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ファースティングについて考える

最近、様々なところでファースティングについて語られるようになりました。コロナ禍の中、免疫が大事であるとか、マスクをしなさいとか、不要な外出は控えるようにとか言われています。あたためて健康の大切さが話されるようになってきています。

本来、健康であれば、昼間は適度に日光にあたる生活をした方が、夜になれば自然と眠くなってよく寝られるはずなのですが。現在は健康な人が少ないから、家に閉じこもってと政府も話しているのでしょうか? 家に閉じこもっていないで、近くの公園にでもいって歩けば体に良いはずなのです。ところが公園まで閉鎖になってしまっている。お年寄りや子供は被害者になってしまっています。

現代は、不健康な方々が多いので致し方ないのでしょうか? 健康診断で何も言われなくても健康であるとは言えません。健康診断は、実は、病気の兆候があるかどうかを診断する病気診断なのです。

真の健康を得るにはなるべく自然な生活をすることです。例えば、朝は、胃に負担のかからない新鮮なコールドジュースを飲んで、太陽の陽を適度に浴びて、昼は食事を軽くし、昼間は適当に動いて、夜はあまり頭を使わないで静かに読書や音楽などを聞いて、寝る3時間前には食事を済ませ、寝る1時間前には入浴を済ませ、10時ごろに寝て深い睡眠をとれば、人間は健康になるようにできているのです。人間は健康であれば、何重もの免疫が働いているはずなのです。

ところが実際は、朝は疲れが残っていて起きるのが辛く、コーヒーで目を覚まし、人混みを通って仕事に通い、仕事中もあまり動かない。昼はコンビニ弁当、夜は、時々飲みにいって、帰って来ればテレビを見て、テレビの言うことをそのまま鵜呑みにして信じてしまう。テレビで、納豆が健康に良いと報道されれば、スーパーは納豆が山済みになる。業者もこれぞとばかり納豆のタレを美味しい化学薬品で作り出す。なんやかんやで夜遅くなって寝る時間も遅くなってしまう。その結果、疲れが残ってしまう。そんな毎日であるという方もいるのではと危惧しています。さらに、時間があれば下を向いてスマホをいじっている。電車の中も下を向いてスマホを見ている方がほとんどです。下ばかり向いていないで、時には上を向くことが大切なのですが。。。こんな生活では、健康であるとは言えません。

この現状を解決するには、私たちひとりひとりが自分で自分の健康のことを真剣に考えて、将来、病気になって病院で死なないために、生活習慣を見直すことでしょう。

現在は、亡くなる方の9割は病院だそうです。よく医療が原因の医原病と言われるものも世の中から減っていくことでしょう。患者が必要もないのに、やたらと医者に薬をお願いしたりすることも減ってきて、医者にかかる人も減ることでしょう。国民の医療費問題も解決していくことでしょう。そうすれば医者も患者に対応する時間が減ってきて、本来の研究に時間を使えるようになるはずです。もちろん必要な場合は医者にお願いすることは大切なのですが。

私たちの体には多くの毒素が知らないうちに溜まってしまうのです。毒素がほとんどの病気の引き金になっていると言われているのに、その毒素とともに毎日生活しているのです。部屋を掃除するように私たちの体も掃除して綺麗にしないといけないのでしょう。そのために、ファースティングが極めて有効なのです。

ところで、私は、昨年の夏に、3日間ファースティングをしました。そこで体の中の毒をかなり出した経験をしました。いわゆる宿便です、こんなに体の中に毒素があったのかとびっくりしました。断食といっても食事を全くしないということではありません。以前は、断食は辛いものと思っていたのですが、私のやった断食は、あまり辛くなかったです。それは、ハーブを使った断食、つまりハーブファースティングです。固形物は基本的に取らないのですが、野菜、果物のコールドジュース、野菜のスープなどを飲むのです。油も体に良い油をとります。それらの食事は自然の味で、こんなに美味しいものがあったのかと驚きでした。

現代は、スーパ、コンビニに行けば食べたい食品が簡単に手に入り、とても便利にはなってきているのですが、その反面、食品の保存などのために添加物などを使わざるを得なく、自然から遠ざかった食事にならざるを得ない状況です。味つけが自然でないのです。仕事場でも、昼休みに多くの方がコンビニの弁当を食べると、とてもきつい化学薬品のような匂いがしてびっくりしました。自然の味を知ってしまうと、このような味付けの食べ物を食べられなくなります。

学校の生徒も、このようなコンビニ弁当を食べていて、午後の授業に行くと教室が化学薬品工場のような匂いがしてびっくりしました。以前なら気がつかなかったことですが、ファースティングをしたら気がつくようになりました。育ち盛りの若い人がこのような食事をしていたらと思うと何かやるせなくなります。

ファースティングは体の毒素を排斥しますが、ファースティング後も、少食になれる体にしていくことが大切です。少食は、体にとって素晴らしい効果があるのがわかっています。食べる量を半分にすると二倍生きると言われています。食べる量を減らすと、長寿遺伝子がオンになるそうです。この長寿遺伝子は、活性酸素を減らす働きをします。活性酸素は、老化や炎症を起こして、組織を老化させてしまいます。つまり、少食をすることで寿命が伸びるのです。

ヨガで有名な沖正弘師は、次のような言葉を残しています。

・食べる工夫でなく、食べない工夫をしろ   ・空腹を楽しめ  

・真の健康体は、食べないほど調子がでる 

・腹八分に医者いらず ・腹六分で老いを忘れる ・腹五分で仏に近ずく                     

・現代人は栄養の取りすぎで、身体を害している。

・三分の一の食事で、三倍働け、心身ともに爽快に

・食生活を正さない宗教・医学は誤り

まだまだ、多くの言葉を残しています。また別の機会にお話ししましょう。

さらに驚くことに、断食は紀元前から行われていたのです。そのルーツは、宗教における修行の一環としての断食です。キリスト教、仏教、イスラム教、ヒンズー教など、さまざまな宗教の宗派のもと、断食が精神修行として、また霊的に開かれるために行われていました。

世界中のイスラム教徒が毎年おこなう「ラマダン」は有名です。1ヶ月のあいだ一切の飲食を絶つほか、あらゆる禁欲が課せられます。
イスラム教徒にとって断食(サウム)はお祈りなどと並んだ義務のひとつです。

キリスト教の正典である聖書には、断食はとても良いことであり、やるのが当たり前のこととして表現されています。 使徒行伝には、信者が重要な決断をするときに断食したことを記録しています。断食の目的はこの世の事柄から離れて、神との関係を真剣に考え見直すという機会なのです。断食によって、新しい見方を得ることができます。

断食は、神に私たちの願いごとをかなえてもらうためにするのではありません。断食は、私たち自身を変えてくれます。 私たちは、へりくだりと喜びの態度で、断食をすべきなのです。.

よく、断食、ファースティングは痩せるためにする方が多いですが、痩せること以外にももっと多くの恵みがあるようです。





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