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これでいいのかなぁ~と少し寂しく感じたお話。

家の近くのチェーン系寿司屋がリニューアルしたということで久々に夫婦で行ってみました(ちなみにこの店は最近、ペロペロ事件で話題になっている回転寿司ではありません)

お店に入るとカウンターかテーブルどちらにしますかとお店の方に聞かれ、何となく落ち着きそうなテーブル席にしてもらいました。

店内は小綺麗になっていましたが、リニューアル記念などのお得な割引メニューはないようです。残念。

席に着くなりお店の方がいらして、オーダー方法が変わりましたと説明し始めました。
最近居酒屋でたまに遭遇するQRコードを自分のスマホで読み込んでオーダーするシステムです。

このシステムって
・お店の方を呼ぶタイミングを考えなくていい
・ゆっくり考えてオーダーができる
・途中途中での合計額を把握することができる

などお客様にとってもメリットはあると思うのですが、

・(タッチパネルならまだしも)スマホの画面では文字が小さすぎてつらい
・慣れないと頼みたいものがどこにあるのかわかりにくい
・メニュー全体を把握することができない
・店員さんとのやりとりがなく味気ない

などデメリットも結構感じます。
お客様視点というよりお店視点でやっている感じが好きになれません。


何だか寂しいし味気ないねと夫婦で話をしながら、おつまみ系を2,3品とビールをスマホから頼んで飲んでいると、老夫婦がいらっしゃってカウンターに座りました。
店員の方が、その夫婦の方々にもオーダー方法が変わりましたと説明し始めました。
びっくりです。
まさかカウンターでもスマホからオーダーするのか?
寿司屋のカウンターの中、ご夫婦の目の前では職人3~4名の方々が寿司を握っているんですよ。
ご主人はしぶしぶスマホからという感じでしたが、奥さんの方が、そんなこと出来ないわよみたいなことを言って、メニューを持ってきてもらい、口頭でオーダーしていました。
5分ほどたつと、初老の男性がひとりでお店に来てカウンターに通されました(さきほどのご夫婦のとなりに座りました)
店員がオーダーシステムの説明をすると
「俺スマホ持ってないよ~」
メニューを持ってきてもらい頼まれていました。
となりのご主人と、スマホからなんて出来ないですよね~みたいなことを話しています。

カウンター内の職人の方々も「本当にすみませんね」と謝っています。
このオーダーシステム導入はチェーン本部の方で決めたっぽいです。一番の目的は人件費削減でしょうか。
心なしか職人の方々もあまり元気がないように感じました。
コロナにより、お客さんと店員の接触回数を少なくするためという名目で、居酒屋などでこのシステムが一気に広がっているようです。

でも寿司屋ですよ。
カウンター越しでスマホからオーダーとかあり得ないでしょ。

向こうの方のカウンターでは学生風の男性がスマホでオーダーしています。
このシステム、若者には受けがいいようです。
そんな時代になっていくのでしょうか。
何だか寂しい気持ちになってしまいました。


お店の方々はみんな感じのいい方々だっただけに残念に感じました。
食事そのもの以外にも、お店の雰囲気やお店の方々とのやりとりも含めて外食だと思うのですが。
たぶんお年寄りは来なくなるね。
私たちも二度と来ないね。
とお店を後にしました。


写真は海鮮納豆。
ネタも新鮮で美味しいおつまみでした。


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