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暖房、光熱費の話。設備や器具別比較。メリデメ。

セントラル空調って?

突然なんですが、アメリカの空調、温度管理のお話をしたいと思います。
この前、TikTokのショートムービー?みたいなのをYoutubeで見たんですが、『アメリカと日本の冬の目覚めの違い』みたいなタイトルだったと思います。
その中で、アメリカでは朝目覚めた時、
「ふぁ〜あ。よく寝た。さぁ、今日の外の気温は何度なんだろう?」😃✨
と言うくらい、室内と外の気温は違っていて、室内温度は快適に保たれている、ということだったんですよね。
では日本は、と言いますと、
「さぶぅっ!!布団から出たくないや〜。もうちょっと寝よう。」🥶
みたいな感じ。
多くのご家庭では朝、目覚めてから暖房器具のスイッチを入れて、部屋を温める必要があるのではないかと思います。
この動画でも紹介されてましたが、アメリカでは”セントラル空調”と言って家全体を大きなエアコン一台でいつでもどこにいても快適になるように管理するのが主流のようです。
日本では多くのご家庭が家庭用の小さいエアコンを各部屋に備え付け、部屋ごとに温度と空調管理をしていますよね。

日本の家庭にはあまり馴染みはありませんが、実は日本でもセントラル空調を取り入れている施設が結構あります。ホテルや病院など、大型の宿泊施設などで多く使われています。そう聞くと皆さんも、「あぁ〜あれね。」と思い浮かべますよね。
延べ床面積10,000平方以上の建物では主流になっているそうです。

友達の体験談

さて、このセントラル空調。私の友達で最近家を建てた、という子がいるんですが、彼女が建てた家がまさにこのこのセントラル空調を取り入れていたので、色々と使ってみた感想なども聞いてみました。

彼女は山梨県に住んでいて、寒い時には外はマイナス10℃とかにまで冷え込むこともあるとか。そんな中、彼女のお家は室内気温22℃を保てるように設定しているそうで、真冬でもとっても快適に薄着で過ごせている、とのことでした。
ちなみに彼女の家は、ご両親との二世帯住宅で、2階部分に彼女たちのお宅、1階部分にご両親のお宅、という設計になっていました。この場合でも、建物全体が一括で温度管理されるため、2階の子世代宅と1階の親世代宅が同じ温度設定にしなければならないよう。たまに、ご両親から「ちょっと暑いんだけど」と言われたりして、年代や性別によって快適温度が変わるので、その辺の調整がちょっと煩わしい、ともこぼしていました。
でもこの快適さに慣れてしまうと、もう今までのような各部屋エアコン、と言う住環境には戻れない、と言っていましたね。今更元に戻したら、風邪をひいたりして体調を壊しそう、とのこと。

でもやはりデメリットもあって。
一番大きなデメリットはやはり電気代がかかると言うところだと思います。特にこの冬は、世界情勢からエネルギー価格の急騰が世界中で起きており、日本でも今年の電気代はめちゃ高い!!とあちこちで叫ばれています。

セントラル空調の友達の家でも電気代高騰はかなり響いているようで、ソーラパネルを載せて電気代が多少抑えられているにしても、5万円ほどは電気代にかかる、と言っておりました。
もちろん二重窓構造にしたり、断熱対策はとられているようですが、それでもこの金額…。恐るべし山梨の寒さ…。と沖縄住まいのカニは身震いしたのであります。

まぁこの快適さに背に腹は変えられぬ。と言うところもあるのでしょうね。
さてこの快適さ、と一言で言ってしまっていますが、実は命に関わる重要な環境を実は作り出してくれています。
昨今はヒートテックで亡くなる人が、実に1万7千人にも上ると言う統計も出ているくらい、多くの方が各部屋の温度差からくるヒートショックで命を落としていると言うのです。 一命を取り留めたとしても、後遺症が残るような重篤な状況になってしまう場合もあります。
ただ『家が寒い』というだけで、命や健康を損なう危険があるなんて…。
この「寒い」ということのデメリットを挙げていきたいと思います。

  • 冷え性になりやすい

  • 風邪を引きやすい

  • 血圧が上がる→すなわちヒートショックになりやすい

以前YoutubeでDIYで二重窓を取り付ける紹介をされているチャンネルでも、購入した住宅が寒すぎて、引っ越してきてから奥さんが低体温症で入院してしまった。と言うエピソードをお話しされていました。

