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ピアノ弾いてるくせにずっとピアノが嫌いだった話①

あらゆる分野において修行というものは存在するし、もはや生きてること自体が修行ではあるが、思い通りにならないものに立ち向かっていくことはメンタルを鍛えるのに間違いない。

今自宅にいる時間が増えすぎてかえってやる気をなくして音楽制作が全然進まないので、過去を振り返ってみようと思う。私は人生の大半をクラシックの勉強に費やしたので、そこを攻めてみる。まずはピアノからだ!

幼稚園時代

私は幼稚園の頃、某音楽教室に通っていた。オルガン教室。幼い頃は夜泣きがひどかったらしく、母が相談したら「男の子はスポーツ女の子は音楽」と園の先生に勧められたのだ。早生まれなので3歳になったばかり。4月生まれの子とは1年近く違うのでまだ幼い。

話は変わるがみなさんはどのくらいから自分の記憶があるだろうか。私は母におんぶされていた頃が一番最初の記憶かな。結構覚えてる。記憶力はいい方だと思うけどどうだろう?

話を戻そう。

オルガン教室の様子は覚えている。先生や周りの人の顔はぼんやりしてるけど、他は写真みたいに結構リアルに思い出せる。そのとき習った曲も。小学生になってもよく歌っていたから楽しかったんだろう。ちなみにビートルズのオブラディ・オブラダはその時習ったんだよね〜。日本語の歌詞がおもしろくてさ。「おしりにひかれてへいへいへい、だけど二人は幸せよ🎶」

なにこれ。

家庭環境

じゃあ家では音楽が流れているような家だったのかというとそうではない。母は歌謡曲が好きで私に歌わせたりしたけど、本人はいわゆる音痴。だから練習しろとは言うけど、細かいことは言えなかったと思う、幸い。音楽までスパルタ教育されたら死ぬから良かったわ。

父は道楽の人なので、給料に見合わない高額なものを買ったりする。真面目に働くのだが、ほしいと思うと止められない。だから立派なレコードプレーヤーもあったし、カセットテープの前身みたいなデカいやつもあったよ。名前知らないけど。それはたまに聴かせてもらったけどやっぱりビートルズの曲だったな。Yesterday。

それでクラシックが好きだから子どもにも聴かせようと思ったらしくレコードを買ってくれた。そうレコード。子どもの頃まだCDなかったから〜。父がいいと言うんだからいいんだろうと思って真剣に聴いてたな。小学校の鑑賞の授業で出てくる曲集。ペールギュントとか。ちなみに私は父に似てるので欲しいものに糸目はつけない。社会人になってから20万くらいするステレオ買ったりしてた。スピーカーがいいから立体的に音が聴こえてさ。至福の時。壊れちゃったけど。

小学校時代

ピアノは小学一年生から始めた。きっかけは両親だ。オルガン教室は幼稚園で終わりなので、ピアノを習わせたかったようだ。母に「ピアノ習いたい?」って真剣に聞かれたのを覚えてる。軽い気持ちで「習いたい!」と答えたけど、ここから長い修行が始まるんだよな〜。ピアノに興味があったわけではない。しかし自分の人生を決めた瞬間でもあった。

父は張り切って一番いいアップライトピアノを買ってくれた。お金ないけどここぞと思うときにはためらわないのだ。動画に写ってるピアノだよ。今でも調律に来た人みんな「いいピアノだから」って言う。メンテナンスするべきって言われる。

ピアノの先生ってさ。ピアノだけじゃなく先生ってさ。当たり外れあるよね。一人目の先生は熱心に教えてくれた。級を受けさせてくれて、ピアノだけじゃなくて聴音や理論も教えてくれた。試験に出るからね。

二人目は表情のない先生だった。練習してもしなくても反応が一緒だから、次第に練習をサボるようになった。一週間一度も練習してなくて「ヤバイ!」って焦りながら、レッスン室の前でエアピアノで練習したりした。外で遊んだり本を読む方が楽しかったから。

でもピアノ発表会は思い出深い。人前に立つの好きなんだ。間違えたりしたけど、楽しかった。いつもとは違う服を着せられて時間になったら出て最後に記念撮影。毎年参加してたな。

そんな適当だった時代を経ていよいよ進路を決める中学校時代。

ここからがいよいよ本番。

長くなったので次回!







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