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【誰も教えてくれない】公務員退職後の手続きまとめ



わたしは4年間務めた小学校教員を「応募等若年退職者」として退職しました。

退職する前、「手続き」や「体験談」、「辞めたあとの話」などをたくさん検索し、いろいろなサイトやブログがとても参考になりました。
今度はわたしが同じように悩んだり考えたりしている人の少しでも助けになればと思い、投稿します。

また、退職しようか迷っている方にもこの記事が役に立つことを願います。



~この記事はこんな方におすすめ~

・小学校教員を辞めたい、辞めようか迷っている
・実際の手続きはどんな感じ?
・辞める前に注意点を聞いておきたい
・辞めたあとどうだった?
・公務員を辞めるのはもったいないのかな…



本記事はあくまでも【私の場合】の話です。手続きの進め方や内容等は、各自治体だったり辞めるときのご自身の状況や年齢だったりと大きく変わってくることがあります。くれぐれも鵜呑みにせず、あくまで参考という形でご覧ください。



小学校教員を辞めるときの事務手続き

主にこの3つです。
・健康保険
・国民年金
・書類のあれこれ
特に重要だと思うものから順番に説明していきますね。

健康保険

普通に仕事していたら気づきにくいのですが、私たち学校教員は公立学校共済組合に入っています。
日本国民として生まれた以上、健康保険には絶対どこかに属さなければいけません。
退職以降の選択肢は3つです。


1、父または母の扶養に入る。(父母が会社などに勤めていたら)
2、任意継続を申し出て、引き続き公立学校共済組合に入ったままにする。(1年以上勤めていれば、2年間のみ有効)
3、国民健康保険に入る。


個人的な判断としては任意継続がベストかと思います。(月2万円ほど)
国民健康保険だと月3万弱かかると言われました。
ただこれは両親の職業の有無やその職業の種類などによっても変わってくるので、ご自身でどの選択が良いかを判断する必要があります。



国民年金
引越しをしたあと、14日以内に引っ越した先の自治体の市役所に行き、国民年金の手続きをしなければなりません。
これは市役所の案内に沿って進めれば大丈夫ですが、もし国民健康保険に入るのであれば
年金と健康保険の手続きは同時に済ませる
ことをおすすめします。



書類手続き
①退職手当受給調書 2部
②動静申請書 1部
③所得の受給に関する申告書 1部
事務の先生が1番詳しくよく知っています。
他の先生方よりも事務の先生だけは先に、自分が退職することを知ることになります。



教員を辞めると決めたあと~退職するその日まで


伝えるべき同僚や管理職には退職する約半年前から伝えました。

1 同学年の先生、学年主任の先生
もし単学級で同学年の先生がいないということであれば、このステップはなしですね。
ただ同僚の先生にやたらと知らせるのは避けた方が良いかなとわたしは思いました。
どうしても伝えたい同僚がいたとしても、1人か2人ほどに留めることをおすすめします。


2 校長先生に伝える
管理職には早めに伝えました。
わたしの場合留学に行くと決めたのは11月くらいでしたが、10月までは転職活動をして次年度についてぼんやりしており校長先生も「まだ先が決まってないのに…」と不安そうでしたが、来年度(留学)の方向性とそれに対する自分の気持ちの向かい方も見えてくると、背中を押してくれました。



退職すると決まったあとも最後まで職務に尽力しよう
手を抜かず、今任されている仕事には念を込めて、しっかりと後悔なくやりきりまくこと。


「小林正観さんの3つのさ「ひたむきさ」「誠実さ」「奥深さ」
ひたむきで誠実な仕事ぶりであったなら、その会社を辞めても評価は残る。さらにもうひとつ、「奥深さ」があったなら、あなたは「おもしろい人」「魅力的な人」として、生涯ずっと付きあって行きたい存在になる。(中略)辞めてからも笑顔で「こんにちは」と訪れることができて、「やあ」と皆から笑顔で迎えてもらえる、そういう退社は素敵ではありませんか。」




