k.ハンバーグ
こずやのグランドメニュー第11弾…
「こずやのはんばーぐ」です。
ハンバーグと言えば、日本の定番家庭料理の1つです。
牛肉や豚肉、鶏肉などの合い挽き肉に刻んだ玉葱やパン粉などの“つなぎ”を多く入れて柔らかくジューシーに仕上げる料理です。
元々、肉以外の材料を混ぜ込むのは、かさ増しによって使用する肉の量を減らすという経済的な理由が大きかったのですが、現在ではその“つなぎ”の割合によって個性が出る…まさにハンバーグの味の決め手になる大きな要素になっています。
ハンバーグの歴史を見てみると、18世紀前半にドイツのハンブルクで挽肉にパン粉を入れた料理に火を通すようになったのがルーツとされています。
ハンブルクはヨーロッパ最大の港町で、船乗りさん達が好んで食べていたようです。
この料理はドイツでは、フリカデレと呼ばれています。
フリカデレがドイツからヨーロッパ各地に広まると、ハンブルクから来たこの料理を“ハンブルク風の料理”と呼ぶようになりました。
19世紀後半になって、多くのドイツ人がハンブルクからアメリカに渡るようになると、移り住んだドイツ人がアメリカでもフリカデレをよく食べていたのですぐにハンバーグは伝わりました。
ハンブルクから広まったこの肉料理を、アメリカでは“ハンブルクの厚肉焼き”を意味するハンバーグステーキ(Hamburg steak)と呼ぶようになりました。
日本では、1882年に初めてハンブルク風ステーキという挽肉料理が作られたようです。
これは“つなぎ”を入れない牛挽肉のみを成形して小麦粉をまぶしたものを焼き上げたものだったようで、トマトソースをかけて食べたようです。
現在のハンバーグに似た挽肉料理は明治時代から伝わっていましたが、ハンバーグステーキという呼び方は一般的ではなく、ジャーマンステーキ、ミンチボールなどの名称で呼ばれていたようです。
当時は個食としてのハンバーグやミートボールよりも、金型で焼き上げて切り分けてみんなで食べるミートローフの方が知られていました。
歴史的に見てもハンバーグよりもミートローフの方が遥かに古く、世界的には定着していますが、日本ではハンバーグの方が定着しました。
ハンバーグステーキという料理名が認知されるようになったのは、大正時代から昭和時代にかけての頃でした。
そして、戦争が終わり高度経済成長期になって、日本でも一般的な家庭料理として広まりました。
豚肉、鶏肉などの合い挽き肉に刻んだ玉葱やパン粉などの“つなぎ”を多く入れて柔らかくジューシーに仕上げる料理です。
デミグラスソースやトマトソース…、シンプルにケチャップをかけて食べるのが普通でしたが、1970年代になると、醤油味をベースにした和風ハンバーグが登場したり、てりやきソースやおろしポン酢を使ったものが出てきたり…と味の領域が広がっていきました。
この頃から、ハンバーグは洋食としてのハンバーグステーキとも異なる日本独自の料理…和食として定着していきました。
ナポリタンやオムライス、ドリアなどと同じく、西洋の料理をヒントにした和食です。
こずやではデミグラスソースを作ってかけて食べたり、煮込んで食べたり、その都度、食べ方を変えていただきます。
あぁ~おいしい ♪
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