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あきらめるのはてめぇじゃねぇな

 配偶者が職場における作業中に、
 眼球を傷付け眼科に行った。

 コンタクトレンズも取扱う眼科であり、
 基本的にレシートが渡される。
 領収証が必要な場合は申告すれば、
 レシートと引き換えに発行してもらえる。

 今回は労災申請が可能と言われ、
 ならば会社帰りに領収証をもらって来ておくれ、
 と配偶者にメールしたのだが、
 それに対しての返事が、


 「あきらめます」


 いや。
 あきらめるのはてめぇじゃねぇな。

 
ってか何を言うとんだもったいねぇ。
 私とて、
 幸いにして総額で3000円程度で済んだ治療費を、
 わざわざ取り戻したいんだが、
 そんな事よりもだ。

 逃れようの無い状況下でおのれは負傷したんだよ。
 治るような傷でホンマに良かったが、
 運が悪ければ失明の危険すらあって、
 おどれは大好きな車輪(自転車・二輪車・自動車)に、
 今後一生乗れんかも分からんかったわけだよ。

 会社側も過失を認め、
 事故発生時の状況分析と、
 労災申請の打診までしてくれたわけだよ。

 目の前に要件並べて取り揃えられた
 貴様の権利は行使しろぉ!

 オレの正社員時代の労働環境が、
 確実にブラックだったので比較のしようもないが、
 被害者側から言い出さなきゃほっとかれる事もざらだぞ?

 恵まれてる奴は、
 恵まれてる事を自覚して、
 日頃から有り難く思っていなければ、
 いつかバチが当たるからな!


 ……って私だよ!


 言いながら自分にガッツリ突き刺さったが、
 基本貴方の稼ぎで他は内職程度で、
 好きに小説書きまくれながら暮らせてる。

 私の小説に自ら読んでくれるほどの興味はねぇが、
 私が小説を書ける事に、
 人によっては面白いもん書いているだろう事は、
 微塵も疑ってねぇ。

 むしろ書き続けていつか売れろって言ってくるのが、
 時々プレッシャーなくらいだよなコイツ。
 有り難ぇ有り難ぇ恵まれまくっとるわ。


 なので領収証は私が取りに行った。

 初めからそれで良かったんだが、
 「あきらめる」の一言にヒートアップした。


 今回何が言いたかったかって、
 病院のレシートは取っておこう。

 無くしたあるいは捨ててしまっても大丈夫。
 病院の窓口に行けば通院履歴を検索してくれる。
 しかしながら余計な院内業務はなるべくなら増やさず、
 スムーズにやり取り出来た方が良い。

何かしら心に残りましたらお願いします。頂いたサポートは切実に、私と配偶者の生活費の足しになります!