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自己投資という言葉に拒否反応を示すようになった

一番コスパのいい投資は自己投資みたいな風潮がある。その辺の成功者も言っているだろう。

だがそれを真に受けて「これは自己投資なんだ」とお金を使うことは間違っているという話をしたい。

その行為は投資ではない

そもそも投資とは何だろうか。投資の特徴として、リターンが遅いというのがあると思っている。

それこそ堅実な投資なら、10年単位で資産を増やしていくものだ。

だが自己投資をするとき、10年後のリターンを期待しているだろうか。

具体的に言うと、9年間は何も芽が出ないことを覚悟しているだろうか。

そんなわけはないだろう。

半年や一年、それこそ一ヶ月後の変化を求めているのではないだろうか。

それは投資で言うなら、投機という行為なのである。

自己投資は目的を曖昧にさせる

まあ自分を成長させたいとか、成功したいみたいな願望を持つことは良いことだ。その為にお金を使うこと自体も悪いことではない。

だがそれを「自己投資」という名目で行ってしまうのは間違っているのである。

なぜならお金を支払う理由が曖昧になってしまうからだ。

例えば、何か副業をしたいと思っているとする。情報収集をしている中で、コピーライティングの存在を知ったとしよう。

そういうときに自己投資の過程はこんな感じではないだろうか。

・コピーライティングの存在を知る
・コピーライティングのスキルがあれば副業はうまくいくと考える
・自己投資だからと数万円のコピーライティング講座を購入する

だがよく考えて欲しい。本当に副業をしたいなら、最初に考えるべきことがあるだろう。

そう、どんな副業をするのか決めることである。

確かにコピーライティングはないよりはあった方がいいだろう。

しかし何をするか、何を売るか決まっていないのなら、コピーライティングを使う機会は一生訪れないのである。

もしそのまま副業をすることを辞めてしまったらどうなるだろうか。このコピーライティングは無駄になる。

はたしてこれは自己投資と呼べるのだろうか。

必要なときに必要なものを買えばいい

繰り返すが「自己投資」をすること自体が悪いとは思わない。

だが自己投資という言葉が先行し過ぎて、「いつか役に立つから」という感覚でお金を使って欲しくないのだ。

なんか自己投資という言葉を使ってしまうと、全てが「いいこと」に感じてしまう。

だが今の自分が使わないのなら、それは「悪いこと」なのである。

だから自己投資というものは、何をすればいいかではなく、何が足りないのかを先に考えた方がいい。

実際に行動をしていく中で、「あ、ここの能力が足りないな」という場面があるはずだ。

その足りないものを埋める為に自己投資をすればいいのである。

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