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やりがいも、子育てとの両立も。医療事務経験を活かしたヘンリーでの働き方|電子カルテ導入サポートインタビュー

株式会社ヘンリーは、「社会課題を解決し続け、より良いセカイを創る」というMissionのもと、中小病院向けの基幹システムであるクラウド型電子カルテ・レセプトシステム「Henry」を開発・展開しています。

ヘンリーには、医療事務の仕事を経て入社したメンバーが多くいます。今回お話を伺った笹千尋さんもその一人で、現在は「Henry」導入チームのアシスタント業務を担っています。

医療事務としての知識や経験を活かせて、子育てとの両立もできる仕事を求めてヘンリーと出会った笹さん。医療業界からIT業界に未経験で飛び込んでみた感想や、ヘンリーでの働き方について伺いました。

医療事務の知識と経験が活かせる仕事を探して


─ まずはヘンリーに入社するまでの経歴を教えてください。

学校卒業後は建設会社に勤めていました。医療事務の勉強を始めたのは、親から「料理か裁縫か何か勉強しろ」と言われたのがきっかけです。料理も裁縫もしたくなかった私は、仕事の傍らニチイ学館で医療事務の講座を受けることにしました。

しばらくして建設会社から転職しようと考えていた時に、ニチイ学館からの職業斡旋で病院が医療事務を募集していると聞いて応募したのが、医療事務としてのキャリアの始まりです。それから10年以上、都立病院や国立病院で医療事務の職に就き、入院算定や入院DPCコーディングを経験しました。

その後医療事務の仕事から離れ、医科大学研究室での研究データ整備の仕事を経て、ヘンリーにジョインしました。ヘンリーでは、最初は研究室での仕事と掛け持ちで、副業(業務委託)として関わり始めました。

─ 医療事務の仕事から離れたのはなぜですか?

子育てとの両立が難しいと感じたからです。医療事務の仕事は好きでしたが、過酷でもありました。残業も多いですし、その環境下で子育てと両立させるのは難しいと思ったのが、医療事務の仕事から離れた大きなきっかけです。

─ ヘンリーと出会ったきっかけは何ですか?

勤めていた研究室で「そろそろ研究費が無くなるので仕事も無くなりそう」という話が出たことと、自分の知識や経験を活かして、やりがいを感じられる仕事がしたいと思ったことがきっかけです。

医療事務の知識を活かしつつ、子育てとの両立もできるような仕事が無いかと探していたところで出会ったのが、ヘンリーの求人です。医療事務というと病院で働く以外のイメージがありませんでしたし、ましてやリモート環境で活かせる仕事があるとは思ってもみませんでしたので、話を聞いてみたいと思い応募したのが初めです。

2021年2月から副業として業務委託の形で関わり始め、同年6月には業務委託のままフルタイムで働くようになり、2023年1月から正社員になりました。

─ 入社してみて、ヘンリーの印象はいかがでしたか?

正社員でも業務委託でも関係なくみんな仲間で、一緒にやっていこうという空気があると感じました。私が入った2021年はまだメンバーの数も少なく、毎日全員でミーティングをしていました。そのミーティングでCEOが「〇〇病院さんに導入決まりました!」と報告した時に、みんなでワーッと喜んだことが特に印象に残っています。

その時の雰囲気がとても良くて、私自身もこのチームの一員になれているのが嬉しく、私にできることで貢献していけたらと思うようになりました。それがフルタイムでやっていこう、この会社1本にしようと思ったきっかけでもあります。

ヘンリーの中にある「みんなで一体となってやっていこう」という雰囲気は、今でも変わっていません。人数が増えたので、全員で集まる機会は減りましたが、それでも週に1~2回は全員招待のオンラインミーティングを実施しています。

また、医療事務としての知識を存分に活かせる環境があるのも印象的でした。医療の現場では、医療事務はどちらかと言えば末端の仕事でしたが、ヘンリーでは「その領域に詳しい人」として知識を活かさせてくれますし、すごく丁寧に扱われているなという感覚があって、モチベーションが上がります。医療事務経験者にとって働きやすい環境だと感じますね。

経験者の立場から、医療現場の人たちが楽になる方法を考える

ヘンリーでの業務について話す笹さん

─ 笹さんの業務内容について教えてください。

副業として関わり始めた当初は、「Henry」の開発を進めるにあたって必要になる算定要件を調べたり、どう開発を進めるべきかを調べたりといった、調査のような仕事がメインでした。

その後問い合わせ対応(カスタマーサポート)の仕事を経て、導入チームへ異動しました。現在は、医療機関へ「Henry」を導入するためのアシスタント業務を行っています。

医療機関の方からの質問に答える中で、「Henry」の使い方だけでなく診療報酬の算定内容に関するアドバイスもできるのは、医療事務経験者ならではだと思います。要望をお聞きした時に、私が医事課経験者だからこそ話してもらえることも多いです。医療現場の方と直接話していると、経験や知識が活かせる今の仕事は私に向いているなと感じます。

─ 業務の中で大変だと感じる部分はありますか?

私が勤めていた病院では、電子カルテとレセプトコンピューターは別々のものだったので、一体型を特徴とする「Henry」に戸惑うことはありました。でも、徐々に理解していくと一体型ならではの機能や動かし方も分かるようになって、楽しいです。

とはいえ難しい部分も多く、お客様からの言葉に落ち込んでしまうこともあるのが正直なところです。ただ、ヘンリーの人たちはほぼ全員前向きで、常に解決策を探し続ける人たちが集まっています。前向きな姿勢や仕事の進め方は勉強になりますね。

─ お客様から厳しいことを言われたら、笹さんはどのように対応していますか?

