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デス・オア・グローリー ディープダイブ -8-古代僧(ドルイド)とは

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『 DEEP DIVE(深掘り)』と題されたこのシリーズ記事では、ゲームルールや世界観、あるいはTIPSなど、デス・オア・グローリーをより深く楽しむための様々な記事を不定期で連載してゆく。今回は、冒険者の称号から、「古代僧」について解説しよう。

古代僧(ドルイド)

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ドルイド。現在の文明諸国で信奉されている神々よりも“古い”神格を信奉することから、聖職者と区別するため「古代僧」と呼ばれる。古から伝わる一風変わった癒しや薬の調合に通じ、大自然の精霊や、あるいは古き神々に力を借り受けることができる。

古代僧の多くは、深山や暗い森の奥でひっそりと暮らしているが、頼まれれば近くの人里で医療を行うこともあるようだ。古代僧は文明となるべく距離を置き、多くの場合人嫌いであるが、生命あるものへの慈愛から、同族を憎んだり、攻撃しようとはしない。

しかし、自然をむやみに破壊しようとする者、他者の命を粗末に扱う者、あるいは古代僧の警告を受け入れない者に対しては、嵐のごとく怒り、戦う。自然が穏やかで優しくもある一方、酷薄にして粗暴でもあるように、古代僧もまた、穏やかさと苛烈さを併せ持っているのだ。

古代僧は大地や海といった森羅万象に〈古き神々〉の存在を見い出し、崇める。近代的な宗教と異なり、古代僧は明文化された教義も持たず、その儀式やしきたりは、全て師から弟子への口伝によってのみなされる。それはこの信仰が、人々が文字を持たぬ時代から続いている証でもあるのだ。  

古代僧は大自然の守護者である。彼らにとって、この天地こそが信仰の対象なのだ。生命の誕生と成長、そして老化と死からまた再生を続けるという輪廻の摂理、すなわち〈大いなる調和〉を正しく守ることが彼らの負う務めの一つだという。

ゆえに彼らは、天地のあいだにある万物は、たとえオークやゴブリンであっても、理由があってこの世界に存在していると考えるし、文明諸国の人々が取りたがる善悪の二元論で何かを分けることはしない。二者の争いがあったとしても、ドルイドたちは常に中立の立場をとり、どちらか一方に肩入れするのは、それが〈大いなる調和〉を助ける時だけだ。

自然と共に暮らすドルイドが、職業的な冒険者となることは滅多にない。だが、守るべき山林を失って流浪を強いられたか、自分の守る山林のために何がしかの探求を行っている過程では、その一行に加わることもある。

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