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テイルズ・アット・ザ・ベイルファイア(7):トーチベアラー2018からの伝言

よく来たな兄弟。今年も焚き火の季節だ。まあ、暖まっていけよ。暗くて顔がよく見えないが、君は去年もここに来たか? それとも、今年が初めてか? どちらにせよ、歓迎しよう。君が再来せし友であれ、初めての友であれ、この森に集いし者は皆兄弟であり、同胞なのだからな。

また火を起こしたんだ。よければ、君の火種と薪も足してくれないか。俺たち一人一人の持っている火種と薪を持ち寄って、大きな大きな焚き火を作ろう。この火を手がかりに、じきにもっと多くの冒険者がここに集うようになるはずだ。去年よりも、一人でも多くの冒険者が集ってくれる事を願う。それが、去年焚き火をともに囲んだ仲間との誓いなのだ。だがこの誓い、俺一人では守れぬ。君の力を貸してくれ。輪をなして共に座し、来たるべき朝を待とうではないか。

今夜は、昨年起こした焚き火の炎を一年間掲げ、ここへ持ち帰って来てくれた「灯火の運び手」を君に紹介しよう。約定により、彼は今年再び「灯火の運び手」になる事は能わぬ。今年はまた新たな戦士が、彼の称号を継ぐのだ。無論、彼が退く事などない。焚き火の夜、彼はかの称号を背負った者にふさわしい技を見せてくれよう。そして彼は、新たなる運び手を待つのだ。

だがその前に、今宵は彼の話に耳を傾けようじゃないか……。


焚き火のそばで語ろう

よくぞ来た。『テイルズ・アット・ザ・ベイルファイア』…『焚き火のそばでの物語』は、ベイルファイア期間に集中連載されるコラムだ第7回連載となる今回は、昨年のベイルファイアにおける優勝タイトル『トーチベアラー2018』を獲得した、松下圭一氏(noteではやきそば13名義)から寄せられた記事を掲載する。この記事が君の役に立てば幸いだ。

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それじゃあ、行ってみようか!

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ミニチュアホビーとの出会いとこれまでの旅路

AC/DCの「Thunderstruck」を聴きながら文章を考えていたので、おかしいところがあるかもしれないが、そこは大目に見てほしい。

まず、ミニチュアホビーを知るまで、スマートフォンでサッカーの試合結果や移籍情報などをだらだら見ながら、そのまま寝てしまうという生活をしていた。結婚もして子どもにも恵まれ、家と車も手に入れて、後は、健康を気にしながら生きていくだけ。子どもの頃に思い描いていた事は、だいたい叶って幸せだけど、なんか物足りない日々を過ごしていた。

2018年4月4日。子どもと一緒にドラえもんの映画を観に行ったこの日、上映開始時間までの暇つぶしに立ち寄った本屋でホビージャパンエクストラという雑誌を見つけてウォーハンマーという世界を知り、そこからいろいろあって、ハーミットイン商店を知って、ミニチュアホビーを楽しむようになった。

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記録屋を雇っているので、イベントはだいたい覚えている。

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