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【HEROZ:4382】2024年4月期 第1四半期決算発表に関するご説明

 HEROZ株式会社のIR担当です。

 当社は、先月9月8日に、第1四半期の決算発表を行いました。
 この記事では、決算説明資料のポイントと、決算説明会後によく頂く質問についてお伝えいたします。

 ・詳しい決算関連資料は、こちらをご覧ください⇩
 https://heroz.co.jp/ir/material/
 ・また、本決算説明会の書き下ろし記事を、こちらで公開頂いております⇩
 https://finance.logmi.jp/378518



2024年4月期 第1四半期業績

 まず、当社の第1四半期業績についてご説明いたします。
 前期に、バリオセキュア社及びストラテジット社の2社を連結子会社化した影響もあり、第1四半期の売上高は前年同期比198パーセント増収の11億1,800万円、EBITDAは前年同期比309パーセント増益の1億7,000万円、営業利益は前年同期比410パーセント増益の7,300万円と、前年同期比で大幅な増収増益となりました。

 当社がAI SaaS戦略を推進する上で重視する指標として、ARR(年次経常収益)は28億9,800万円と前年同期比370.3パーセントの増加、リカーリング売上比率は64.9パーセントと前年同期比24.4ポイントの上昇、リカーリング解約率は主要リカーリング売上構成であるAI Security事業において0.8パーセントと非常に低い解約率となっています。

 こちらが、グループ連結の経営成績となります。
 通期業績予想に関しては、期初の業績予想を達成できる見込みです。

 セグメント別の業績となります。両セグメント共に、EBITDAマージンの高い、収益性の高い経営成績となっております。
 M&Aの影響を除く、当社単体の売上についても、主に「将棋ウォーズ」の好調等の要因で、前年同期比で7.4%の成長を実現しております。

当社のLLM専任部隊の取組について

 当社は、AIを活用してビジネスモデルの変革を早期に実現していく、AIトランスフォーメーション(AIX)が、直近の課題であると考えています。 
  AIX推進の一貫として、LLMを事業戦略の根幹に据え、2023年5月に、将棋AIの世界選手権連覇メンバーをはじめとする、当社の精鋭エンジニアによるLLM専任部隊を設立しました。
 各企業の現場の業務で活用可能な、実用的なCustomized ChatGPTプロダクトをはじめ、生成AIを用いた様々なニーズに応えた研究開発に取り組んでいきます。

 当社が考えるLLMサービスの分類と、当社のLLMプロダクトのポジショニングをご説明します。
 LLMサービスとして付加価値が最も高いのは、独自にLLMを開発する事ですが、こちらはコストがかかり過ぎることに加え、ボリュームゾーンでは無いという認識でおります。
 一方で、一般的なChatGPTの機能を提供するサービスでは、情報の正確性や、業務上の文脈を汲めるのかという点などがギャップとなり、業務に活かせる活用は困難であることが分かってきています。
 当社では、個別企業のニーズに応じて現実的なコストでカスタマイズするサービスを提供していく予定です。

直近の決算に関して、よくいただいた質問について

 最後に、直近2件の決算に関して、頂いたご質問と回答を抜粋して紹介いたします。

Q1. 2024年4月期の業績予想について、グループ化した2社の昨年業績を通期分取り込んだ数字に見えるが、 HEROZ単体の成長についてはどの程度を見込んでいるか
  ⇒当社単体の数字目標については開示をおこなっておりませんが、将棋ウォーズを中心としたBtoC事業は10%程度、AIソリューション事業を提供するBtoB事業は10%を超える成長を見込んでおります

