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意識はどこに向いていますか?

わたしは、教師として教えていますが、よく試験前に、

  「これ話しましたね!」と話すと、

決まって何人かの生徒は、聞いていないということが多々あります。
生徒は、話したことを全ては聞いていないので、大事なことは1回でなく何回も言わないといけないのです。

私たちは、通常は狭い範囲だけに集中して毎日をすごしています。

朝、目が覚めて頭に浮かぶのはなんでしょうか?
今日は、何をやらなければいけないかが浮かぶのではないでしょうか、
次に注意が向くのは、テレビや携帯電話などではないでしょうか? 

こういった普通の範囲内で意識を集中させています。

普通の範囲外に意識が集中するのは、何かが起こったときでしょう。近くで大きな音がしたときや雨が急に降ってきたときなどは、どうしたのだろうと周りの音に耳をそばだてるでしょう。
その時は、周りを見渡したり、空を見上げたりあるいは外を見たりするでしょう。

今、実施していることを止めて、聞こえたり見えたりする範囲を広げてみたら、普段は見過ごしている多くのことに気がつきます。

冷暖房装置の音、外で車のとおる音は、普段は耳に入ってきません。太陽の位置、空気の感じ、木々の匂い、鳥の鳴き声なども普段は気にかけません。

 『呼吸に注意を集中してください』

と話すと、はじめはどうして良いのかわかりません。どうすれば良いのか、どの程度の時間をかけて吸ってからはくのか、胸はどうするのか、お腹はどうするのか、、わからなくなります。

呼吸を意識するには、呼吸を邪魔したり無理をしてはいけないのです。人間は一般には意識を2つのことに集中できません。呼吸に意識を集中すると、あれこれ他のことを考えられません。従って、ストレスが減って血圧も下がってきます。

スマホやパソコンなどで焦点を一点に長いこと集中していると、目をリフレッシュさせるために時々、遠くの方を見て目を休める必要があります。

何かに注意を集中している時は、五感に入ってくる無数の映像や心の中の雑念を無視する必要があります。そのためには多くのエネルギーを使います。そのため長く続けると疲れます。試験の問題を解くときなど、多くのエネルギーを使うために、終わると「ぐーっ」と疲れたと感じることでしょう。

心も同じです。時々心の窓を広げて解放することが必要です。

何かに集中している時、焦点を合わせている時、注意力は狭い範囲で働きます。必要ないものは無視されています。

例えば、ゲームに夢中になっている時、声をかけても気がつきません。電車でスマホに夢中になっていると、駅を乗り過ごします。

瞑想や祈りの世界に入り込むと、無視したりする狭い気持ちから解放されます。そうすると自分がいかに多くのことを無視していたかがわかります。

意識をできるだけ開いて、すべて五感で捉えられるもの、五感を超えたもので感じるものをありのままに感じて取り込んでみましょう。全てを感じ取ります。

この状態を「無心」と言います。このときに多くの可能性が開くのです。

自然の営みからの鳥の鳴き声、草花の風に揺れる音、雨の降る音、それまで感じなかったもの、存在すら忘れていたものの音が耳に入ってきます。

静かに心の内なる声が、大事なことを知らせてくれます。


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