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シーナリービースト:崖のある森の情景をつくろう 4(樹木のペイント、地面の手直し)

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よくぞ来た。先月から引き続き、「崖のある森の情景」を進めていく。この記事から購読を始めた人は以下から読んでみてね。

🔎関連エントリー
▶︎
崖のある森の情景をつくろう パート1
▶︎
崖のある森の情景をつくろう パート2
▶︎崖のある森の情景をつくろう パート3

それじゃあ、早速始めよう!


樹木のペイント

樹木の幹って、何色だと思う? まず思い浮かぶのが「茶色」だ。確かにある程度の距離で見ると、樹木の幹は茶色系に見える。

茶色系に見えるよなあ。
霧の中でも、やっぱ茶色かな…苔の生えてるとこは緑かな…。

光の加減にもよるけど、確かに茶色は記号としての樹木の幹の色。わかりやすい。でも…近づいてみるとどうだ?

あれ…茶色じゃなくね? 灰色と緑なのでは…?

近づいてみると、樹木の幹が、実は灰色の濃淡に赤み、緑みなどが合わさって、茶色に見えていたことに気づくだろう。もちろん、樹木の種類や年齢、樹皮の健康状態、苔などの共生物の有無や種別によって、幹の色、というか樹皮の色は千差万別だ。真っ白いものもあるし、黒っぽいのや、赤っぽいもの、肌色のものもある。樹皮が一部めくれて、中が見えているものもある。そんな訳で、実際の樹木の幹が、茶色の濃淡とは限らないんだ。

ただし、実際の樹木そっくりにペイントしたミニチュアの樹木が「リアル」かと言うと、そうとも限らない。いくら本物そっくりにペイントしても、それにわかりやすさと説得力が伴わなければ、ミニチュアとして見た時にリアルに仕上がると言う訳でもないんだ。

ここで大切なのが、実物の色味を参考にしつつも、記号的な色で仕上げること。そうすることでリアリズムとわかりやすさを両立し、結果として臨場感ある情景の演出に繋がるんだ。

以前製作した樹木では、思い切って記号的に茶色の幹をペイントした(下記関連エントリーから読んでね)。今回はもう少しホンモノの樹木に寄せつつ、情景ベースとしての出来栄え(=精密で臨場感ある情景を表現しつつも、情景ベースの機能であるミニチュア撮影の背景に徹する)を第一に進めていくぜ!

🔎関連エントリー
▶︎
樹木をつくろう 後編(ペイント&仕上げ)

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