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ペイント大全ショウケース:クレリック パート2(地面、チェインメイル他金属部分)

よくぞ来た。パート1で組み立て、ベースデコレート、アンダーコートまで終わらせたクレリックを、いよいよペイントしていこう。今回まず、「ペイントの手順」についてじっくり考え、「筆をアシカにする」の再確認をへてから、地面のベースコート、金属(チェインメイル・メイス・十字架と鎖)のペイントへ入る。

それじゃあ始めようか!

ペイントの手順について

ベーシック:ペイントの手順伝説」で語ったように、ミニチュアは『奥まったところから順にペイント』するか『広い面からペイント』するかのどちらかで、乗り切れる事は多い。

けど、冒険者のように様々な要素が入り組んだミニチュアを『服を着る』か『広い面』のどちらかだけでやろうとすると、後々ムリが出てきたりする。うまく組み合わせて行くのが肝心だ。時と場合によっては、いったんグラデーション途中で止めて、他の部分をペイントしてまた戻ってきたりもする。

今回のクレリックは、そんな「行ったり来たり」の好例になるだろう。このクレリックだけではなく、他の冒険者系ミニチュアや、入り組んだ装飾品の多いミニチュアにも応用できるよ!

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ミニチュアのペイント手順は、登山における「旅程」だ。

今回のクレリックで『奥まった部分』は当然ながら彼の顔や手首などの“肌”。その上にチェインメイルを着込み、ブーツとサーコートを着用し、その上から、様々な装備品を身につけている。『一番広い面』はサーコートだけど、ここからペイントすると、奥まった部分が多すぎて確実に大変になる。つまり、基本は『服を着る』順番でペイントしていくのが良さそうだ。

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だが、ちょっと待ってくれ。「マスターズ:鋼鉄(前編)」で紹介したように、チェインメイルのペイントでは、ウェットブラシやドライブラシをするので、周囲にメタリックカラーがはみ出やすい

肌をペイントした後、そこへメタリックカラーがピチョッといくと、これはリカバリーが大変だ。逆に、チェインメイルの部分に間違えてカラーがはみ出たとしても、ちょっとはみ出たぐらいなら、ハイライトのメタリックカラーをかぶせるだけでカンタンにリカバリーできる。

また、もう一つの課題として、地面とサーコートのスソがむちゃくちゃ近いという点にも注目したい。これしか隙間がないと、サーコートの真下にある地面をベースコートする時、確実にサーコートへ筆が当たってカラーがはみ出る。

サーコートには緩やかなカーブでシワがあるから、シェイドからハイライトまでのグラデーションをかけて塗りあげていくことになろう。地面に後から手をつけて、そこにピチョッとはみ出た土の色をペイントし直すのは大変だ。逆に、サーコートの色が地面についても、リカバリーはカンタン(なにせ広い面だし、再度地面の色をフラットペイントすればOKだからラク)。

はみ出た時は塗り直すわけだけど、その手間はなるべくかけたくないよね。だからペイントの手順を考える時は、リカバリーをかけやすい方を先に片付けて行くのがいい

そこで今回俺が考えた当面のペイント手順は、金属部の黒アンダーコート→地面の土→チェインメイルと武器→肌→顔と目だ。いったん顔まで進めたら、改めてミニチュアを眺めつつ続きを考えるとしよう。最初から全部決めない理由は明白だ。ペイントしてるうちに、絶対途中で変わるからである。

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