Shaft

ゴルフのシャフトがあまたあるのはもちろん知っていた。
クラブ同様、シーズン毎に新しいものがどんどんでているし、進化も相当している。ただその違いについてはクラブ程には、理解をしていなかった。柔らかい、硬いの他に、先だけ硬い、中が硬い、手元が硬いといった違いを知ったのはゴルフを始めて相当経ってからだった。

クラブに関しては、ある程度、新作の宣伝をみたり、友人たちが最新のクラブに変えたという話を聞くたびに調べてみたりはしたが、シャフトに関しては、無頓着だった。

以前のNOTEにも記したが、現在のMizunoのクラブに変える前の話だ、プロからレッスンを受けていた時の事、やっぱりボールが曲がり過ぎるし、クラブをそろそろUp Gradeしてみてはどうかと言われる。スイングに関しては少しづつ身についてきており、飛距離に関しては以前に比べてかなり伸びていたと思う。ただ、ドローボールを打つつもりが、フックのようなボールが出る事もあり、これに関しては当時のシャフトが私の体格、スイングスピードに対して、柔らかすぎるとの事だった。 言われるまで気にしていなかったが当時使用していたクラブのシャフトはRだった。

今もクラブはネットで購入する事が多いが、購入時、狙っていたモデルが比較的に安かった事もあって、シャフトのスペックに関しては特段気にする事なく、またクラブマニアの友人にアドバイスを求めながらも。柔らかすぎるという忠告も聞かずに購入してしまっていた。これは何度もあった。

ちょうど、プロがとあるシャフトの測定器の勉強をしている最中だったのでトライアルとして特別なクラブフィッティングを受けさせていただける事になった。 

この測定器に関しては、機械そのものが数台しかなく、とある事情があり、その時は開発者の人のみが稼働させていた。ちなみにこの開発者はもともと金属疲労を計測する仕事についていた人で、趣味が講じて、ゴルフのシャフトでも測定をしてようと思いたちプログラムを設計したという凄い人だ。

何が凄いのかと言えば、彼のプログラムではスイングの結果、スイングのどの段階でシャフトに対して、どこに負荷がかかっているかを見る事ができる。同時にスイングスピードやそれぞれのスピン量を計測するので、その結果、計測された数字から導きだされる最善の硬さだったり、シャフトの調子を見極めるとの事だった。またこの数値に関しては誰一人として、同じ数値が出ないとの事で、まさに究極のカスタムフィッティングであるという事だ。

クラブをゴルフショップで購入する際は、だいたいの場合、フィッターの人に希望のクラブを伝え、いくつか試打をして、そのフィッターの知識や経験を元にこのクラブが良いとか、シャフトはこの硬さの方が良いという薦めを受けて、気にいれば購入するという形が多いと思う。その際、もちろん測定器を使って、スイングスピードが速ければ固めだったり、年齢に応じて、硬さを決める事がほとんどだ。以前の私がそうだった。

ただ、腕に覚えありの場合は除いて、そもそも人に見られて、もしくは測定の際に普段のスイングができているかは別の話だと思う。その数値を元に薦めらて買ってみても、レンジだったり、実際のラウンドので打ってみても宣伝通りの結果が得られていない事も多いと思う。

シャフトに関しての知識がないゴルファーにとっては、そもそも本人の適正の調子などは把握できていないだろうし、有名ブランドの最新シャフトが入っているというだけでなんとなく購入してしまうのであろう。

ブランドとしても、それぞれの硬さや調子で細分化されてはいるが、シーズン毎に発表する新作に関しては、前シーズンのものは先調子、新シーズンは中先調子など違っていて、あまり詳しくない人にはその説明は届いていないと思う。宣伝ではとにかく飛びます、曲がりませんというだけだ。

なので、一般的にはあのプロがシャフトを変えて調子が良いから同じものでいこうとなるんだと思う。

ただし、件の測定器で何千人と測定した結果、ゴルファー毎にそれぞれ負荷のかけ方が違うという結果があるので、大好きなプロと同じシャフトをさしても同じ効果がえられいるとは限らないのである。 

勿論、そのシャフトを刺して、ナイスショットを続けれられればゴルファーにとってはそれ以上の事はない。それで良いかもしれない。ただそれは運が良かったんだというだけだ。

次のクラブ選びの際に同じメーカーのシャフトを刺したとしよう、ただそのシャフトメーカーが前作とは調子を変えていたら、あれ前と感じが違うなって事になるんだろう。その結果は変わってくるんだろう。

柔らかいシャフトを使う事でシャフトのしなりを使って飛ばしていたので、それなりに飛んでいたが、タイミングを合わせないといけないので、抑えめなスイングになっている。それ故に、硬さをかえる事でスイングスピード自体が上がり、結果、更なる飛距離を得る事になる。負荷のかけかたの特徴で、インパクト前に負荷が抜けるスイングの場合は、中調子を選ぶ事で負荷が抜けずにそのまま力を伝える事ができるのである。

それが私の計測結果だった。 別のフィッティングで選ばれた場合、そこまでの見地からクラブやシャフトはお勧めはされるのであろうか?

そもそも最新の計測機であるし、負荷に関してはそれまでクラブフィッティングの際に注目をされていなかったようで、私が習っているプロがこの機械の存在やその要素を今、日本にも伝えている最中だそうだ。

日本ではMizunoが作った最新の計測機が少しこの要素を取り入れていると聞いた。 見合ったシャフトのSpecを知ってしまう事で、シャフトの会社としてはいろんなものを試してもらう事ができなくなって、販売機会が減る懸念もある。そうなると新しい開発は難しいのかもしれない。 

買ってはみたが、実際打ってみると、やっぱり合わなかったな、じゃあ次はこっちを買ってみような人が、この診断を受けて、合うものに直ぐに出会ってしまった場合、次の機会は今までより短くなるんだろう。

そういった意味でこれが根っこまで届く事になった時クラブ業界にとっては一大転機になるのだろう。
いちゴルファーとしてはゴルファーファーストで全てのゴルファーが幸せになる事にこしたことがない。そうなると対局的にメーカーやマーケットはシュリンクするのではいだろうかという個人的には懸念もある。

広く伝わっていったらゴルファーにとって良い未来が迎えられるのか、逆に悪い未来が待ち受けるのか。今後を見守ろう。

この内容を知った今、このフィッティングを受けたいという人があれば、いろいろ調べてもらいたい。Instagramの投稿にはその秘密をいっぱい書いてしまっている。 

クラブフィッティング自体に関してはまた別の機会で。

Instagram 10/02/17 投稿より。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?