Q2. 今第1四半期については、想定通りの着地であったか教えてほしい
 ⇒今第1四半期の売上高は、特に当社の BtoB 事業において、営業組織の本格的な稼働や ChatGPT 関連のサービス発表・活動強化に伴い、LLM 関連案件を中心として案件数は前 年同期比で増加しておりましたが、一部大型の保守案件の終了や、案件のデリバリー時期のずれ等の影響により、当初の想定をやや下回る着地となりました。
 案件や引き合いの数は大きく増加している為、通期の業績予想に関しては達成可能の見込みです。
  また、利益面においては、期初予定と比較して費用が若干増加致しましたが、今後は売上成長に伴い利益面に関しても改善し、こちらも通期の業績予想に関しては達成可能の見込みです。

Q3. LLM関連のプロダクトについて、ビジネスシーンにおいてChatGPTはどのような形での活用が可能だと考えているか
 ⇒ビジネスシーンにおけるChatGPTの活用方法として、最も身近なのが「調べ物の検索」であると考えております。一部では、ホワイトカラーの業務の3~4割は調べものに充てられていると言われておりますが、ChatGPTを用いて検索ツールを一元化する事や、状況を入力する事でそれに適した回答を用意可能な点で、ChatGPTはビジネスの効率化に大きく貢献できると考えております。特に、ChatGPTは誰もがAIを活用できる点が利点であり、誰もがAIを活用していく時代が近づいてきたものと思料しています。

Q4. HEROZのLLMプロダクトが、他の製品と差別化できている点を教えてほしい
 ⇒当社のLLMプロダクト「HEROZ ASK for Enterprise」の特徴としては、顧客の業界や部門、また各社特有の事情に対応して、業界情報や法規類、各社の事例等を読み込ませ、現場での実業務において活用が可能となるようなチューニングを行う点となります。上記を実施する事により、最新の正しい情報に基づいた回答や、各社の状況に合わせたより具体的な内容の回答が可能となります。

Q5. 今期の採用計画について教えてほしい。
⇒当社は、既存事業の更なる成長や、LLM 関連をはじめとする新規の取組みに向けて、エ ンジニアやコンサルタントを中心に、引き続き積極的に採用を行っております。採用の進捗については、期初の採用計画に対して順調に増員を進めております。
 また、取組の中での新たな人材のニーズに対しても柔軟に対応し、事業の推進に向けたタイムリーな採用も行っております。

 Q6. 当社(HEROZ)とバリオセキュア社のシナジーの出し方について教えてほしい
⇒当社グループは、「AI SaaS」の実現に向け、グループ間の技術面・コスト面でのシナジーの創出に向けて積極的に取り組んでおります。HEROZとバリオセキュア社の間での技術面の取り組みとしては、決算説明会でご説明した、バリオセキュア社のマネージドセキュリテサービスにおけるセキュリティオペレーションセンター(SOC)に、当社の AI を活用する「AI SOC」を推進しております。
 こちらは、今秋の開始を予定しており、オペレーション業務の自動化による人的ミスの防止や、コストの削減等の効果を見込んでおります。またその他にも、24時間のネットワークセキュリティの監視への当社の AI の活用をはじめとする取組について、研究・開発を進めております。

Q7. 株主優待制度はどのようにして受けられるのか教えてほしい。
 ⇒当社が 2023 年6月に発表いたしました株主優待制度については、2023年10月末日現在の当社株主名簿に記載又は記録された、700株以上保有の株主様を対象に開始いたします。
  2023年12月頃を目途に、当社株主様限定の特設ウェブサイト「HEROZ プレミアム優 待倶楽部」の開設と、該当の株主様へのご案内を予定しておりますので、今しばらくお待ち いただけますと幸いです。

Q8.今後のグループ戦略について、今後も積極的なM&Aに取り組む予定はあるか
 ⇒今後のグループ戦略として、引き続き「AI SaaS」を掲げ、M&Aを含む投資を積極的に行ってまいります。




 以上、9月8日に発表いたしました決算の概要と、補足の記事となりました。
 当社はAI SaaS戦略を掲げ、今後より成長に向けた取り組みを加速させてまいりますので、ご注目いただけますと幸いです。
 当社の次回決算発表(2024年4月期 第2四半期)は、12月8日(金)を予定しております。

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