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肝硬変とは

肝臓は再生能力が高く、多少の損傷が起きても周りの細胞が補うような形で、肝臓は常にフル活動で働いてくれます。しかし慢性的に肝臓にダメージが蓄積していくと、やがて死んだ肝臓の組織がゆっくりと繊維化をし始めます。繊維化した細胞は硬くこわばってしまいます。この状態を「肝硬変」と言います。ある程度繊維化が進行すると、もう元の肝組織に戻ることはありません。

また、肝臓の高い機能が仇となって、症状も初期ではほとんど見られません。肝硬変が進行するにつれ、症状が徐々に現れ始めます。貧血や全身の倦怠感や食欲不振などから、黄疸が出たり出血が止まりにくくなったり、さらには胸や肩や顔面にクモの足のような赤い斑紋が出来る「クモ状血管腫」や指や指の付け根が赤くなる「手掌紅斑」なども起こる場合があります。

肝硬変はB型肝炎やC型肝炎などのウイルス性肝炎、アルコール性肝炎、非アルコール性肝炎など、色々な肝臓の病気から発展して起こります。また日本では肝硬変の6割以上がC型肝炎からの発展と言われています。

肝硬変の恐ろしいところは、合併症を患ってしまうことです。代表的な合併症を挙げると「腹水」「食道静脈瘤」「肝性脳症」があります。
「腹水」は体液が肝臓から出てきておなかに溜まる病気です。
「食道静脈瘤」は静脈の血管内にコブが出来てしまいやがて破裂してしまう病気で、自覚症状もない上に大量出血の可能性もあるので非常に危険です。
「肝性脳症」は肝機能のひとつ解毒の機能が低下し、血液中に毒素が残ったまま脳へ送られてしまい、脳の機能に障害が起きる病気です。

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