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体に良いと思っていたものが実は!!(2)

健康的な食生活を送っていた菜食主義者が問題を起こすことがあります。
それは、レクチンという物質が影響しているのです。
現在、世界中に広がりを見せているビーガンの人々も関係しそうですね。

植物性のレクチンは、糖類の食物に結合するタンパク質で、なす、トマト、ピーマン、かぼちゃなどに含まれています。

このようなことを心臓外科医であり心臓学者でもあるスティーブンガンドリー博士が
「THE PLANT PARADOX QUICK AND EASY」で話しています。

手術を受けることになっていた患者さんに、食生活を変えるようにアドバイスして、結果として手術をしないですんだ事例が多々あります。

食べ物や健康に関してのアドバイスはあまりにも多く、しかもお互いに矛盾しているのです。
そんな中でも誰でもが納得できる事実があります。

植物は健康的な食事の基礎である

ということで、多くの方が了解しています。

ですが、植物ならすべて良いというわけではないのです。

小麦、大豆、とうもろこし、豆類、トマト、かぼちゃなど分類上は、植物であっても健康を害する食品があるのです。

それは、レクチンを含んでいるのです。レクチンとは体内で各種の反応を引き起こして、体に病気の原因をつくるのです。

レクチンの少ない食事を摂っていれば、腸の健康が保たれて、病気が好転することさえあるということをガンドリー博士が発見しました。

こうした人々の中には、糖尿病、自己免疫疾患、消化器疾患と診断されていて、症状が好転した生活を送っている人が大勢いるのです。

このように食事によって体が良くなることがあるのです。

レクチンは全ての植物に含まれています。これは、植物が昆虫や高等動物に食べられて子孫が残らなくなることを防ぐ植物の自己防衛手段なのです。
レクチンが高濃度で含まれている植物を食べると昆虫も高等動物も具合が悪くなります。その結果、高濃度にレクチンが含まれているものを食べなくなるのです。

腸内で腸内細菌がきちんと働いていれば、体に必要ないものを腸から血液に吸収しないように腸の壁には関所のようなものがあります。ところがレクチンを含む食べ物を多く摂るとその関所を破って腸壁にすごく小さな穴を開けられてしまうことがあるのです。


そうすると、他の大きな分子がこの関所であるバリアから漏れ出して大変なことが起こるのです。体にとって必要のないものが血液に入ってきて、免疫系がそれらを異物と判断して攻撃を仕掛けます。体がこうした免疫反応を開始すると戦いの戦士である白血球が集まってきます。近くで働く戦士たちはエネルギーを必要とするために簡単に入手できるエネルギーの原料である脂肪を蓄積することになるのです。

こうして腸に炎症があると過剰な腹部脂肪がたまることになるのです。
これが、「小麦腹」といいます。
お腹が出ることですね!

このことが進むと免疫系が活性化して正常なタンパク質までも攻撃してしまいます。

したがって、食事からレクチンを除くか、レクチンを無害化することでこうした炎症の原因を断つことができるのです。


植物 レクチンの消化器系への生物学的作用 :代謝 に対 す る影響 と応用


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