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読んだ本と次に読む本 2022年12月11日週次投稿

特に何もない日常の保護シート、週次投稿です。
今週は次に読む本の検討メモです。書いてみたら今年の読書のまとめみたいなものになりました。



ここ何ヶ月かまとまった期間で取り組んでいた本にようやく一段落という気分が出てきたので、次の候補の本を羅列してそこにメモをつけてみようと思います。軽く本棚を晒すような感じで。

まずは読んでいた本から

noteに投稿をはじめてから日常的な散歩を楽しむための自分なりの工夫として習慣のことを考えるようになり、その考えを揺さぶってくれそうな本を探していました。この何ヶ月かの週次投稿はこの本に触発されて書いたことが多く、元ネタを隠して書いているような後ろめたさも少しあったと感じていますが内容を直接参照して書いていたわけではないのもあって一段落のタイミングでの紹介とさせていただきました。

ドゥルーズ『シネマ』の入門として、運動イメージのことが前半に、時間イメージのことが後半に書かれています。冒頭で本全体の基底となる話題が、前半と後半の間に両方のイメージの蝶番となる話題が扱われています。本を読んで出てきた考えの記述は週次投稿で自分なりに取り組んできたのでここで改めて感想めいたものを書くことはしませんが、本の中で新しい話題が出てくるたびに刺激や負荷や疲労があり、それに向き合う期間になったと思っています。


次は読む候補1つ目

建築については全くの門外漢ですが、随分前に何年かドゥルーズ『スピノザー実践の哲学』を読んでいるうちに構成関係という考え自体に興味が出てきたのを友人に話して教えてもらった本だったと思います。
そもそも何で構成関係?ということですが『スピノザー実践の哲学』では構成関係の表現としての共通概念という考えが人間にとってとても重要なものとして書かれているものの、内容的にそれほど十分な分量で書かれていないと感じたからでした。本の冒頭を少しパラパラしてみて、共通概念→構成関係と話してこの本を紹介してくれた友人に何年か経って今更ですが驚かされています。


候補2つ目

今年は一念発起で精神分析について少しでも学んでみようと思い立って、分野に詳しい友人に相談しつついくつかの入門書とフロイト自身の書いたものを読み始めることになりました。
キッカケとしては散歩をしていると昔のことを沢山思い出しますがいかにもとりとめがなく、思い出したことに少し別の見方を与えてみたかったというものです。思い出したこととその時に自分が感じていた気がすることを一旦剥がしてみるようなことができればいいなあ、と。その試み自体はまだまだ途上です。
この本自体は新刊だったから買っておいただけではあります。日常生活での錯誤はかなり多いですが関係するようなことが書いてあるのかどうか未だわかりません。


候補3つ目

何ヶ月か前に二度ほど読んだ本ですが、この本で扱われている思考のための基礎的なツールが自分なりに満足に身につくまでは何度も取り組んでみようと思っています。技術書は何度も読み返して自分でそれに関わることについて手を動かしてみてというステップを踏むのに、人文書ではそういった取り組み方が曖昧になるのは何故だろうと改めて考えさせてくれた本でもあります。書いてあることを使って考えてみて、他の考えと衝突して折衝してというのは当たり前のことですが私は忘れがちです。

こうして並べてみると、『形の合成に関するノート』とも関わる内容があるようにも思えてくるので、そちらを読んだ後にするのもいいかもしれません。

さて一通り候補のメモをしてみましたが、こういった本の他にも小説をぼちぼち読んでいたりします。
今読んでいるのは

小島信夫は今年何度か『美濃』を読み返しました。『美濃』は何度か自分の中で今年一番おもしろかったな、と思ったことがある本でもあります。



今回は思いつきでこういった体裁の書き物になりましたが、多少面倒でもいつものように書いていたほうが楽しいようです。

少しずつでも自分なりに考えをすすめて行きたいと思っています。 サポートしていただいたら他の方をサポートすると思います。