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ヒーローの愛犬物語

40年以上前に、テニスショップを開業した頃、
友達から、赤ちゃん犬のマルチーズをプレゼントされた、

ほんとに、真っ白で愛くるしく、ひと目見た瞬間から、好きになり、
名前を「ハッピー」と名づけた、

しばらくすると看板犬になり、お客様にも可愛がられた

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ある時、50m離れた銀行に一緒に連れて行って、帰って来たら
何か、おかしい??動きが鈍くなり、食欲が無い

あまりの元気なさに、病気だと気づき、友達の動物病院へ
「ヒーローさん、此れは、日射病だよ、何かしたの??」

「はい!銀行へ一緒に、ほんの50mほど、」

「犬と人間は、感じ方が違うんだよ、
特に子犬は、地表から少ししか離れてないから、
アスファルトの上を歩かせると、沖縄の太陽では、
50度ぐらいになるから、気を付けないとだめですよ~
今日は、点滴して、入院するから、明日迎えに来てね」

ほんの50mなのにと、人間目線でしか考えてなかった、

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後で知った事だけど、赤ちゃんをお風呂に入れるとき、
一緒に入浴ると自分の感覚で入ったら、体積の小さい赤ちゃんは、
熱中症になるんだってさ~、勉強になりました、
ハッピ~ゴメンね!

それから、ハッピーは、看板犬としてスクスク育ち、
幸せに暮らしていました、

3年経ったクリスマスの日、ハッピーが居なくなった、

目撃者によると、若い男の人達が持って、走って逃げて行ったとの事
その頃は、ペットの人権?(犬権)が、まだ認められてなく
警察にお願いしても、捜査して貰えなかった、
3ヶ月ぐらい、一生懸命探したが、見つからず
ハッピーアイランドって言うFMラジオで放送したり
張り紙しても見つからず、諦めていた、

それから1年ぐらい経った、ある日、
買い物の為に、滅多に行かない国際通りに行った、

目的の商品をゲットして、帰り道を歩いて居たら、
何か、後ろが気になって、振り向いてみた、

後ろから、人込の中をかき分けて走る、黒い犬が???
見てると、どんどん近づいて来て、
しゃがんだ、ヒーローの胸に飛びついた、

なんだ、この黒い犬は??
って見たら、黒いペンキを塗られた、ハッピーだった、
臭くて、尻尾もへの字に曲がり、面影もない、

急いで家に連れ帰り、お風呂を浴びせて、毛を刈って、
2ヶ月ぐらい経ったら、元のハッピーに戻った、

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放浪生活のせいか??
浴びせても、すぐに汚い場所で、身体を汚してくる、
尻尾も、への字から、元には戻らなかった、

だけど、幸せの日々は、帰ってきた!

春と秋に、北は北海道から南は沖縄まで、日本縦断テニスレッスンの旅をしています、何処かの町で逢えるのを楽しみにしています