我が実家でも、母が10年以上前に癌を患い手術した後、寒くなると傷口が痛くてベットから出てこられない朝も多いと聞いています。
寒いことによる、健康的な損失は多岐に渡ると実感しました。

さて、ここまで「寒い家は健康的にも精神的にも良くない!」と言うことをみてきましたが、暖かい家をいつでもどこでも保てるセントラル空調のメリットとデメリットを改めて確認していきましょう。

セントラル空調のメリット

  • 寿命が長い:一般的な壁掛けエアコンの寿命がだいたい10年くらいと言われているのに対して、セントラル空調は30年くらい持つといわれている。

  • メンテナンスが楽:各部屋に一つづつ、ではなく大きなエアコンが一つだけなので、フィルターの掃除なども一つ分だけで済む。

  • 静か:セントラル空調のエアコンは部屋に直接備え付けるというよりはエアコンにダクトを繋いで、各部屋に暖かい空気を送り出す、という仕組みなので音が静か、とされている。

  • 省スペース:各部屋に一台づつエアコンを設置する場合だと室外機も一台づつ必要なので、マンションなのとのベランダに室外機を何台も置く必要がある。この点、室外機も一台なので省スペースに繋がる。

セントラル空調のデメリット

  • 部屋ごとの温度調整不可:同じ気温でも「寒い」と感じる人と「暑い」と感じる人がいる場合、もめる。どちらかが我慢を強いられる必要性が。

  • 初期費用や修理費が高い:壁掛けエアコンは外付けで壁につければ終了なのに対し、各部屋の壁や天井にダクトを埋め込んだり配線を整えなければならないため、部屋の工事費もかかる。

  • 故障時などずべての部屋が寒くなる(暑くなる):エアコン一つに家全体の温度調整を任せているので故障した際は全ての部屋が寒く(暑く)なる。リスクが分散できない。

  • 光熱費が割高:家の隅々まで空調を行き届かせるので、人が多く滞在する場所だけ温める(冷やす)場合よりずっと光熱費がかかる。

と言う感じで、お金さえかけられるならセントラル空調は快適な家にするのになかなか有効な手段だと言えますね。

暖房機器別光熱費比較

では次に、エアコン以外の暖房機器のランニングコストについてみていきましょう。エアコンの事ばかり話してきましたが、エアコン以外の暖房器具で部屋を温めるのはどうなの?

我が家で導入した暖房器具の比較しかできないので、かなり限られたものになってはしまいますが、何点か比較していきます。

猫様はお気に召した様子だが…
  1. 石油ストーブ:築古(築60年くらい?)古民家に住んでいるため、隙間風がすごい!!という事で石油ストーブ(キャンプ用の小ぶりなやつ)を導入。キャンプ用のため?ランニングコストが少し高めなのかも。😅灯油1ℓあたり112円とすると1時間あたりは41円

  2. ファンヒーター:Amazonで4000円くらいで買った小型のファンヒーター。付けるとすぐ暖かい。がランニングコストが高い。電気代28.2円/kwh時、(※以下同比較)1時間あたり26.7円

  3. こたつヒーター:こちらもAmazonで4000円くらいのもの。U字型石英管ヒーターで、ファンがついているもの。一番強にして1時間あたり4.6円

  4. 電気毛布:猫様ご愛用の電気毛布。1時間あたり1.41円。安い

  5. エアコン(普通の壁掛け):10畳用のもの最近のもので、1時間あたり平均17円ほど。

こうしてみてみると、部屋全体を温めるのに、エアコンほどコスパの良いものは無いように思えますね…。もちろん極寒の地にお住まいの方は石油ストーブやガスストーブのように、火力のあるストーブでないと熱が足りなくてエアコンだけではどうしようもない!というところもあるでしょう。

でももし、断熱をしっかりして、光熱費があまりかからない家づくりにすることができるなら、その上でセントラル空調を取り入れれば、ランニングコストもそれほどかからず、快適で健康的な生活が手に入れられそうですよね!
断熱については他の記事でも書いていますのでそちらを参考にしていていただければ、と思います。

これからは、「冬は寒いもんだから我慢するのが当然。」と言う概念自体、時代遅れになっていくかもしれませんね〜。
みなさんも、住みよい家を手に入れられるよう何かの参考になれば、と思います。最後まで読んでいただきありがとうございました〜!

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