医療現場を経験してきている分、お客様が厳しいことを言う気持ちがとてもよく分かるので、真摯に受け止めて「いい方法を一緒に考えましょう」とお話しするように心がけています。

経験上、どんな病院でどんな電子カルテを導入しても、最初は戸惑いの声が上がります。それは数か月かけて慣れていくものだと思いますので、その点はお伝えするようにしています。

「Henry」は完全に出来上がったシステムというわけではありませんので、お客様の声が開発に大きく影響を与えることもあります。だからこそ、お客様には「ここをこうしてほしい」という声をどんどん上げてください、という話もしています。

─ ヘンリーで働く中でやりがいを感じるのはどんな時ですか?

医療現場の方と直接お話しして、どうすれば現場の人たちが楽になるかな、と考えている時にやりがいを感じますね。実際に現場を経験した人にしか分からない悩みや解決策もあるので、そういったところで私自身の経験が活かせているなと思います。

また、お客様からの要望が解決できた時にそれをお客様へお伝えできるのも誇らしいですし、やりがいを感じます。開発部門の方が要望を拾ってすごいスピードで解決してくださった時は、「この間の件、解決できました」とすぐに言えるのが嬉しいですね。

リモートワークもIT業界も未経験だった


─ リモートワークの仕事はヘンリーが初めてですか?

初めてです。リモートでは1つ質問するにもチャットを送って返ってくるのを待って……とすぐに聞けないので、初めは少し戸惑いました。でもやっていくうちに慣れますし、チャットより話した方が早いかなと思ったら「ミーティングしますか?」と聞いてサクッと話すこともあります。

ヘンリーは基本的にみんなリモートワークですが、コミュニケーションは活発です。みんな困った時には助け合おうという気持ちを持って働いていますし、これから入社される方でも孤立する心配は無いと思います。

作業中に隣の人から声を掛けられることが無い分、集中して黙々と作業を進めたい時も、音楽を聴きながらやりたい時も自分のペースで切り替えられます。これはリモートワークならではのメリットだと思いますね。

─ プライベートと仕事の両立はできていますか?

はい、とても両立しやすい環境だと感じます。子どもがいると、授業参観や通院など日中にちょっとした用事が発生しがちなのですが、「ちょっと〇〇なので抜けます」と抜けて戻ったらまた仕事をする、といった働き方もできます。かなり融通が利くので、子育て中でもすごく働きやすいですね。

─ 未経験のIT業界に入ることに関して、不安はありませんでしたか?

社内で使用しているコミュニケーションツールやタスク管理・ドキュメント作成ツール(SlackやNotionなど)を使ったことが無く、IT用語もほとんど分かりませんでしたから、最初は自信が無くて不安でした。

ヘンリーではIT用語に限らずカタカナ語が日々飛び交っているので、いつも調べながら仕事をしています。「〇〇って何ですか?」と直接聞くこともあります。ヘンリーのメンバーは聞けばちゃんと教えてくれます。分からないことは素直に分からないと言える環境だと感じています。

ですから、私のようにIT業界未経験であっても、分からないことを素直に聞けて前向きに取り組める方なら、それほど不安を感じる必要は無いように思います。

─ 調べることや覚えることが多い中で、笹さんが心がけておられることはありますか?

根拠をおさえておくことでしょうか。例えばエンジニアに「多分これで合っていると思う」と曖昧なことを伝えると、それがそのまま開発されてしまって後から困ることもあります。「ここの何ページにこう書いてあるからOK」「ここにダメと書いてあるからやってはいけない」など、根拠を示せるように心がけています。

医療機関が診察に集中できる環境を目指す

終始笑顔でインタビューに答える笹さん

─ 今後挑戦してみたいことはありますか?

そうですね……医療機関にいらっしゃる医療事務スタッフさんの育成、とまではいきませんが、レセプトチェックの質を上げるためのフォローができればと思っています。レセプトチェックの質が上がれば、病院の売り上げを伸ばすことにもつながります。

─ ヘンリーは今後、どこを目指していくのでしょうか?

現在は電子カルテ・レセコンを作っていますが、そもそもヘンリーはシステムを作ることだけが目標ではありません。「Henry」の開発に留まらず、医療機関の運用・経営の質を向上させて診察に集中できる環境を作ることが、ヘンリーの目指すところです。今はまだそこまでたどり着けていませんが、ゆくゆくは病院の経営にも入り込んでいくのではないでしょうか。

そして、その壮大な目標を達成するために私が貢献できるのが、医療事務の立場から会計周りの業務の質を上げることなのではないかと考えています。

─ 最後に、ヘンリーに興味をお持ちの方へのメッセージをお願いします。

知識や経験を活かしたいと思って入社しても、最初は知らないことや分からないことがたくさんあって、新しいことに慣れるまで時間がかかってしまうかもしれません。それでも日々コツコツと取り組んで慣れていくうちに、少しずつ「あ、それ私知ってる!アドバイスできる!」ということが出てきて、持っている知識を活かせるようになっていきます。

開発側のみなさんも、医療事務経験者の私たちの意見を聞いてより良い開発をしようという気持ちがあるので、丁寧に耳を傾けてくださいます。ヘンリーは上下関係が厳しくないので、のびのびと意見を言えますし、さまざまなことにチャレンジさせてくれる会社でもあります。

新しいことを知る過程も楽しめる方ならきっと、ヘンリーは面白くて働きやすい環境だと感じられるはずです。ご興味をお持ちの方は、ぜひ一度お話ししてみませんか?

インタビュー:鶴留彩花


ヘンリーでは、さらなる成長に向けて採用も積極的に行っています。ご興味をお持ちいただけた方は、ぜひお気軽にご連絡ください。


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