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七つの子のプッシュ音が未だに取り上げられる事が嬉しい

2ヶ月ほど前、今年公開の劇場版最新作のタイトルが「黒鉄の魚影(サブマリン)」であること、そして30秒の予告映像が共に発表された。

その予告は誰かが操作するガラケーのプッシュ音から始まる。その音こそ作中で黒の組織のボスへのメールアドレスとされる#969#6261だ。

●七つの子の思い出

七つの子のプッシュ音がアニメで初めて登場したのは2004年1月の「黒の組織と真っ向勝負 満月の夜の二元ミステリー」の終盤であり、その後2005年1月放送の「ストラディバリウスの不協和音」で犯人である羽賀恭輔が七つの子のメロディーの口笛を吹いたことで、コナンが聞いたプッシュ音が童謡の「七つの子」であった事が判明した。

この羽賀さんが漫画でもアニメでもめちゃカッコいいのよ

毎週欠かさずコナンを見ていた当時小学4年生だった私は、この「ストラディバリウスの不協和音」の回を見た後(この回は単純にめちゃ面白いし、山ちゃんこと山寺宏一さんがエヴァの加地さんばりに渋くて格好良い役を演じてるので是非アニメも見てほしい…!!)に母親のケータイを借りてはこの七つの子番号を探し当てるため、暇さえあれば数字のボタンを押しまくっていた。
当時は漫画も持っておらず、記憶も曖昧な為にアニメで見た僅かな情報を頼りにボタンひたすらに押して七つの子を探し当てようとしていたのだ。

結局、同年5月放送の「奇抜な屋敷の大冒険」でコナンはメールアドレスを突き止め利用しようとした所を灰原に静止させられてしまい、この七つの子のプッシュ音は作中から影を潜めていく…。

七つの子の番号が謎だったのは実時間にしてたったの4ヶ月だったのだが、個人的には結構な期間ボタンをひたすらに押してみていた記憶がある。それほど私はこの謎に夢中になった小学生だった。

●七つの子について思う事

七つの子のプッシュ音は先述の通り影を潜めていくが、作中ではボスへの連絡が多いベルモットが主に使用する事が多く、2009年に公開された劇場版「漆黒の追跡者」で劇場版デビュー(キャラじゃないからデビューとかそういう次元のものじゃないかもしれないが)を果たし、捜査会議にベルモットが参加していたとコナンが勘付くきっかけになった。

漆黒の追跡者のオールスター感が好き

そして今回の劇場版の予告に戻るのだが、2023年の今になっても組織を表すものとして、七つの子のプッシュ音が使用されていると、小学生の頃に親のケータイを拝借し、試行錯誤をしながら夢中になってボタンを押していた頃を思い出して、妙に懐かしくて嬉しい気持ちなる。

昨今ではガラケーを使う人も当時よりグッと減り、今の子供たちが漫画やアニメを見て同じようにこの謎を解こうとしても、ガラケーを用意する事は難しいかもしれない。
名探偵コナンという作品は時代と密接にリンクしているため、その時の最新の話題やアイテムが劇中で意味を持って登場する事が少なくない。
そう考えるとリアルタイムでコナンを追い続ける事が出来ていることをより一層嬉しく感じる事ができるのだ。

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