🔰ペイント大全ベーシック:グレイジング伝説
よくぞ来た。今回改めて紹介する「グレイジング(かぶせ塗り)」は、君のペイントにさらなる幅をもたらすテクだ。薄めたカラーをピンポイントで上塗りしてほんのりと染めてやることで、グラデーションをなめらかに見せたり、色を鮮やかにしたり、色そのものを変えたりできる。どういうことか? 例えば、肌に赤みや青みを足したり、ニキビが腫れている様を表現したり、モンスターの肌に生物感を出したり、羽やウロコとかにけばけばしいグラデーションをスムーズにかけたり、触手とかを肉感的にペイントしたい時、グレイジングがその技法になるんだ。
「ペイント大全」の各作例エントリーでは、俺がしょっちゅう「グレイジング」をかませているよね。俺にとってグレイジングは、ペイントにおいて必須のテクだ。今回は、「ペイント大全ベーシック:グレイジング伝説」と銘打って、このテクを体系的に改めて紹介してみようと思う。
グレイジングはいわば発展的なペイントなので、「ベーシック」の範疇ではないかもしれない。でも、ステップアップのためには必須だし、単独のテクとして独立したエントリーを持たせる必要を感じたんだ。「マスターズ」各エントリーで毎度のように出てくるし、これからも出てくるけど、グレイジングの解説自体が飛び飛びになっているから、ちゃんとまとめ直そうと思ったんだよね。
ちなみに「フィルタリング」はグレイジングの別名だ。グレイジングは、油絵の技法「グレーズ」から。フィルタリングは、薄めたカラーをフィルターのようにかけるということで、プラモデルの技法。どちらも、やる事は同じ。
それじゃあ、行ってみようか!
グレイジング
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