけでもない。

体調が悪いとか神経の調子が悪いとかそういうことなんだと思う。

こういうものに振り回されるとき、自分の意識の無力さを知る。

私は機嫌の悪い姿を基本的には人に見せたくない人なので、そういうときは極力引きこもる。

しかし、そういうタイミングで人に会う約束があるとき、断った方がいいのに、調子が悪いものだから、うまく断ることも出来ず、結果相手の人たちを振り回してしまう。

あれは本当に申し訳ない。

昨日もそういうタイミングの日だった。

昨日は、14時から定例の甘味会というのがあったのに、一度横になったら起き上がれず、一度起きて、主催のニポポさんという方に連絡するものの、さらに寝て、気づいたら16時近くだった。

気圧が低くなると私は寝てしまうのだけど、それにしても昨日はひどかった。

最近、またちょっと鬱っぽくなりそうな瞬間がある。

鬱傾向が強まると、私は過眠状態になるのだ。

鬱のフェーズに入る瞬間は、ジェットコースターが落ちるあの恐怖に似ている。

その手前のあの、徐々にくだりが見えてくる感じもよく似てる。

私が鬱っぽい状態になっているのを見たことがある人は少ない。

その状態を見てもなお、逃げずに友人でいてくれる人達のことは大事にしよと本当に思っている。

Twitterで知り合い、もう7年くらいの付き合いで、レタルの仕事もしてくれているえっちゃんは、私のその状態をたぶん一番知っている。

えっちゃんには頭が上がらない。

彼女が東京にいてくれて本当に良かったと最近しみじみ思う。

えっちゃんはさっぱりして、ドライなところがあるのに、私みたいな人間と一緒にいてくれるので、
本当に、時々「もう見放してもいいよ」って言いたくなるけど、それは絶対に言ってはならないことを私は知ってる。

えっちゃん曰く、鬱状態の私は「遠くにいるように感じる」らしい。

機嫌の悪いときは、言葉を吐くと人を傷つけてしまうから、極力話さない。

機嫌が悪い日は、誰かに乗っ取られてるみたいな気分になる。

悪魔が私に覆いかぶさって、食べられているみたいだ。

ゾンビ映画で意識が残った人間が、主人公に「逃げろ!」と叫ぶのと同じように、私は「ごめん、今日機嫌悪いから私から離れて」ということがある。

人に当たりたくないのだ。

暗い自分、イライラしている自分、神経がむき出しになっているような自分は見せたくない反面、これも自分であって、それを受け止められない限り、これは治らないんじゃないかと思うことがある。

人に見せられないと隠していればいるほど、影が深く濃く長く伸びていく、そんな気がしてしまう。

実際、鬱状態で一人でいると苦しくてのたうち回るのだ。

さっき友人に電話した。

「機嫌が悪い日があって」と言ったら「誰でもありますよ」と言われた。

そうなのだ。機嫌が悪い日なんて誰でもあるのだ。

それが少し幅が大きいだけなんだ。

あまりにも底が深いから、自分でも見えなくなりそうなのだ。

あまりにも光が遠いから、自分でも見えなくなりそうなのだ、戻れるかいつも不安で。

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