彫刻おじさん

彫刻のようなおじさん

今日出会った人だ。

表情が硬く、『疲れた』を形取った様な風貌だった。
総じてそういう雰囲気の人は、怖さが出て近付きにくい。

壁がはられてしまう。

そんな事を言っていられない職業なので、いつも何がそうさせてるのかを考える。

聞くと首肩が凝るらしい・・・

それは表情を見れば分かる。
そうでなければ来ないだろう。
そう思うと彫刻おじさんも、大変なんだなと壁が薄くなった。

体に触ると右の首は確かに張っていた。

でもそれどころで無いくらい、腰の張りとそれに見合った骨盤状況だった。

だからお尻と股関節を触った。
最後に首のバランスを整える。

これで彫刻が柔らぎ笑顔になってた。
笑顔は可愛い。

笑顔の力を感じた。

初めは怖い、とっつき難いと思ってたのに、別れる時には、可愛いと思っていた。

彫刻からでも可愛いは作れる。

可愛くなりたい人は、笑顔でいるべきだと思った。

可愛い彫刻おじさんの話

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