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オイルの話#3 ~エッセンシャルオイル編 その選び方 その2~


目次 エッセンシャルオイルの選び方 その1からの続き
3現代での使われ方
4エッセンシャルオイルの選び方

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3現代での使われ方

中世の暗黒時代においては、香草を使った治療をする女性たちを魔女狩りなどで貶めていきます。個人的には教会の圧力ではなかったのかと思うのですが、そこは触れないでおきましょう。そして第一次世界大戦のあたりまでは、病気の治療やけがの治療には修道院をはじめとした治療のレシピ・つまり植物エキスを使った治療レシピをもって行ってきました。実際に切断するような怪我を負った兵士に薬草を貼って化膿止めにしたという記述を見たことがあります。長い歴史の中で戦争と医学・薬学の発達は切っても切れないものです。第一次世界大戦後は化学の発達で、植物エキスの組成を分析し素材の合成に成功します。ペニシリンなどが大量生産される技術もこのころからです。そしてそれらの化学の産物は多くの人々に行き渡り、病気の治療なども格段に良くなってきたのです。
現代ではアロマテラピーとして再び注目されてきましたが、一時期全く姿を消すような存在になっていました。
人類の歴史だけではなくそれと共にひそかに残る植物の歴史というのも非常に興味深いものがあります。また、植物の持つ香りは宗教にも深く結びついているのでこれらを解説しようとすると本が書けるかもしれません。
現代でアロマテラピーが見直されているのは、世界中が富に向かって奔走し、疲れてしまった人々が香りに癒されるということを感じるようになったからではないかと思います。
アロマテラピーは医療行為ではありません。あくまでも植物の力を借りて回復を助けたりするものです。「これでがんが治ります」なんて言うことはありません。回復力を上げて、治療の手助けをするものです。
ただ日常生活の中で、あかぎれが出来た時、指先がとても痛いですよね。そんな時、カモミールの軟膏をつけるだけで数日で治ってしまうということを知ると、植物の力ってすごいと思うわけです。
現代ではアロマテラピーは癒しの効果、ストレスの軽減、そして肌の改善など様々な分野で利用されています。使う人が気持ちよく使えればそれでいいものなのです。政治的利用も宗教的利用もなくなった現代においては、それぞれが気持ちのいいと思える活用をする。選択の自由があるので、使いたい人が使うそれが一番効果があると思います。

4エッセンシャルオイルの選び方

最近エッセンシャルオイルも驚くほど安いものがあります。確かに香りだけで楽しむのであればそれでもいいのかもしれませんが、治癒力や免疫力を上げる効果を期待するのであれば、昔から製造販売を行っているメーカーの方が信頼できると思います。
しかし、インターネットで見ていると本当に製造販売メーカーが増えたことに驚きます。そうなると販売店のHPなどでどうやって入手しているのか。その会社がエッセンシャルオイルとどのように付き合っているのか、などを見ることが大事ではないかと思います。もともと大量生産ができないはずのものですから、その生産過程や製造元、そして提携している農園などを見てみるのもいいかもしれません。

世界中でブームになり、生産が追い付かなくなって購入が出来なくなっていたローズウッドオイルや生産制限をしないとできなくなっているローズオット―など価格が上がっているのですが、ネットで検索すると驚くほど安く売っているものを見つけます。本物のオイルだと思いますが、製造過程が旧来の生産方法ではないと思います。これだけは旧来の生産方法でなければその効果が期待できるものではありません。

参考までに、20年前でもローズオットー(ダマスカスローズ)は3mlで2万円だったとききます。母は日本ではもっと高額なのでイギリスから輸入していました。

また、エッセンシャルオイルは製造メーカーによっても香りが違います。

例えば、ローズゼラニウムですが、簡単に言うとゼラニウムの花の蒸留法によって得られるオイルですが、これがメーカーによって本当に香りが違います。私が最も好きなのは「ロバート ティスランド」のものです。

ゼラニウムには花本来の香りと放出したエッセンスの持つ香りがあります。そのバランスによって香りに違いが出てきます。このティスランドの香りは素晴らしく、ローズに似た香りとも言いますか、青臭さがほとんどありません。こちらのサイトを見るとわかりますが、本当に高いです!

イギリスのBaldwinという会社があります。日本にも支社としてありますが、自分はこちらから輸入しています。

国内で信頼しているのはナチュラルサイコスさんです。ヒストリーなども読ませていただいて、情熱をもって起業された御兄弟の話も好きでした。
こちらの製品はオーストラリア産がメインです。


こちらで紹介したのは、香りが好みで製品として信頼できるものになります。他にもたくさんのメーカーがあり、ひとえに○○が一番いいです!!なんて言うことは言えません。
老舗ブランドは信頼性が高いと思います。ドイツやフランス、イギリスなどのサイトを見るとその歴史からか多くの老舗が存在します。始めたばかりの方はできるだけ信頼のある製品を使ってみることです。

あ!当社の製品もみてください!!



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