小学校教員を辞める際の留意点


・退職金が出るので、失業手当はもらえません
失業手当センターや生活支援センターなどに行って分かったことなのですが、退職金が出るので失業手当はもらえないとのことでした。
みなさんはハローワークをはしごすることのないよう気を付けてください…。

・6月に住民税を20万ほど支払います
知らずに納税のハガキをもらっていたら足が震えていたかも…。
わたしは税金について本を読み勉強していたのでそこまで驚きはしませんでした。
前年度の給料を踏まえて住民税が決定されるので、4~5年公務員として勤めていたら大体このくらいは支払うことになるのではと予想しています。

・「公務員」という肩書きがなくなります
退職した後は、「部屋を借りる」とか「クレジットカードを契約する」とかのハードルが高くなるかもしれません。
なのでわたしは3枚ほどクレジットカードを契約しました。



年度途中でも小学校教員を辞めようか迷っている方へ

・ストレングスファインダー
ストレングスファインダーとは、たくさんの質問に答えることで、自分の性格や強みなどを客観的に知ることができる診断です。
リクナビネクストに無料登録するだけで診断できます。


転職エージェントに登録しておく
→わたしが登録していた転職エージェント
・リクナビ
・転職ドットコム
・保育ひろば
・マイナビ保育
・ミイダス

すぐ辞めようと思っていなくても、「辞めるかもしれない」「ずっとこの仕事を続けようという感覚はない」のであれば、「転職サービスに登録しておく」というのもおすすめです。
転職という道がある、転職している人は身近にいなくても世の中にはいる、と思えると自分でも気づかないうちに心の余裕やスペース、隙間ができるのかなと思います。



不安なら書き出してみる
この先の自分が怖くなったら、何が怖いのか、どういう状況を恐れているのかを書き出してみるのもおすすめです。
意外とこんなものか~と思えるかもしれないし、この選択をすることで下手したらこうなるかもしれないという最悪のシナリオを受け入れられるかという腹をくくる基準になるかもしれません。

たしかに、教員を辞めるとは、公務員を退職するとは、安定を捨てそれまで培ってきた関係をすべて0にする行為に見えるかもしれません。
でもわたしは、誰に何をどう言われても、わたしは今この選択をせずに人生を終えられない、ここで動かなかったら一生後悔するんだから、行動して後悔したとしても、後から振り返ったときに「あのとき行動してなくても後悔してただろうな」と今この瞬間思えてることの方が大事だと思いました。



退職後

周りの同僚・友人・関係者の方々には感謝の気持ちでいっぱいです。

小学校教員を辞めたい!実際の手続きや注意点は?辞めた後の体験談も【本当にもったいない?】まとめ
手続き編
・健康保険、年金、書類手続きhは、ぬかりなく進めましょう。
・校長先生や同学年の先生にはできれば半年前に伝えましょう。

留意点編
・失業手当はもらえませんでした。
・6月に大金の住民税を支払うことになります。
・公務員という肩書きを失うのでクレカなど必要なら作っておきましょう。
迷っているなら
・ストレングスファインダー診断をしてみよう
・転職サイトに登録しておこう。
・人生で大事にしたこととか、不安なことなどを書き出して、今この瞬間からできる小さなことをやっていこう!

でも、辞めたいうちは辞めるときじゃないかもしれません。
わたしの最終的な決め手は「直感」というか、なんとなく仕事を始めたときから「そうなる気がしてた」と薄々感じていたところにあります。
1年目は転職活動をして、2年目は母親に「もう辞める!」と啖呵を切って電話をし(その後母親に説得される)、3年目は校長に辞職の相談をしていました。4年目は特に「辞める」ことに意識を置いていなかったにもかかわらず、退職するという道に向かってとんとん拍子に話が進んでいきました。
どこかでそういう「節目」は訪れるのであろうことは、ある程度直感的に感じていたことはわたしにとって大きかったです。

結婚もしてない子どももいない今のうちにできることをやろう!→留学という結論に落ち着いた話は別の記事にて投稿します。

たくさん行動してまずはやってみて、自分がしっくりくるもの納得できるものを、小さいことでも良いのでしっかり選択する今を、ひとつひとつ積み重ねていきたいですね。



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