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テイルズ・アット・ザ・ベイルファイア(8):トーチガード2018からの伝言

随分冷え込みが増してきたが、俺たちの炎は大丈夫だ。少しずつ、しかし絶えることなく薪がくべられていくだろう。「灯火の運び手(トーチベアラー)」が持ち帰ってくれた去年の火種は、この一年の間、ある戦士によって守られてきた。「灯火の守り手(トーチガード)」。その称号を帯びた彼は、約定により、今年も「灯火の守り手」になることはない。焚き火の夜、彼は新たなる守り手に、一年の間構えた大盾を託すのだ。

とはいえ、灯火の運び手と同じく、彼もまた焚き火の夜に現れ、その腕前を惜しまず披露してくれよう。だが今日は、灯火の守り手に話を聞く日だ。おっと、肩の力を抜いて楽にしてくれ。ここに師弟の間柄はない。俺たちは皆同志であり、兄弟ではないか。さあ、硬パンとチーズもある。今夜は、俺のりんご酒を振る舞おう。驚くほど甘いがかなり強い酒だ。塩気のある食い物と合うが、飲みすぎてつぶれんようにな。

うまいか? よかった。それでは、彼の話に耳を傾けようじゃないか……。


焚き火のそばで語ろう

よくぞ来た。第8回連載となる今回は、昨年のベイルファイアで『トーチガード2018』を獲得した福井 啓之氏(noteではHiroF@Silver-eel名義)から寄せられた記事を掲載する。この記事が、君の役に立てば幸いだ。

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それじゃあ、いってみようか!

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第3回ベイルファイアに寄せて

今年も集いの炎が燃え上がり、ベイルファイアが開催される事とてもうれしく、わくわくしています。2部門に増えたので、更なる盛り上がりが今から楽しみですね!今回、焚き火のそばでお話しする機会を頂き、ベイルファイアに対する気持ちを文章にさせていただきました。

ミニチュアホビーはゲームやペイント、造形、コレクションなど、楽しみの幅が多いのですが、どの要素も没入感というか、自分がそのサイズのその世界に入ったような気持ちになれるのが、共通した魅力だと思います。私自身、その中のペイントや情景制作では、毎回「冒険」に例えたくなるような、ハラハラドキドキ感を感じて楽しんでいます。

今回は、作品を手がけて完成するまでの、私なりの典型的な「道のり」から紹介したいと思います。


ミニチュアペイントは冒険そのもの

まず初めは宝探しの地図を広げる感覚でミニチュアと対峙し、じっくりと眺めます。舞台はどこか、生い立ちは?この装備は何だろう?どんな配色にしようか、ここはこんなテクニックに挑戦してみよう、などなど、冒険のルートをあれこれ考えます。

考えこむ時間も結構長く、その時に他のホビープロジェクトに興味が移ってしまう、ホビーバタフライになることもしばしばあります。筆を動かし始めても、結構悩みこんでしまい、元々の計画からガラッと配色を変えることもあります。途中、これ本当にカッコいいのかなぁ?とか不安になりつつ試行錯誤をしながら進めます。まさに手探りの冒険なのです。

また、冒険にアクシデントはつきもので、ミニチュアを落とす・カラーがはがれる・カラーをこぼすくらいではへこたれなくなりました。
そして作品完成に近づいた頃に、突然ものすごくカッコよく見える時があり、この瞬間がすごく好きです。 キターッ!って感じでウキウキしちゃいます。

ここまで来たら、すこしアップダウンはあっても勢いがつき、とんとん拍子に完成に向かいます。そして完成したら、心ゆくまでウットリタイムを満喫する…そんな流れで楽しんでいます。
自分のウットリタイムは相当長く、ガラス扉の書棚の一角に飾ったミニチュアたちを、毎日寝る前に眺めています。自分自身の手で仕上げたミニチュアたちが増えてゆく様を眺めるのは、とても充実した時間ですね。

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