中小企業診断士2次試験:なぜ50点から点数が伸び悩むのか?解決策とは?

概要

 事例Ⅰ〜Ⅲ、50点から点数が伸び悩んでいる方はいないでしょうか。まさに私はそうでした。
 かなり勉強しているのにどうしても50点前後を彷徨ってしまう、安定して60点以上が取れず伸び悩んでいます、という方向けに、ぜひ自分の気づきがヒントになればと思い、投稿します。

2次試験の事例Ⅰ〜Ⅲの採点方式

 まず、中小企業診断士の2次試験は加点方式です。国家資格を定量的な基準で採点して合格者を選ぶには、キーワード/フレーズの有無で加点する方式以外考えられないためです。

2つの視点の加点要素が存在

採点基準は、ほぼ「ふぞろい」の基準を信用して良いでしょう。ふぞろいの採点基準を分析すると、大きく設問に対して2つの視点で加点要素が設定されていると捉えられます。
 1つ目の視点は、「要因、施策」のキーワード/フレーズの加点要素です。これは問題文に記載されていることが多く、記述しそびれることは少ない加点要素です。さらに、STP、ダナドコ、4Pなど、フレームワークに当てはめて記述すれば、それなりに点数を獲得できるような加点要素です。
 2つ目の視点は、「効果、結果」のキーワード/フレーズの加点要素です。これは問題文に記載されていないことが多く、書き忘れることが多い加点要素です。1つ目の視点の「要因、施策」によってどのような「効果、結果」を得ようとするのかを自身の知識で補足説明する加点要素です。

なぜ50点から点数が伸び悩むのか

 自分がなぜ2次試験の事例Ⅰ〜Ⅲ、50点から点数が伸び悩んだのかについて述べたいと思います。
 自分は、 問題文に記載されている1つ目の視点「要因、施策」の加点要素ばかり記述していました。 一方で、問題文に書かれていない2つ目の視点「効果、結果」の加点要素を書きけていない、ということに気づきました。
 1つ目の視点「要因、施策」だけでは、そもそも約50点満点での勝負です。約50点満点の世界の中で、「要因、施策」のキーワード/フレーズの強化に励んでも50点以上を叩き出すことはできません。これが50点から点数が伸び悩む原因です。
 2次試験を現代文の記述問題のように捉えている方は、同様の状況に陥りやすいかと思います。

50点から点数を伸ばすための勉強方法

 「効果、結果」を記載できていないのが、50点から点数が伸び悩んでいる原因です。したがって、「効果、結果」を記載できるように自分の中にキーワード/フレーズを蓄えていく勉強をする必要があります。

 自分は、過去問を解く中で、「1.設問」>「2.要因、施策」>「3.効果、結果」を一覧表にまとめ、これをファイナルペーパーとするやり方を取っていました。 例えば、
>1.企業風土の問題>2.古参社員が多い/同族経営>3.新規事業に消極的/変革しにくい
>1.企業風土の問題>2.規制産業/補助金>3.危機感がない/コスト削減意識が薄い
という対応関係を一覧表にまとめて暗記していくやり方です。

 1.は設問文に記載があり、2.は本文に記載があることが多いです。1.と2.から、問題文に記載がない3.を引き出せるように、一覧表を作成し、これをファイナルペーパーとすることで、60点以上を確保できるように対策をするのです。

 自分は、このやり方をとりはじめてから、安定して60点以上を確保できるようになりました。

自身の作成したファイナルペーパーを公開します

以下の投稿からご覧いただけます。


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