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第一夜:呪物商店

前語り

おはようございます。
皆さんは「呪物」をご存知ですか?
呪いのアイテムという印象が強い方も多いと思います。
実際は、呪いでも祝福でも、なんでも呪物らしいですよ。

今日はそんな呪物に関する変な夢をどうぞ。

夢想


気付くと、私はとある待合席に座っていた。
明かりは蝋燭の火だけ。薄暗く不気味な場所だった。

目の前では商人と思われる初老の女性とスーツの男が話していた。

👨これで頼む。
👵これじゃあ足りん。もっとだね。
👨ではこれで。
👵ひょー!これじゃこれじゃ!可愛い子達だねぇ!
   そら!早く持っていきな!

男は商人から何かを受け取り店を去る。
商人は、男から受け取った宝石を大事そうに金庫にしまった。

👵さ、来たね。

商人に呼ばれた。

商人に保管庫のような場所に案内された。
扉には「目線は常に膝より下」と書かれた張り紙があった。

商人は扉を開けながら、
👵今回のブツはちと厄介になってしまってな。
   さっさと処理してくれ。

商人と私は四つん這いで保管庫に入る。

👵これだ。

商人が引きずり出したのは、ペラペラの厚紙か何かで作られた銃が4つ。

👵さっさと出るよ。

後ろを振り向かずに、出口を目指す。

保管庫で出て、扉を閉める。その瞬間、

「ダァン!ダンダン!ダダン!」
内側から扉を強い力で叩く音がした。

商人は何も気にせず戻る。
私もそれに続いた。

最初の部屋に戻り、商人に勧められるがまま、私はシャワーを浴びた。

気が付くと足元には青い服を着た赤ん坊の人形がいた。
気味悪く感じ、急いでシャワー室から出る。

何かが追ってくる。赤ん坊の人形?
違う。明確な悪意を持って近づく、酷く恐ろしいものが後ろにいる。

ドアを開けようとする。
開かない。
ドアに鍵はついていない。

こわい。

やめろ。

来るな。

やめろ。

やめろ!

「いい加減にしろ!!」

ドアが開いた。

急いで商人のところへ向かう。
そこには赤ん坊を抱いた、銀髪の女性がいた。
恐る恐る、抱かれている赤ん坊を見る。

あの人形だ。

目が合った。

後ろへたじろぐ。

来るな。

待合席に背中を打ちつける。

やめろ。

後退りしても逃げられない。

来るな!!

人形が手を伸ばす。

やめろ!!

ゴギィ!!























目覚め

ハッと目が覚めた。
ズキっと首に少し痛みを感じた。


後語り

夢に対して考察するのもおかしな話ですけど、興味本位でまとめてみました。

舞台
 とある呪物を専門で取り扱う店(呪物商店)。


 呪物としての機能を果たさなくなったもの。または呪
 物としての領域を超えてしまったものを回収・処分す
 る。

商人
 呪物商店の店主。宝石が大好き。取引は宝石でしか行
 わない。

スーツの男
 呪物マニア?多分ろくな奴じゃない。

4つのペラペラの銃
 回収の目標物。おそらく呪物の領域を超えてしまった
 もの。

赤ん坊の人形
 目標物の本来の姿か引き寄せられたもの。

銀髪の女性
 人形の影響で若返った商人?

こんなところでしょうか。
もし、他に考察された方がいましたら、是非お聞かせください。

長くなりましたが、今日の夢はここまで。

おやすみなさい。

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