三国志

よくわかる三国志

 はじめに(かん)があった。
 漢は官僚のノーパンしゃぶしゃぶ通い、ビックリマンチョコのレアシール違法トレード、一番くじの買い占め、水道出しっぱなしなどの汚職で溢れており、天子すなわちエンジェルである霊帝(れいてい)が病に倒れるなど、いよいよもって末期、つまり1クールの放送ならもう11話のEDくらいには末期であった。

 そこで反乱を起こしたのが、今でいう北京くらいのところで「太平道」というカルト宗教の教祖をしていた張角(ちょうかく)というやつである。
 張角は首都洛陽にスパイを送り込んで官僚を抱き込み、統一総選挙もしないで政権交代を目論んでいたが、部下の一人がビビってチクったために発覚、朝廷から名指しで「こいつシメろ」と言われてしまう。
 
 「何事も暴力で解決するのが一番だ」と神託を受けた張角は、数十万の信徒に呼びかけ一斉蜂起、各地で漢の正規軍を殴ったり蹴ったりしてやっつける。
 しかしこの反乱は「国まじヤベーから頑張んべ」と思った田舎の草履商人である劉備(りゅうび)、引退官僚の孫で人妻に目が無い曹操(そうそう)、祖先がベストセラー作家なので威張っていた孫堅(そんけん)などの活躍や張角の病死などにより平定される。

 ※特に劉備は色々な媒体で三国志の主人公扱いされており、耳がデカくて手が長く、草履売りとは名ばかりでヤクザ野郎だったという説もある。
 長いヒゲで敵を絞め殺す関羽(かんう)とアル中で敵を殴り殺す張飛(ちょうひ)という2人の舎弟がおり、桃の花が咲いてる公園で無許可の花見を行い、『誕生日違うけど命日は一緒がいいね宣言』をしたことが有名だ。

 張角の乱の後、霊帝の逝去や官僚の一斉クビカット(物理)みたいなことがあり、首都はもっと混乱する。
 その混乱に乗じて上京してきた董卓(とうたく)とかいうヒゲジャイアンみたいな田舎知事が、まだ子供の新皇帝を殺したり、その後のこども皇帝の後見人になったり、SSRの排出確率を5%も下げたりするなどの残虐非道な政治をおこなったため、漢帝国はいよいよ12話のBパートくらいの末期になる。

 あのブタ野郎ムカつくからみんなでボコらね?という曹操の呼びかけに各都道府県の知事などが応じたため、選挙地盤が固くて家柄がスゴい袁紹(えんしょう)という知事を総大将として「董卓ボコリ軍」が結成される。

 ビビった董卓はステゴロ最強の男、男塾4号生筆頭の呂布(りょふ)に出張命令を出す。
 呂布はとにかくけんかが強く、新橋駅でテレビインタビューにほろ酔い顔で答える多くのサラリーマンをなぎ倒してきた実績があった。
 体育は5しか取らないし他の教科はオール1、特に道徳は教科書を読みもしないケダモノであり爪に神経毒、牙に出血毒がある。
 ボコり軍は散々呂布に苦戦したけど何とか撃退し、董卓は首都洛陽を放棄して西の長安にスタコラサッサする。
 このとき首都に放火したことが「ヒートアイランド現象」の元ネタになっていることは読者諸氏もご存知のとおりであろう。
 このころ董卓ボコり軍も内ゲバを起こし、音楽性の違いから解散することになる。
 
 トンズラかました董卓ではあったが、歌って踊れるグラビアアイドル(120-55-99)を巡って呂布と喧嘩になり、怒った呂布にカラオケのリモコンで頭部を殴打されたことから絶命、恨み積もった市民は董卓の遺骸を人間キャンプファイヤーにしたりして遊んだ。

 董卓を殺した呂布であったが、もちろん馬鹿なので政治とかわからず、董卓の部下に追い掛け回されて地方に逃げることになってしまう。

 一方、董卓ボコり軍の一員だった曹操は天子すなわちエンジェルである新しい皇帝、献帝(けんてい)を保護し、地元へと連れ帰ってうまいこと利用してやろうと画策する。

 すでに帝国の権威は12話Cパートくらいには地に堕ち、董卓ボコり軍の面々、北の袁紹、南の孫権、真ん中らへんの曹操など様々な群雄が中原の支配、あるいは漢の復興を目指し睨み合う状況になったのである。

【第1部 おわり なるべく早いうちに更新する第2部へつづく】

   
 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?