また旅が出来る未来へ

ふと思い立ったら飛び出して、しっかりとした計画も立てずに宿だけ取ってぶらぶらと自由に時間を使って歩く…そんな一人旅が好きだ。もちろん、誰かと行く旅も楽しいけど、一人旅は予定を自由に変えることが出来る。

今は、新型コロナウイルス感染症による危機だ。当然、他県には行けない。「岩手においでよ」も言えない。「よっしゃ青春１８きっぷで関西へ行こう」なんて、ふらっと旅が出来た大学時代。なんて素晴らしかっただろう。

行ってみたい場所というのは沢山あるし、また行きたいという場所も沢山ある。

京都。

高校の修学旅行でも感動したし（特に銀閣寺の佇まいの美しさ）

大学生の頃に再び足を運んで、とにかく京都を歩いた。

京都水族館も綺麗だったし、京都ラーメンも美味しかった。また行きたい。

愛知。

愛知万博に行った小学生の記憶から、大学生になって再び行けた感動。

SKE48に宮澤佐江ちゃんが兼任したことで、より遠征機会も多かった。

なにより名古屋メシが美味い。また行きたい。

静岡。

昨年はチーム８静岡県初代代表メンバー横道侑里ちゃんの卒業もあり

じっくりと街を歩くことが出来た。駿河城の桜が綺麗だった。

さわやかのハンバーグも本当に美味しかった。また行きたい。

大阪。

大阪という街は、東北出身にとっては何もかもが新鮮に感じる。

まず電車に乗り込むと、車内の話す会話は当たり前のように関西弁だ。

旅をしていて好きなことは、その地で毎日を生活している人たちに出逢うことが出来るということ。そんな日常にお邪魔させていただく。電車による旅が好きなのは車内の会話で、その場所を感じることが出来る。

通天閣にも登り、たこ焼きわなかの美味しさに感動し、天満駅でaiko『花火』の発車メロディに感動した。また行きたい。

香川。

寝台列車『サンライズ瀬戸』で高松駅に。降りると可愛い駅舎とともに、早速近くに朝うどんがあった。栗林公園が落ち着いて、ずーっといた。

昼もうどんを食べた。美味しかったなぁ、沢山の地元の方々と一緒の空間でうどんをすすった。また行きたい。

徳島。

チャットモンチーと出逢った頃から憧れた街、徳島。眉山の美しさ。

阿波踊りの迫力。街を歩いて聞こえてくる言葉もまたドキドキする。民宿に泊まったら女将さん、おばあちゃんにお茶を差し出されて世間話。

「チャットモンチーが好きで、岩手からライブを観に徳島へ来たんです」と話すと「私も昔、旅行で岩手に行ったことがあるんよ」と。

女将さん「山がながーく連なっていて、雪は被るけど桜は咲いとる。徳島では見られん光景やったけんね。よう覚えてる」

同じように岩手に来てくれていたことが嬉しくて、僕も「徳島の青空、川、海。そして眉山から見える景色が本当に綺麗でした。忘れません」

タクシーの運転手にも「岩手から来たんかいな！ほんまに全国から来とるんやなぁ。チャットモンチーはうちら徳島の誇りなんよ」と言われた。今その「ビジネスホテルふじしま」さんを調べたら、予約が出来なくなっていた。新型コロナによる影響で休業状態になっているのか、はたまたホテルを閉じてしまったのか…心配になった。また行きたい。

まだまだ「また行きたい場所」がある。また次に続く。

旅行先に住んでいて、街を歩いてる人達と一緒に生活していた人生もあったのかもしれないなんて考え始めると、全国４７都道府県それぞれで生活している人たちみんなが尊く感じてくる。

「また行きたい」はすぐ行けると思ってたけど、こうして行くのが難しくなってしまうこともあるのだなと。まさかウイルスでそうなってしまうとは。

この事態が収束したら、また必ず旅をしよう。また会いに行こう。

そんな希望を持って、今できることは感染拡大防止対策を着実に行いながら生きること。また旅行が出来る日が戻ることを信じている。

旅をするぞ！