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🔰ペイント大全ベーシック:ステイニング伝説

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よくぞ来た。今回改めて紹介する「ステイニング(染め塗り)」は、君のペイントにさらなる幅をもたらすテクだ。やり方自体はグレイジング(かぶせ塗り)とよく似たテクニックだけど、ステイニングとグレイジングの目的がそもそも違う。まずはそこから説明しよう。

グレイジングとステイニング

グレイジング(かぶせ塗り)とステイニング(染め塗り)の違いとは何か?「薄めたカラーをかぶせて、その場所の色味を変える」と言う点で、両者の違いはない。違うのは、その目的だ。グレイジングが、あくまでもわずかな色味の変化を目的とするのに対し、ステイニングは、その場所を完全に染め上げると言う目的がある。そのため、グレイジングの方がより薄く、ステイニングの方が少し濃いめ(それでもシャバシャバだけど)なカラーを被せる傾向があるよ。

『グレイジング伝説』で解説したように、グレイジングは:

1:明るすぎグラデーションに色味を戻し、深みを加える
2:グラデーションの境目をより自然にし、深みを加える
3:部分的に色味を変え、微妙な透過を表現する

のいずれかを目的にするものだ。他方ステイニングは:

下地にある色を活かしつつ、色味を加える/暗くする/深くする

が目的となる。ただ、今回の目次を見ればわかるように、ステイニングがもたらす結果はグレイジングと同じかそれ以上に広がりのあるものだ。

ステイニングとグレイジングの手順上における決定的違いは、カラーの濃さだ。グレイジングに比べ、ステイニングは少し濃いめのカラーを用いる傾向がある。とは言っても、パレット上で弾くほど薄いのは変わらない。

グレイジング同様、ステイニングも発展的なペイントなので、「ベーシック」の範疇ではないかもしれない。でも、ステイニングは頻出するテクで、なおかつ身につけるとペイントの幅が見違えるように広がるので、単独のテクとして独立したエントリーを持たせるリクエストを、評議会メンバー専用ホットラインで結構もらってきた

俺の場合、ステイニングはペイントと不可分の必須テクニックだ。「マスターズ」や「ショウケース」、「ステップガイド」各エントリーで毎度のように出てくるし、これからも出てくるけど、ステイニングの解説自体が飛び飛びになっているから、改めてまとめ直すことにしたよ。

それじゃあ行ってみよう!


ステイニング

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