我らが道(新製品情報&アイテムレビュー 2021.2/3)
今月に入って最初のニューリリースだ。今回俺が紹介するのは、昨年イギリスからカナダに移転し、ようやく体制を整え直したウエストファリアの最新レンジだ。
今回のリリースは、『剣を抜く女吟遊詩人』がマシュー・ビクリーの手によるものだけど、それ以外は全てボリス・ウロスジンの手による。ボリスは、ダークファンタジーのエッセンスを加えた写実的かつケレン味ある造形で、オールドスクール・ファンタジーミニチュアシーンに新風を呼び込んでいる新進気鋭のデザイナーだ。ナイトメア・ゲームズの『深淵』レンジで鮮烈なデビューを飾ってから、以来様々なブランドで活躍するフリーランスさ。
その繊細な造形からよく誤解されるが、ボリスはデジタルでミニチュアデザインしていない。彼もまた、伝統的な製作法...パテで原型を製作する。君の手元の届けられるミニチュアは、いずれもボリスが原寸大で製作した原型を熟練したモールドメイカー(型師)が型取りし、熟練のキャスター(抜き師)が複製したものだ。
ウエストファリアはレジンミニチュアを主軸としているので、今回紹介するミニチュアはいずれもレジン製品。レジンはアンダーコート前に洗浄が必要だ。レジンミニチュアを製作する前に『ペイント大全ベーシック:レジンミニチュアの洗浄と組み立て伝説』を読んでくれ。
リリースのタイミング
今回レビューするミニチュアはいずれも今夜の夜9時にハーミットイン商店に並ぶ。それと、毎度言うけど、ミニチュア一期一会だ。一度売り切れてしまったら、再入荷にはむちゃくちゃ時間がかかる(ウエストファリアの場合、下手すりゃ年単位だ!)か、そのままSAYONARAだと思ってくれ。
それじゃあ、レビュー行ってみよう!
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