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第二夜:兄弟の食卓

前語り

皆さん、おはようございます。

休みの日、兄弟と2人きりの時、お昼何を食べるかめっちゃ悩みませんか?
食べに行く?それとも家で作る?
なんて言ってたら、あっという間にお昼を過ぎてしまうこともしばしば。

そんなこんなで、今日はそんな「兄弟」に関する夢をみました。

では、良い夢を。

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夢想

気付くと私はとある家の玄関に立っていた。
高校生くらいの男の子が2人出迎えてくれた。
兄弟だろうか。

家に上がるや否や、2人に夕飯をご馳走になった。

テーブルには、色のおかしいスープと錠剤タイプの入浴剤が盛られたサラダが並んでいた。

👬いただきます!

2人は無心でテーブルの遺物を口に放り込んだ。

スープをゴクゴク飲み、入浴剤にガリガリ齧り付いていた。

2人の手が止まり、昔のことを話してくれた。


2人は兄弟で、今は2人だけで住んでいる。
昔は父親と住んでいた。
母親は物心ついた時には、もういなかった。

父親から酷い暴力を、常日頃から受けていた。
でも、父親はご飯を作ってくれた。
とてもおいしかったという。

兄弟は父親を殺した。
暴力に耐えられなかった。

台所の床下収納に死体を隠した。

兄弟は生活に苦労した。
ご飯の作り方を知らなかったから。
だから、家にあるもので飢を凌いだ。

食器用洗剤のスープ。
入浴剤の炒め物。

兄弟は、そうやってこの家で育った。


夕飯の後お風呂を借りた。
湯船に浸かり、ふと考えた。
洗濯しなきゃ。

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後語り

おかえりなさい。

前語りの続きになっちゃうんですけど、結局近くのスーパーで買い物して、2人で肉巻きおにぎりを作りました。
「味付けのコツは焼肉のタレだよ!」とか、
ろくに料理もしたことないのに、ドヤ顔で言ったこといまだに覚えています(恥)。
おいしかったなぁ。

それでは皆さん、おやすみなさい。

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